5月の特別区、6月の政令市などの教養論文では、人口減少対策や女性の社会進出の促進、外国人観光客対策など、特定の行政課題が具体的に出題されるケースがほとんどです。
それに対して、9月の市役所の教養論文では、特定の行政課題を明示せずに受験者の考えを書かせる問題、いわゆる「抽象課題」での出題が多いのが特徴です。
この「抽象課題」は、大きく3パターンに分けることができます。
(1)「自身の経験」に関する出題
「今までの人との関わり合いで最も印象に残っていること」
(埼玉県行田市)
(2)「行政課題」に関する出題
「あなたが考える習志野市のまちづくりとは」
(千葉県習志野市)
(3)「やってみたい業務」に関する出題
「私が東近江市職員となって挑戦したいこと」
(滋賀県東近江市)
(1)については、面接でよく問われる自己PRそのもの。面接対策の一環として取り組めば一石二鳥。具体的なエピソードを交えて書くことが説得力を高めるコツです。
(2)については、その市にとって最近重要な行政課題は何かということを把握することが先決。市のHPなどを通じて、どのような分野に力を入れているかということを把握しておくようにしてください。
(3)については、少し工夫が必要です。
(a)シンプルに捉えて、本心で「やってみたい業務」について書く
(b)上述した「行政課題」と同じく、その市において重要な行政課題は何かを把握し、それを「やってみたい業務」として書く
このどちらのスタンスで書くかを、あらかじめはっきりさせて試験に臨むことが大切です。
これら3つのパターンのいずれも、問題文に特定の条件がほとんどない「抽象課題」なわけですから、事前に自分で組み立てた筋をそのまま書けば大丈夫。ですから、自分が得意な論点と解決策をしっかりストックしておけるかどうかかが勝負になります。
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