1月26日(火)東京文化会館 小ホール19時開演の

「ジョン・健・ヌッツォ テノールリサイタル」を聴きに行きました。





<タイムテーブル>





出演 : ジョン・健・ヌッツォ

ピアノ演奏 : 村松亜紀


<セットリスト>

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<アンコール>


君はわが憩い (シューベルト)
妙なる調和 「トスカ」




ジョン・健・ヌッツォさんのリサイタルでのひそかな楽しみは

ピアノ演奏の村松亜紀さんを見る事 (´∀`) ♡

去年のクリスマスリサイタルでは、演奏が村松さんではなかったので

どうしたのかと、気になっておりましたが、今回は村松さんでしたので、

ピアノの真横になる席をとっておいて正解でした。

この日のドレスは、一部が深いエメラルドグリーンで、

二部はあでやかなローズ色のドレス。

二十になったスカートの薄衣が、歩くとゆらゆらと

揺れる様子にうっとり…ミスユニバース世界大会のよう。

真っ黒なピアノと、鍵盤をたたく村松さんの白く美しい指のコントラストが

妙にまぶしく映り、それをながめながらヌッツォさんの

癒しのテノールを聴くという最高のヒーリングタイム。 ≧(´▽`)≦





一部のベートーヴェンには遠くから愛する人を想いながら歌う、

というストーリーがある、との事。歌詞がドイツ語で、

意味は全く分かりませんでしたが、丁寧な解説もあったので、

光景を想像しつつ、歌を楽しむ事が出来ました。

後半のシューベルトでは、スタッフさんによる歌解説。

まろやかで包み込まれるような歌声が心地よかった。
知っている曲が少なかったので、今後はオペラのアリアだけでなく、

一般的によく演奏会で歌われる歌くらいは、曲を聴いて

タイトルが分かるよう、勉強しなくては、と思いました。





この日残念だったのは、一部の1曲目が終わった時と、

二部の歌の途中に、客席から携帯電話の音が鳴り響いた事。

一部では、ヌッツォさん、微笑みながら人差し指を立てて、

村松さんに、2曲目を始めるのは、ちょっと待って、

という合図をしていましたが、2回目となるとさすがに苦笑い。

二部が始まる前に、スタッフの人が注意をしていたにも

かかわらず鈴の音がチリンチリンと騒がしかったのにも驚いた。

そんなマナー違反のお客さんがいた事など忘れるくらい、

アンコールの「トスカ」の♪妙なる調和で最高潮に盛り上がりましたが

一人のマナー違反のお客さんのせいで、せっかくのリサイタルで

皆が不快な気分になった事がとても残念でなりませんでした。


1月26日(火)新国立劇場 小劇場 14時開演の
ミュージカル「手紙」を観に行きました。





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手紙が積み上げられたオブジェ

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<タイムテーブル>

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<グッズ>

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作: 東野圭吾(「手紙」(文春文庫刊))
脚本・作詞: 高橋知伽江
演出: 藤田俊太郎
作曲・音楽監督
作詞: 深沢桂子

<出演>

三浦涼介、吉原光夫、 廣瀬大介、和田雅成、
川口竜也、上野哲也、岡本悠紀、五十嵐可絵、
和田清香、北川理恵、礒部花凜



<あらすじ>

両親のいない剛志と直貴の兄弟は、お互いに助け合って生きてきた。
剛志は弟の学費ほしさで空き巣に入り、たまたま見つかったために
殺人まで犯してしまう。 弟の直貴は人殺しの弟という烙印を押され、
冷酷な差別に遭って夢や希望を失っていく。
そんな彼にとって音楽との出会いが唯一の救いになった。
バンド仲間との友情、初恋―だが、それさえも兄の存在に
無残に打ち砕かれる。一方、服役している剛志は、
たった一人の弟への想いを切ないまでに純粋に手紙につづっていく。
その手紙が弟を追いつめているとも知らずに……。
世間の差別が妻や娘にまで及び、直貴は兄を切り捨てると決意する。
弟から「もう手紙を書かないでほしい」と絶縁を言い渡され、
剛志は「自分は手紙など書くべきではなかった」と気付く。
そして、服役しただけでは償いになっていなかった現実に直面する。
償い、赦し、家族の絆、差別――誰にとっても他人事とは言えない、
現代の多くのテーマを問いかける物語である。






