ホントウの話(『嘘うそ』論1) | エニアグラムと哲学のTakkme

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◉神秘と哲学の両輪

ボクはもう嘘はたくさんだ。
戦争はうんざりなんだよ。
本当の話がしたい。ホントウの、だ。
本当の話を避けて避けての結果が、
この戦争だ。
だからもう避けられないんだよ。
もうそろそろホントウの話をしなくちゃならない。


君は君の嘘を守りたいんだろう?
君が君の嘘を守ろうとすればするほどボクは傷つく。
分かるかい?ボクの言っていることが。

じゃあ、ボクが傷つくのはなぜだと思う?
もちろんそれはボクがボクの嘘を守っているからだ。
ボクはボクの嘘を守りたい。
同じように、
ボクがそう思えば思うほどボクは君を傷つける。

もううんざりなんだよ。

おい!そこの僕!
僕のことだぜ。

もう気を遣わなくていい。
気を遣わなくていいんだ。
気を遣うということは気を遣わないということだ。
分かるかい?ボクの言っていることが。
このボクがボクの嘘を守るために君に気を遣って何になる?

世の中を身の回りを見渡してみればいい。
気を遣っているはずが誰も気なんか遣ってないぜ。
私は気を遣ってるって?
冗談じゃない。
みんな自分に気を遣ってるだけだ。
君は君の嘘を守ろうとしてるだけだろう?
そう、ボクもだ。ボクも。

そしてその結果が、自殺者と他殺者だらけだ。
大量虐殺の上での大量消費だ。
いいや消費すらしてないぜ。ゴミだ、ゴミ。
それでもコンビニの弁当はなかなか美味い。
話が逸れたかな?
いいや、それが逸れてないんだ。


ボクの嘘を暴いてくれ。
しっかりとね。
ボクの嘘を暴くことは君の嘘を暴くことと同じなんだよ。
「嘘」の本当の意味は、
自分に付いてる嘘のことだろう?


自分が傷つくのはなぜだと思う?
だれかが私を傷つけた?まさか。
それは自分が自分の嘘を後生大事に抱えているからだ。
そしてその地雷を踏まれたからだ。
子供の話じゃないぜ。
大人の話だ。
君が大人だったら、の話だがね。



もちろんボクは今までのように傷つくに違いない。
きっと傷つくだろう。
ただボクはもうそれを「記録」しない。
安心してくれ。

ボクはもう嘘はたくさんなんだ。
本当の話がしたい。ホントウの、だ。
他ならぬ君とね。

もちろん僕らの<言葉>は、
その嘘を守るために編み出されたものかもしれない。
言語活動自体がその嘘を守るための行為かもしれない。

でもね、
君となら「対話」可能かもしれない。
恐れずに、ね。
だってコトバはそのために捧げられるものだろう?