最近あった殺人事件の犯人が、
その逮捕後まったく反省の色を見せず、
警察官に対しても弁護士に対しても、
いつもヘラヘラとした態度で対応していたが、
裁判所で被害者の写真を見せられた途端、
その場で気絶してしまったという話を聞きました。
車を運転していて最近よく見かける光景。
狭い通りから広い通りへ、
全然スピードを緩めないで飛び出してくる自転車。
赤信号をなのに携帯メールを打ちながら歩いている歩行者。
彼らの場合、決して不道徳とか、
反抗的とかいうのではありません。
実際、それは違うよと注意すると、
みんな驚くほど素直な態度を取ってくれたりします。
むしろ彼らに欠けているのは想像力です。
スピードを緩めなかったら、
広い通りを歩いている人とぶつかるかも知れない。
横断歩道を赤信号で渡ったら、
自動車にはねられるかも知れない。
物事を自分で考えてこなかった。体験してこなかった。
けっきょくこれも教育の失敗からきている問題だと思うのです。
子供の頃にナイフを使って怪我をしたり、
火遊びをしてぼやを出したり、昆虫やカエルを殺してみたり、
痛いとか、熱いとか、気持ち悪いとか、
子供のころにそういうことをいっぱい体験しておくことが、
とっても大切なことなんだと思います。