5月31日
朝から冷たい雨が降っています
朝からヤマを空に送る準備です
昨夜は日が変わるころまで
ヤマが空に昇るための船をDIYしました
ヤマにふさわしく、男前の船にしてやろうと渾身の力で
もちろん隣にはヤマが眠っています
今にも呼吸で胸を膨らませるんじゃないかと
時々ヤマの胸元に目をやる自分がいます
近所の電気店から洗濯機の外箱をいただいてきて
ヤマサイズに形成し
ばあちゃんに着物の反物をもらって貼り付けました
そして中にはアン姉さんとの思い出の写真を
いっぱい貼り付けました
迷わずアン姉さんのところに行けるように
そしてアン姉さんと
楽しかった思い出を語り合えるようにと願いを込めて
一枚一枚の写真を貼りながら
当時のエピソードを振り返り
母ちゃんと泣き笑い
そして、庭に咲いているいっぱいの花で埋め尽くしてやりました
いよいよ我が家を出発する時がやってきました
昨日からどれほどの涙を流したでしょうか
なぜか元気なかったム~さんが
突然吠え出しました
何かを察したのでしょう
そういえば 昨日までは
遠巻きからヤマを見ていたム~さんでしたが
今日はしっかりヤマの近くにいることに気づきました
ここに来ても涙は止まりません
元気なころよく散歩していた里山を通り抜け
どうしても立ち寄らなければいけない場所へ
先代犬からずっとお世話になっている赤ひげ先生
「やつれてもないし傷んでもない
よくがんばったなあ
ヤマは奇跡の犬だ」
最期までほめていただきました
斎場に着き ム~さんと最期のあいさつを交わします
奥の扉を超えると
もうヤマには会うことができないことを
知っているのかなあ
嗚咽に近い涙をこぼす私たち
そのそばで
係の人に全力で愛想をまき散らすム~さんに
どれほど救われたことでしょう
この日は長男も来てくれました
忌引きをくれた所長に感謝です
(長男の義兄なのですがヤマ押し)
引き取りまでの2時間の間
言葉少なく雨空を見上げていました
最新の施設のため
無臭なのはもちろん、煙も全く見えませんが
きっとヤマの魂はまっすぐと天に昇って行ったのでしょう
そしてヤマは…
こんなにも小さな姿になって我が家に帰ってきました
せめて…
一人残されたム~さんのために
母ちゃんと交わした約束
「明日からは、切り替えて行こう」
と言いながら…
この喪失感と脱力感を
どうやって乗り越えていけばいいのか
三度目の経験ですが
全く学習できてない父ちゃんなのです
ご報告まで