想像力の欠如 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


最近あった殺人事件の犯人が、

その逮捕後まったく反省の色を見せず、

警察官に対しても弁護士に対しても、

いつもヘラヘラとした態度で対応していたが、

裁判所で被害者の写真を見せられた途端、

その場で気絶してしまったという話を聞きました。


車を運転していて最近よく見かける光景。

狭い通りから広い通りへ、

全然スピードを緩めないで飛び出してくる自転車。

赤信号をなのに携帯メールを打ちながら歩いている歩行者。

彼らの場合、決して不道徳とか、

反抗的とかいうのではありません。

実際、それは違うよと注意すると、

みんな驚くほど素直な態度を取ってくれたりします。

むしろ彼らに欠けているのは想像力です。

スピードを緩めなかったら、

広い通りを歩いている人とぶつかるかも知れない。

横断歩道を赤信号で渡ったら、

自動車にはねられるかも知れない。

物事を自分で考えてこなかった。体験してこなかった。

けっきょくこれも教育の失敗からきている問題だと思うのです。


子供の頃にナイフを使って怪我をしたり、

火遊びをしてぼやを出したり、昆虫やカエルを殺してみたり、

痛いとか、熱いとか、気持ち悪いとか、

子供のころにそういうことをいっぱい体験しておくことが、

とっても大切なことなんだと思います。



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