入口側に舞台があり、客席が入口の方向を向いていたのが
ビックリした。二階建て舞台、というよりも、二階部分を
上手く使用して、刑務所の様子と、直貴の生活が同時進行で
観る事が出来る演出も斬新で良かった。
東野圭吾作『手紙』は2003年に出版され直木賞候補作となり、
2006年に映画化され、共に大ヒットとなった著者の
代表作の一つ。本も映画も観た事がなかったけれど、
あらすじを読んだだけで泣けました。
初日を観た方々から、泣くからハンカチ持参で、
と言われていたので大き目のハンカチを持参。
家族の事で差別や偏見の目で見られる、というところでは
タクフェスの「くちづけ」を観た時のような衝撃と
やりきれなさを感じた舞台だった。






運送業の方が荷物運搬用に使うようなBOXがたくさん使用されており、
並べると刑務所のようになったり、アパートの一室になったりと
海辺のカフカ方式だったのが面白かった。
そして剛志役の吉原さんは、今回パン一つの罪ではなく、
強盗殺人で投獄され、同じ刑務所の囚人役の川口さんに、
囚人としての基本的な心得や刑務所での暗黙のルールを
教えてもらうという二人の関係性にニヤリ ( ´艸`) 
一部のキャスト以外はいろいろな役を演じなければならず、
その中でも川口さんは、直貴を追い出すアパートの大家さん、
直貴の会社の社長さん、剛志と同じ刑務所の囚人役、と
声色も表情もガラリと変わり、まるで別人のようなのがすごかった。
厳しいけれど、社長の話は説得力があって深かったな。






加害者の家族から被害者の家族に立場が変わってからの
直貴の心境の変化が分かりやすく描かれていて、
直貴目線でいろいろと考えさせられることが多かった。
劇中何度か出てくる♪イマジンの歌詞も涙をさそいましたが、
ラストに歌われる♪歌おうメリークリスマス(下記参照)と
それを聴いている剛志の表情に、たまらず涙腺崩壊。
女性キャストの歌声が、意志の強さを表しているように
力強く、心に響く歌声だった。
ミュージカルと言っても、キラキラした華やかさはないけれど、
じわじわと感動が押し寄せてくる舞台でした。




