息子元気で留守がいい③ジャンクフード | ニューヨークブルース。国際結婚の悲喜コモゴモ・・・

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ニューヨークに単身で渡り早や35年目。アメリカ人の夫とハーフの息子(マンハッタン生まれ育ちで社会人3年生) の3人家族が織りなすニューヨーク生活を、思いつくまま綴っていきたいと思います。

その夜、タコはクラゲの部屋のベッドに腰かけ、途方に暮れていた。

 

「ついにこの時が来てしまった…」

明日までに、この部屋の主と、主が寮で使っていた寝具一式と

1年分の衣類の山と、その他の所持品すべてが入る空間を何とかして

作らなければならないのだ。

物置化した現在の状況から、それは明らかに不可能である。

 

「なんとか…なんとかしなくては……」

良い考えが浮かぶよう、意識を集中させようとすればするほど、

頭の中は、霧がかかったかのように朦朧とし、呼吸は浅くなり、

額にうっすらと脂汗が滲んでいく。

 

何を思ったか、タコはおもむろに立ち上がり、

よろよろとクラゲの勉強机に向かうと、散乱した品々の上にのっている、

無数の菓子袋の一つを掴み、

すでにあいている開封口に手を差し入れて一枚を取り出すと、

ぼりっ!と音を立てて、のり天を噛み砕いた。

 

 

 

…モグモグモグ…、あ、こんにちは。Tako タコ です。

 

 

ちょっと小説風な出だしを試みてみました。

 

 

人間、窮地に陥ると、意味不明なことをするものですね。ガーン汗

 

 

しかし、お菓子を食べると、元気が出てくる気がしますねニコニコ

 

ぼりっ!モグモグモグ…

 

 

 

 

ちなみに先ほどの、お菓子の出処に不審を抱かれた方がいらっしゃるかも知れませんので、解説を……。

 

 

 

まず 宇宙人 息子の、『勉強机』としてはついに陽の目を見なかった机の上ですが、まず一番下に、本人が読み散らかした漫画本(「ワンピース」「ゲゲゲの鬼太郎」「ペンギンの問題」 etc...)

 

やらゲームやら、本人が手作りした粘土フェギュアやらが散乱しており、

 

その上に、私が愛読した漫画本(「やさぐれパンダ」「今日の猫村さん」シリーズ etc...)等がのっておりまして、

 

そのまた上に、小腹が空いた夜中などに、私がこっそり食するお菓子の袋が何種類も乗っかっているのであります。

 

 

 

ちなみに、私が常備しているお菓子はこのようなものです。

 

 

あまりアメリカのジャンクフードは買いません。

 

 

そういえば、私にはもう一人姉がいまして( 宇宙人 と同い年の息子を持つ姉の他に)その姉と旦那さんである義兄は、二人とも料理上手でグルメなので、いつもお土産に悩むのです。

 

 

ニューヨークまんじゅうがあればどんなに助かるか…、と毎回思いますが、数年前苦し紛れに、こちらのジャンクフードをいくつか選んでお土産にしたところ、「何よりだ!」と大層喜ばれて驚いたことがありました。

 

(どういうスナックだったのか、もう忘れてしまったのでご紹介できませんが)

 

 

……って、

 

役に立たないブログだな!まったく!ムキー

 

 

 

ところで私は、自分は日本のジャンクフードを食べて育ったくせに、息子を持ったとたん、子供には質の良いものを食べさせて育てたい!と願い、アメリカ製のジャンクフードは、ほとんど与えませんでした。

 

 

で、どんなものをあげてたかというと、こういったもの。

 

真ん中の”LUNA”というのはブロテイン・バー。右はヨーグルト

 

 

これはほんの一例ですが、出来るだけオーガニックで低脂肪、糖分少なめをチョイス。

 

 

 

特にヨーグルトはオーガニックにこだわった訳ですが、

去年それについて海より深く反省したことがありました。

 

 

 

高校卒業少し前に、宇宙人 の書いた脚本が生徒達だけの手によってお芝居化されて上演されたので、観に行きました。

 

 

その劇の中の会話で、主役の男の子がこんな事を言うシーンがありました。

 

 

 

「ヨーグルトって言えばさあ、小学校でよく友達がランチに持って来てた、ダニマルズってのがあったんだけど、

 

ボクの母親は、それは合成着色料がうんと入っているからダメだって言って、絶対に買ってくれなかったんだ……。

 

あれ、一度食べて見たかったな、って今でも覚えてるよ…

 

っていうセリフ。

 

 

 

ヒエ〜〜!!滝汗 』そ、そうだったの・・・!?

 

そこまで食べたかったなんて、し、知らなかった……。

許して、クラゲ〜〜!笑い泣き

 

 

 

 

海より深く深く後悔していることは、まだあります。

 

 

それは 宇宙人 が、まだ小さかった頃。

 

 

夏休みで日本の実家にいて、おやつにラムネをあげました。

(飲み物の方ではなく、キャンディの方)

 

 

その直後、私が金切声をあげたのです。

 

 

「…あーっ!!クラゲったら、いま

 

ラムネ、噛んだでしょ!

 

 

ダメだよ〜!ラムネは噛んじゃだめなの。

 

 

口の中で、自然に溶けるのを待つことに

意義があるんだから!グー

 

 

 

と 宇宙人 に説教する私に、同い年の子を持つ姉の、

 

「Tako、クラゲちゃんの好きに食べさせたらいいでしょ。

 

そんなにコントロールしてたら、自分で考えられない子になっちゃうよ!

 

 

というお叱りに対して、私の反論は、

 

 

でもぉラムネの美学だけは、ゆずれないよ!グー……でした。

 

 

 

あれから十余年。

 

 

見事に姉は… 正しかった!

 

 

 

何もかも面倒くさがる 宇宙人 は、しばしば、考えることさえメンドっちーらしく、ママ代わりに考えて〜的な言動を取ることが多々あります。

 

 

「知るかあ!自分で考えろー!」と今でこそ、口を酸っぱくして言いますが、これを小さい時からやっていれば・・・

 

 

 

ああ……、失敗したなあ・・・!!

 

 

宇宙人 がクラゲになったのは、私のせいだったのだ・・・!ガーン汗

 

 

 

 

もしもこれを読まれてる、子育て中のお母さんがいらしたら

 

くれぐれも、ご自分の美学を子供に教えこむのは

 

ちょっとお待ちになった方がよろしいかも…、と

 

手遅れ母からの、ささやかなアドバイスです…。ショボーン

 

 

 

 

まあ、ヨーグルトやラムネの食べ方にはうるさかったとはいえ、

宇宙人 は昔も今も「おやつ命」なので、私もつい習性で、

 

『あ、もうすぐ帰って来るんだ』と思い出したとたん、クラゲの好きな日本のお菓子を買ってしまっていました。

 

( キットカットの桜抹茶と北海道メロンは日本からの頂き物で、おそらくNYでは売っていないかと)

 

 

何かあって、かなり落ち込んでいても、私とケンカした直後でも、おやつを食べ始めると、鼻歌うたって幸せそうな顔になるクラゲ ……。

 

 

 

とかなんとか感傷に浸っているうちに…

 

 

宇宙人 の部屋を片付ける時間、もうなくなっちゃった…。

 

ゲッソリ ゲッソリノオオオ〜〜!

 

 

 

かくなる上は、私の内緒のおやつと、普段はめったに許可しないカップヌードルも献上して、

 

 

許してもらっちゃお〜っと! 笑い泣き