前回のお話
目覚めると、病院の天井を見て、お家じゃないんだなあと改めて思いました。
あーちゃんはいつも通りで、私さえいればなんの不安も無い様子でした。
朝ごはんが配膳され、毎食後に飲む便秘用のA薬が運ばれてきました。
いつもの如く、A薬を飲むのを嫌がるあーちゃん。
お家だったら、なあなあになって、まあ今回は飲まなくていいかって、飲んだり飲まなかったりですが、ここは病院。
嫌がるあーちゃんに無理やりA薬を飲ませました。
泣き叫ぶあーちゃん。
オムツはとれていたのですが、入院中はオムツを履かせていました。
滅多におしっこを漏らさないあーちゃんでしたが、オムツにおしっこを漏らしていました。
その後、午前中のお昼寝をしていました。
お昼寝から目覚めた後、あーちゃんは急激な腹痛を訴え始めました。
痛みに耐え切れず、でんぐり返りをしていました。
看護師さんたちは腹痛の痛みが、便秘の痛みかもしれないと様子を見ようとしていました。
「昨日浣腸して便を出したし、便秘でこんなに痛がった事はない!!痛み止めをだして!!!」
私は必死に訴えました。
看護師さんが当番のお医者さんに確認して、ステロイドの投与の許可を貰ってきました。
看護師さんが、「今からステロイドを定期投与にします」と言いました。
私は前回、痛い時だけ飲ませていたので、
「頓用のつもりでいました。そのつもりで痛み止めをお願いしたのですが」
と言いました。
看護師さんが、もう一度先ほどの当番のお医者さんに確認して、頓用でステロイド注射をしてくれました。
痛みが引いて、あーちゃんはまた眠りました。
2時間ほど、お昼寝して、遅い昼食を摂りました。
昼食後もやはりA薬を飲むのを嫌がっていました。
看護師さんがリンゴジュースに混ぜて飲ませてとアドバイスしたので、一口飲ませましまた。
目をつぶって我慢して飲み込むあーちゃん。
そんなあーちゃんを見て、もうこれでいいと思ったのですが、看護師さんが二口、三口と飲ませていきました。
頑張って飲んだあーちゃん。
またしばらく痛みを訴えていましたが、今度はステロイドを使わずに収まってくれました。
夕食は食欲が無く、ほとんど残していました。
夕食後に飲む薬は、A薬と、いつも飲むB薬に代わってC薬が投与されていました。
あーちゃんは、食後にまた少し痛みを訴えていました。
入院1日目で、一気に紫斑が広がり、ツルツルの綺麗な足だったあーちゃんは、火傷でもしたみたいに、無残な痛々しい足になっていました。
腹痛も家ではこんなに痛がっていなかったのに、なんで入院した途端、こんなに悪化したのだろう?
こんな事になるなら、入院しなければ良かった、、、、。
なんで、なんで、なんで、、、。
1日中腹痛で疲れ果てて眠ったあーちゃんの顔を見ながら、自問し続けました。
毎回、食後に腹痛を訴えてる事に気付きました。
そして、家と病院で何が違うか考えました。
何が違う????
家ではA薬をあんまり飲ませてなかった、、。
ハタと気付きました。
スマホでA薬について調べました。
すると、腎臓が弱い人は飲んではいけないと書いてあるお薬サイトを見つけました。
これだ!!!
就寝前に夜勤の看護師さんが二人挨拶に来ました。
言おうか迷っていたら、一人の看護師さんがもう一人の看護師さんに「あーちゃんA薬が嫌いなんだって」と言っていたので、
今だ!と思い、意を決して言いました。
「食後に飲むA薬をストップしてもいいですか?毎回食後に腹痛があるんです。家ではそんなにあの薬飲ませていなかったんです。」
看護師さんたちは、困ったように顔を見合わせて言いました。
「でも便を出さないといけないので、、、」
私はキチンと伝えようと思いました。
「A薬についてネットで調べたんですが、腎臓が弱い人は飲んではいけない薬みたいなんです。」
看護師さんは疑わしそうに
「そのサイトって薬の情報が色々載っているサイトなんですか?」
と確認してきました。
私はスマホのネット閲覧履歴からそのサイトを見せて、「これです」と言いました。
なおも看護師さんは、憮然とした様子で
「でも腹痛でしょ?腎臓だったら背中が痛くなるはずなんだけど」
と言いました。
私は
「腎臓に負担がかかってるから、血管炎が悪化して、お腹の血管炎で腹痛になってるんではないでしょうか?
とにかく、A薬は中止して下さい」
と言いました。
仕方なさそうに
「ドクターには伝えておきます‥」
と言って去って行きました。
午前0時過ぎ、あーちゃんはまた強い腹痛を訴えました。
ナースコールで看護師さんを呼んで、ステロイド注射をして貰いました。
痛みが引いて、朝まで眠る事が出来ました。
つづく