劇中歌




1月25日(月)~31日(日)新国立劇場小劇場
2月5日(金)~8日(月)新神戸オリエンタル劇場
2月10 日(水)枚方市市民会館


1月25日(月)よみうり大手町ホール19時開演の

「上原理生・沼尾みゆきジョイントライブ」に行きました。




構成・演出 : 寺崎秀臣 
音楽・ピアノ演奏 : 徳永洋明 
振付・ステージング : 原田美穂 


出演 : 沼尾みゆき、上原理生



<セットリスト> 沼尾さん→ 理生君→  デュエット→


♪ 美女と野獣 「美女と野獣」  

♪ 愛せぬならば 「美女と野獣」 

♪ ラ・マンチャの男 「ラ・マンチャの男」 

♪ 抑え難い欲望 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 

♪ ポピュラー 「ウィキッド」  

♪ 我が家  「美女と野獣」  

♪ すべての山にのぼれ 「サウンド・オブ・ミュージック」 

♪ Tonight 「ウェスト・サイド・ストーリー」 

♪ You are the top  「エニシング・ゴーズ」 

♪ 世界が終わる夜のように 「ミス・サイゴン」 

♪ スイング・オブ・ミー 「オペラ座の怪人」 

♪ 墓場にて 「オペラ座の怪人」 

♪ ゲッセマネの園 「ジーザス・クライスト・スーパースター」 

♪ ブイ・ドイ  「ミス・サイゴン」 

♪ 愛していれば分かり合える  「モーツアルト!」 

♪ それ以上の  「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」 

♪ 夢やぶれて  「レ・ミゼラブル」  

♪ Music of the night  「オペラ座の怪人」 

♪ 私だけに  「エリザベート」 

♪ 時が来た  「ジキルとハイド」 

♪ 夜のボート 「エリザベート」 

♪ All I ask of  you 「オペラ座の怪人」 


<アンコール>


♪ Time to say goodbye 

♪ The Prayer 




いろいろな方が歌う♪愛せぬならば、を聴きましたが、

この曲って、舞台で演じた時にどんな野獣になるのか

激しく想像力をかきたてる歌。理生君が野獣を演じたとしたら、

生涯ベルを大切にしそうな優しくて素敵な野獣になるだろうな~、

と、勝手に妄想してバルコニーで歌う姿を想像してしまいました。

まさか♪ゲッセマネが聴けるとは思わなかった。

迫力ある歌声に、物語の世界観に入り込んだ。

美女と野獣の♪我が家も、ミュージカルコンサートでは

聞いた事がなかった貴重な歌。沼尾さんベル、最高だった≧(´▽`)≦






楽しみにしていた♪ポピュラー。途中に入る台詞と

振付けで、いつも実際に「ウィキッド」を観ている気分になるのです。

歌い終わった後、”あ、これはコンサートなんだっけ”と我に返る。

沼尾さんの歌は、一瞬で観客を物語の世界に

いざなってくれるから大好き。表現力がすご過ぎる。

そしてリアル・クリスティーヌの美しい歌声に酔いしれる。

「オペラ座の怪人」が猛烈に観たくなってしまった。

ブイ・ドイはあらかじめ録音したコーラスをバックに歌ってくれ、

「重い歌が続いたので…」という事で、次に歌ってくれた

愛の歌デュエットで会場の雰囲気もガラリと変わり、

お二人の優しい歌声が会場を包み込みました。

戦う男も凛々しくて素敵ですが、愛に生きる男の役も

観てみたいかも、といろいろと想像してしまいました。






アンコールの前に、今後の出演予定の宣伝タイムがあり、

楽しみな舞台、コンサートがたくさんありました。(下記参照)

理生君、「今まで戦う男が多かったですが、1789では

死なないんです。そしてちょっと恋もある。ダンスも頑張ります」

と言っていて、楽しみ度が増しました ≧(´▽`)≦

休憩無しで、楽しいトークと、歌のあっという間の2時間。

今度またあるとしたら「アイーダ」のナンバーも聴いてみたいなー

まだ頭の中をリピートしている「ただの~ロマンスじゃない~」

余韻が残る心地良いデュエットだった。しばらくルドルフ沼。

大好きなミュージカルナンバーばかりで幸せだった~(´∀`)





<沼尾みゆきさん今後の予定>


★ 3月26日(土) 14:00 

  「~大山大輔と沼尾みゆきの~春よ来い」 

   会場 : アートフォーラムあざみ野1F レクチャールーム


★ 4月2日(土) 17:00 / 4月3日(日) 12:00

  「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2016」

  会場 : Bunkamura オーチャードホール


★ 8月6日(土)~8日(月)

  ミュージカル「三銃士」

  会場 : 日生劇場 



<上原理生さん今後の予定>


★ 4月11日(月)~5月15日(日)

  ミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」

  会場 : 帝国劇場


  5月21日(土)~6月5日(日)

  ミュージカル「1789 バスティーユの恋人たち」

  会場 : 梅田芸術劇場メインホール


★ 8月6日(土)~8日(月)

  ミュージカル「三銃士」

  会場 : 日生劇場 

 













1月23日(土)新国立劇場 中劇場 18時開演の

「DNA-SHARAKU」を観に行きました。





<タイムテーブル>


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<グッズ>


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原案 : 冲方 丁
演出・脚本・作詞 : 小林 香
音楽 : 井上ヨシマサ
映像 : 齋藤精一(ライゾマティクス)

<出演>

ナオト・インティライミ 小関裕太(W主演)
新妻聖子、坂元健児、田野優花(AKB48)、ミッツ・マングローブ
藤岡正明、Spi、大野幸人、Miz、朝海ひかる、中川晃教、イッセー尾形
三井 聡 安倍康律 仙名立宗 高橋卓士 北村 毅 穴沢裕介
舞城のどか 大月さゆ 徳垣友子 今枝珠美 赤澤かおり 小山侑紀



