続きです。
前回
前々回
前回のまとめとして
①個別指導塾よりも安い塾の紹介
②一流予備校講師のイリュージョン授業の弊害
などを話しました。
かくして晴れて高校生になり、高校生活を送るうちに学年が上がり、いつしか大学受験色が濃厚に少しずつなっていきます。
中学生にせよ高校生にせよ、この令和のご時世では
私学◯◯化
ってのがありますね。
中学生のときには
私学無償化
ってのがありました。じゃあ、高校生になるとそれは何があるのか?それは
私学定員厳格化
というものがあります。
今まで、例えば大宮開成高校を受けると、
特進II類コースの併願の定員は150人ですね。ですが、この大宮開成高校が募集してる定員通り、合格者を150人にしてしまうと、大宮開成高校の経営がヤバいことになります。理由は私立高校は大半が併願校なので公立高校に受かると逃げられてしまうからに他なりません。故に私立高校は公立高校に受かって逃げられる分も見越して水増し合格させなくてはならないのですよ。そうすることで、ある程度の定員の150人に近い人数を確保できるのですよ。年によっては200人くらいになったりしますし、経営的に人数が多い方が儲かりますしね。ゆえに私立高校はあんまり定員通りにはしようとしていないのですよ。中3になるとやたら倍率を気にする方が居ますが、こと私立高校の倍率はあってないようなものなのですよ。私立高校側の経営方針にもよるのでね。
話しが少し脱線したので戻します。では私立大学の場合はどうなのか?というと、
私立高校のように合格辞退者を見越した水増し合格が出来ない
のですよ。それは何故か?
理由は水増し合格させて定員を多く取り過ぎると国から私学助成金をカットないし打ち切りされるからに他ならないのですよ。
が、それでは疑問に思いませんか?
じゃあ国公立大や他の偏差値が高い私大に受かって合格辞退されたら定員が埋まらんやん!
とね。なもんで、近年私立大学がとってる苦肉の策が補欠合格・繰り上がり合格制度なのですよ。この制度のおかげで、世の高3生の親御さんはひどい状況になってるんですよ。
例えば
浦和北高校の高3生のA君が居たとします。
本命:国立埼玉大学
併願:中央大学、法政大学、日本大学、専修大学、大東文化大学
を受験したとします。
で、この子は結局私立大学は大東文化大学しか受かりませんでしたので、世のお母さんは大東文化大学にまずは入学金を払いますね。これで私立大学入試は終わり、このA君は国公立大の後期日程を受ける腹づもりになりました。
この国公立大の前期日程の合格発表が終わると、当然辞退者が出てくるので、この子は専修大学に繰り上がり合格しました。大東大より専大の方が偏差値が高いので、当然専大に入りたくなりますよね。なもんで、専大に入学金を渋々払いますわね。払い終わると、時間差で法政大学に繰り上がり合格しました。MARCHですよ!子どもはMARCHにそりゃあ入りたがりますわね。でもお母さん的にはえっマジっすか (;´д`)=3
入学金2校分も払ったのにまたですか?専大でいんじゃね?
って思いたくもなりますよね。でもMARCHには入れてやりたいのも事実なので、泣く泣く法政大学にも入学金を払わざるを得なくなりますわな。
そうです。これが私学定員厳格化の弊害なのです。
①補欠合格が多いがゆえに、繰り上がり合格が多い
②私大もお金が欲しいので、入学金納入期限が短い
ので、行先を確保するために払わざるを得ないのですよ。
それゆえに、
公立高校に進学すると、
①学費が安い
②公立なため手堅く受験する女子が過半数を占める
③(②のため)内申が高い女子が多いので評定基準がカラい【女子目線になる】
④公立であるがゆえに良くも悪くも評定付けが公平
このため、自称進学校な公立高校に入るとなかなか指定校推薦が取れないので、大学は一般入試受験に特に男子はなりがち。ぶっちゃけ私立で甘々な評定付けでそこそこ勉強して、ノー予備校で指定校推薦でサクッと大学行っちゃった方が、一番ローコストな選択だと、私は思う。