毎日寝る前に1日にあった良かったことを記録するワークを続けると、1か月後くらいから主観的な意味での幸福感が持続して高まるという効果があるということが、ポジティブ心理学のどの文献にも出てきます。
寝る前というのがポイントです。ピークエンドの法則と言って、物事の全体としての印象は、最もインパクトが強かったことと最後の印象で決まると言われています。ですので、寝る前に1日の良かったことを思い出すことで、その日全体の印象が良かったものになるだろうというのがポイントです。
僕もこのワークを「一日三善」とでも名付けて、高齢者の皆さんに紹介しようかと思っています。僕も紙に書いているわけではないですが、3つちゃんとできたことを思い返しながら寝る習慣があります。僕のような仕事は何をもって頑張ったと言えるかが明確ではないので、毎日続けることでモチベーションの維持には大変役立っています。
笑い学会関係の方でも、やはり良いことにフォーカスを当てることを推奨している方がいます。北海道のお医者さんで笑いと健康に関する著書もある伊藤一輔さんは、症状日誌ならぬ笑状日誌をつけることを勧めています。どんな時に笑ったか記録するというコンセプトです。笑い測定器を開発しているプロジェクトアッハも、笑活日記で笑いを記録することを奨励する運動をしています。
良いことよりも悪いことにどうしても目が行きがちになってしまうので、良かったことを記録してみることから始めてみるとよい変化があるのかもしれませんね。