<あらすじ>

2116年、人工知能が支配する日本。

そこでは創造する心」が否定されていた。
感情の高ぶりは同時に争いも生み出す恐れがあるため、

社会を不安定にさせる。人工知能はそう判断し、「創造する心」を

忌み嫌っていたのだ。人工知能の判断に従って、未来政府は

日本人の持つ豊かな「創造する心」を根絶やしにするため、

タイムトラベルで過去に遡り、歴史上の優れた芸術家や文化人など、

強い「創造する心」を持つ人物を2116年に連行し、彼らの

「創造する心」を破壊する行為を繰り返していた。
そんな中、人工知能が必死に探していたアーティストがいた。

その名は、東洲斎写楽。江戸・寛政年間に、活動わずか10か月で

歴史の闇に消えた謎の天才浮世絵師である。写楽を探そうとする

人工知能は、二人の青年を追手として選び出す。
2016年に生きる柊 健二(ナオト・インティライミ)と2045年に生きる

城 連(小関裕太)だ。1793年に送り込まれた二人。そこで彼等が

出会ったのは、幕府の出版統制や文化弾圧と戦いながらも

「面白いこと」を追求する江戸の人々だった。やがて二人は

「創造する心」を守るため、未来政府と戦うことを決意する。
時空を越えた冒険の最後に、彼等が出会う未来とは……






ストーリーが、昔読んだレイブラッドベリの小説「華氏451度」を

思い出させ、(最近では「図書館戦争」という映画?)

過去に遡って原因となる人物を消す、というところは

映画「ターミネーター」のようで面白いストーリーだった。

映像が多い、と聞いていたけれど、江戸時代と未来を行ったり来たり

するので、映像の方が分かりやすくて良かったと思う。

役者さんの動きと連動する映像も見事だった。

使用楽曲がドラマで使うような耳なじみが良くて素敵な歌

ばかりだった。オリコンチャートに入っても良さそうな感じ。

一番ビックリしたのはひょっとこ役の大野さん。

妖艶で綺麗だった。「リビング」も楽しみ。




政治的プロパガンダに利用される芸術もあれば、

体制に影響があるからと、排除の対象になる芸術もあるけれど

その国のその時の指導者の考え方によって、

芸術は善にも悪にもなるんだなーと考えさせられた。

後半にくりひろげられる華やかなショー的なシーンと

シャラクが書いた満開の桜の絵が登場するところが感動。

テレビがメインで活躍する方々と、舞台を中心に活躍する

役者さんでは発声や歌い方が全然違っていたのも興味深かった。

カテコは、最初から最後までスタンディング。

映画と舞台を一緒に観たような満足感のある舞台でした。





『~崩壊シリーズ~「九条丸家の殺人事件」』上演決定。



同公演は昨年にイギリスの演劇賞、

ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀コメディー賞を受賞した

『THE PLAY THAT GOESWRONG』をもとにした作品。

原作は1920年代のミステリーを舞台化しようとする
アマチュア劇団を描くストーリーだったが、

日本上演版では登場人物や物語の舞台を

日本に置き換え、劇団「荻窪遊々演劇社」による

殺人ミステリー劇、九条丸家の殺人事件』の

開幕初日に起こる様々なトラブルが描かれる。


日程 : 2016年4月8日(金)~4月24日(日)
会場 : 東京都 六本木 俳優座劇場
料金:7,000円


上演台本・演出 : オークラ
原作 : ヘンリー・ルイスほか

出演 : 山崎樹範、松下洸平、上地春奈、

久保田秀敏、伊藤裕一、大水洋介(ラバーガール)、

長谷川忍(シソンヌ)彩吹真央、梶原善

※大水洋介と長谷川忍はダブルキャスト


1月16日(土)東京グローブ座13時開演の

「王女メディア」を観に行きました。

上演時間休憩無しの2時間10分。




<キャスト>





<あらすじ>


コリントスのある屋敷から女の嘆く声が聞こえてくる。

かつて──黒海沿岸の国コルキスの王女メディアは、

ギリシアのイオルコスからやって来たイアーソンと恋に落ちた。

イアーソンが金羊毛を手に入れるため、力を貸したメディアは

父を棄て、故郷を棄て、共にイオルコスへと向かったのだった。

そしてイアーソンから王位を奪った領主を殺害し、

コリントスへと逃れてきたのである。

けれどもいま、イアーソンは保身のため、コリントスの国王

クレオンの娘を妻に迎えることを決めてしまった。クレオンはメ

ディアとその二人の息子に国を出て行くよう命令を下す。

不実をなじるメディアに、イアーソンは子どもたちの

将来のためを思って新しい縁組を承知したと言い募るのだった。

『さあ、まっすぐに怖ろしいことへつき進もう・・・

女と生まれた身ではないか。善いことにかけてはまったくの力なし、

けれども、悪いことにかけてなら、何をやらせてもこの上ない

上手と言われる、女と生まれたこの身ではないか』

自らの運命を嘆き、呪い、そしてメディアは、復讐を決意する。

『この私をかよわい女、いくじのない女だと、誰に思わせておくものか』






出演者が全員男性。メディアとイアーソンの子供たちは

人形でしたが、人形が生きているようでした。

名目上、子供の安定した生活の為、とはいえ、

若い妻を娶る為に支えてきた妻を追い払うとはひどい話。

メディアが怒るのはごもっともな話なのですが、

自分の子供たちを復讐に利用するというのは狂気の沙汰。

媚びる時と憾みつらみを吐き出すところでは声も表情も

ガラリと変わり、男性が演じるからこそのすごみがあった。






調べてみたら、メディアは、 詩人エウピリデスの代表的悲劇の

作品 「魔女メディア」という物語になっており、メディアは

叔母のキルケから魔法を習っていたとの事。

(キルケって名前は「王家の紋章」にも魔女として出てきたような…)

メディアがイアーソンに恋心を抱いたのはヴィーナスが、

息子のキューピッドに命じて、メディアに

愛の矢を打ちこんだから、という話になっていた。

現在、メディアと云う言葉は 「情報メディア」 の意味に用いられているが

愛と憎しみ、愛欲と残忍とは一つのものの裏と表であること、

善悪や理性で本能や感情を押さえることが出来ない

人間の心理の深奥をえぐったものである事から、

情報メディアにもまた、明と暗が、表と裏があることを、

暗示しているのかも知れない。 という表記がありました。

 http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/episode/witch.html







平さんの母性と女としての性の心理的な葛藤が素晴らしく、

メディアの復讐ワールドに入り込んでしまった。

メディアとイアーソン、メディアと隣国の大守の

心理的駆け引きも面白かった。

メディアが血まみれになりながら殺した子供たちを抱き、

イアーソンに向かって高笑いする声が地獄の底から

湧き出るような声でゾーッとした。恐ろしい話だった。

平さんの82歳とは思えない鬼気迫る演技に圧倒された

2時間。板の上に立つとアドレナリンが放出する、

とコメントしていたそうです。尊敬します。

とても濃厚で濃密な舞台でした。









1月15日(金)オーチャードホール13時開演の

DRUM TAO 百花繚乱日本ドラム絵巻を観に行きました。




<タイムテーブル>



華麗にして粋、優雅にして凛、古きにしてモダン、
豪華絢爛な江戸の「宴」をドラム絵巻として再現。
まさに「THE 日本 エンターテイメント」を感じさせる舞台を披露する。
ワクワク・ドキドキ、驚きと笑いの連続、
そして、涙、新たな感動が始まる



2階のタペストリー






構成・演出 :  宮本 亜門

衣装  : コシノジュンコ

総指揮 :  フランコ ドラオ



<あらすじ>


美しい国の小さな村のお話。村人たちは 自然に

感謝して幸せに暮らしていた。 ある日火山が噴火して

両親を亡くした少年が一人生き残った。

天女が舞い降り、少年を慈愛で見守る。

そして少年は村人達に助けられ、青年へと成長していく。

しかし、隣国から天変地異による飢餓で我を失った

黒族が村を襲う。小さな村の住人達は傷つき、

今までの幸せを捨て、復讐の誓いをい立てる

青年は亡き両親を想い、日々変わる現実に戸惑う。

そして戦いの日、男たちは命を懸け、戦った。

するとまた天女が現れ…





お出迎えがあり、キャストとハイタッチしながら入場。

去年銀河劇場の時に見た演目と同じですが、

方々にちらばって活動しているTAOチームが一堂に会する

大ステージとの事で、人数とパワーはもちろんの事、

衣裳も一部新しいものになっており、より華やかになっていた。

銀河劇場の時にはあった、花魁の衣装がなくなり、

天女の衣装は、舞うと衣の薄絹が花びらのように

ひらひらとなびくエレガントで美しいものになっていた。






客席通路を使用した、お祭り気分が味わえる一体感は変わらず。

全員揃っての演奏は圧巻。大太鼓がお腹にドスンと響く。

パーカッションのようなリズミカルな小、中太鼓演奏、エレキギターの

ようにも聴こえる三味線の音色、美しく繊細な琴と笛の音…

獅子舞、富士山、猪鹿蝶、鶴、日の丸と映像も演出も和三昧。

もう一度見たかった、旗を使用したパフォーマンス、

目に見えないくらいの速さで長い棒を高速で回す超絶すご技。

黒族のダンサーさんのアクロバティックな回転技等、

今回も圧巻のパフォーマンスの数々だった。







キャストの皆さんが商売道具、と言う自身の鍛え上げられた

見事な筋肉が一番美しく見えるよう、計算された衣装。

黒族の衣装がトートダンサーズのようでカッコ良かった。

巨大な太鼓をたたく後姿が、拝みたくなる程神々しい!

一緒に行った父が自らスタオべしているのを初めて見た。

母も運転中聞きたいとの事でCDを購入。二人とも

とても気に入ったようで、連れて行って良かった。

TAOはこの公演の後、すぐに北米ツアー、そして来月には

ブロードウェイ上演が控えているのだそうです。

どこかの局で密着取材してくれないかな。




台詞がなく、音楽とパフォーマンスだけで、これほどまでに

ストーリー性がある舞台は未だかつて観た事がなかった。

既に海外で大絶賛されているようですので

シルク・ド・ソレイユを超える日もそう遠くはないと確信します。

宮本亜門版演出のこの演目はもうおしまい、との事で

会場では終演後に、次回新作の先行チケットの販売を受け付けて

おりましたが、初日は2時間半待ち、だったと聞いて、

時間がないのであきらめました。





次回新作告知






1月14日(木)シアターGロッソ19時開演の

「真夜中の弥次さん喜多さん」を観に行きました。





シアターGロッソ初めて行きました。







<出演&配役>

弥次さん:唐橋充
喜多さん:藤原祐規
空の守:松本寛也
バーテンダー:三上俊
バーテンダーの妻:田上真里奈
あぶくの女/お雪:岡田あがさ
紅牛:西山丈也
Gロッソマングリーン:松本祐一
添乗員:田上哲也
ジャンヌダルク:富田麻帆
奪衣婆:伊藤修子
うその弥次さん:汐崎アイル

うその喜多さん(日替わり): 碕理人


<あらすじ>

弥次さんと喜多さん・・・
薄っぺらな江戸の町からリヤルを求めて旅に出る。
お伊勢さんに行けば全部叶うんだぃ!
しかし、途中の関所は奇妙奇天烈なところばかり・・・
出逢う人も、出来事も不思議なことばかり・・・
はたして弥次さんと喜多さんは、お伊勢さんにつけるのか・・・
お客様はリヤルを実感することができるのか・・・





この作品が2005年に公開された日本映画で、宮藤官九郎さん

初映画監督作品、長瀬智也さんと中村七之助さんが

それぞれ弥次さん喜多さんを演じたという事を初めて知りました。

初見だったので弥次さんと喜多さんがディープに愛し合っていて、

喜多さんが薬中という設定にビックリだった。

薬が切れて苦しむ様子がやけにリアル。

戦隊ヒーローGロッソマンや、井上陽水やジャンヌ(ダルク?)等

お伊勢参りの道中に出会う人たちがさまざま。

バーテンの男性と男性の夢を見る妻の場面は切ない。

三途の川の看護人、奪衣婆役の伊藤修子さん、見た目だけでなく

雰囲気も今まで見た事のないタイプの女優さんで楽しかった。

あの世とこの世、現実と夢の世界が交差した

不思議な世界の時代劇コメディでした。





なんだか今週は体調が悪くてブログご無沙汰になってしまった。
頭痛と倦怠感に続き、くしゃみと鼻水が止まらず、
もしかしてだけど~もしかしてだけど~花粉症なんじゃないの?

と嫌な予感が頭をよぎる。認めたくないけど。

昨夜は発表から12時間で完売したという某役者さんの

イベントに参加。公開禁止なので詳しくは書けませんが、
普段ほとんど舞台を観ない友人を連れて行ったら、
「こんな世界もあるんだ~」と目を輝かせて喜んでいたので
「舞台好きが集うディープな沼ワールドへようこそ」と
言っておいた。楽しんでくれたようで良かった。





「ホテルカルフォリニア」と「私のホストちゃん」、

内野聖陽さんと波瑠さんさん出演の「乳房」のチケット予約完了。

「乳房」は兵庫公演が完売になっていたのでちょっと焦った。

東京公演・俳優座劇場のキャパは300席。どうなんだろう。







「ARCADIA」の先行エントリーした回全部当選。同じ日ばかり。

結局チケット入手困難なのか何なのか良く分からない。

大人計画の「あぶない刑事によろしく」は最前列センター当選。

皆川猿時さんにおならをかけられませんようにwww

そして来週念願のコットンクラブデビュー予定 ≧(´▽`)≦
今週観た舞台の事はゆるゆると書いて行きます。






1月11日(月)シアタークリエで開催された

「花より男子 The Musical」ファンイベントに行ってきました。




登壇者 : 白洲迅、上山竜治、坂口涼太郎、岩橋大




cubit clubでチケットを購入した人対象のイベント。

参加人数は100名くらい?司会は坂口さんと、岩橋さん。

上山君、着物姿で登場で会場ザワザワ。

「もうこのミュージカル、見た人?」という質問では、

客席の90%ほどの人が手を上げていました。

Q&A中心のトークで、印象に残っているコメントは、

坂口さんの好きな台詞は、花沢類が、つくしに

「5分だけでいいから抱きしめてほしい」という台詞。

5分てけっこう長いよね、という話になりました。

上山君の「塾に行かなくちゃ」は自分で考えた台詞だそうです。

岩橋さんの好きなシーンは、つくしが宣戦布告した後、

台から飛び降りる時に腕が上がるところ。

これには他のキャストの反応が薄くて「ふーん」という感じ(笑)





ラストの格闘シーンでは、坂口さんの攻撃が猫の手パンチな話とか、

上山君のふんどしの話、とか白洲迅さんの成人式の話、とか…

上山君、初日はたいていふんどしだそうですが、衣装に線が写る、

という理由もあり、その時の気分で使い分けているのだそうな。

白洲迅さんの生まれた年は、成人式がありえない程の大雪だったり、

バブルがはじけたり、と激動の年だったのだそうです。

年の話が上山君に飛び火して、「着物着てるからって、

年よりってわけじゃないんだから!」と…(≧▽≦)

岩橋さんのやってみたい役は道明寺、という事で、

道明寺が”面子”を、”めんちょう”、と言い間違えるシーンを4人で再現。

岩橋さんのオレ様感も迫力があってすごかった。

また「花より男子」が観たくなってしまいました。





その後、袖から見ていた真剣佑さん登場。

このシーンに参加したかったらしい(笑)

真剣佑さんが袖にはけた後、

「マッケンすごいカッコイイよね~」と他のキャストが大絶賛。

イケメンがイケメンを褒める図がなんだか面白かった。

30分程度とあっという間のイベントでしたが、楽しい時間でした。