ういたんさい2025 迷ったり悩んだりしても上を向く そんな東雲さんを見た | 君が好き

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アイドルの話でもしようず。

今年もういたんさいの季節がやってきた。
今年はなんと2DAYSで、二日間もぼくの推しの東雲ういさんが主役のライブが見られるという夢のようなスケジュールだった。

土曜日に開催された「ういたんさい前夜祭」はいわゆる熊本3グループの出演で、SunnyHoneyと熊本Flavorがゲスト。九州北部ツアーでも、またそれ以外のイベントでもいつも一緒に活動しているグループの出演するライブだから、通常のライブとあまり変わらない感じになるんだろうなと予感していたが、冒頭から東雲ういさんのソロでライブがスタートで特別感があった。
ソロの東雲さんはRe:fiveの最新曲「ツインテール似合ってる?」をひとりで歌い上げた。
特にぐっときたのが、きっとそこまで天才東雲ういは計算しつくしていたということにしておくけど、前夜祭の一曲目に歌うには歌詞がピッタリすぎた。

  迷ったり悩んだりする
  そんな時こそ上を向こう
  ついてる私が教えてくれる
  明日の私信じてる
  誰かの真似じゃ意味がない
  自分らしさが一番大事

という歌詞をソロで東雲さんが歌っているのを一曲目で聴くと「今日も、そして明日のういたんさいもういちゃんらしく魅せてくれ」とこれから始まる前夜祭、そして明日の東雲さんが演じるういたんさいへの期待が高まってしまった。
そこから普段なら柊わかばさんが「輝く未来へ」と歌うとヲタクたちが「おまえがいちばんわかば!」とコールを入れるところも、ソロだから東雲さんが歌い「おまえがいちばんういちゃん」とコールも入って生誕祭らしい雰囲気に。
ついに今年もういたんさいが始まった! とぼくはすでに興奮を抑えきれなかった。

そこからゲストのステージが始まる。
いつも見ているおなじみの熊本FlavorとSunnyHoneyのステージなのだけど、前夜祭からMCで「ういちゃんおめでとう」と言ってくれていて、「あー、これがういたんさいだよ」と顔がほころんでしまう。
特にういたんさい当日は熊本で自身の生誕祭を控えているSunnyHoneyの花宮かのかさんが、SunnyHoneyで率先して「ういちゃんおめでとう!」と言ってくれているのは心に響いた。

ゲストのステージが終わるといよいよRe:fiveのステージが始まる。
一曲目は、橘かえでさんから受け継いだRe:fiveの自称リーダーの見せ場がある曲「オトナと僕の。」だった。
ういたんさい2024で柊わかばさんから「過去最高」と絶賛され、東雲推し界隈では2024年のベストパフォーマンスにこのういたんさい2024の「オトナと僕の。」を上げる人も多いこの曲をいきなり一曲目に持ってくる。
おいしいものを最初に食べようというこの選曲がもう東雲さんらしくてたまらなかった。
2曲目は生誕祭恒例の「St…you!」。気持ちよくヲタクたちが「ういちゃんだけ愛しています」と叫んでいたら、東雲さんが歌詞を変えて「ここにいるみんな愛しています」と歌ってくれて相変わらずやってくれるなとうれしかった。
ソロでも歌った「ツインテール似合ってる?」が三曲目。二番が初見殺しのこの曲だけど、調教されたヲタクたちはその二番も難なくこなし、ここではソロのときとは違いちゃんと「おまえがいちばんわかばーっ」と、ういちゃんういちゃん言ってたヲタクたちも叫ぶ。メンバー同士が仲がいいのがファンにも伝わっているから、ファンだって推しを関係なく他の推しも応援する。そんなRe:five現場らしいコールに鳥肌が立った。
そのコールを力に変えてくれたのか、ラストはいままで見たことないほどのハイテンションになっていた柊わかばさんが紹介してくれた「なんてんまんてん」。
天草ではMONECCO5からキラーチューンだったこの曲を、それを受け継いだRe:fiveがテンション高く演じる。楽しくないわけがない。フロアは興奮のるつぼと化した。
その興奮が残ったステージに最後に現れたのは、翌日にういたんさいを控えている東雲さんと、熊本で自身の生誕祭を控えている花宮かのかさんだった。
事前に「ういかのか」としてクレジットされていたユニットで「霖雨のファンタジア」を歌う。
熊本3グループは現在、研究生も含めると3グループで15人近くいる。その15人の誕生日も均等にあるわけではなく、やはり偏ることも多い。そうなるといつも活動している3グループでも別々の場所で同じ日に生誕祭をやることは今後もあるだろう。どちらも応援しているファンにとっては複雑なのは間違いない。
だけどそうなっても、3グループの熊本アイドルには絆があり、それを感じさせてくれるステージだった。

ういたんさい前夜祭が終わった時点で、ぼくには推しの生誕後でしか感じられない満足感がすでにあった。
ファンが東雲さんを祝福し、ゲストのアイドルさんが祝福し、そしてなによりRe:fiveのメンバーが祝福する。
それを受けて、しあわせな笑顔を見せる東雲さんが前夜祭ですでに見られた。
この日のぼくにはその表情を見られたことの幸福感が溢れていた。
でも2DAYS、明日もあるのだ。

日曜日、ういたんさい当日。
スタジオ5は、東雲推しの仲間たちがバルーンスタンドを置いたり、ステージに横断幕の飾りつけをしたりと忙しく動き回っていた。
前夜祭の満足感もまだ残っていたが、やっぱり本祭前のわくわく感が胸を鳴らし、期待が高まる。
まず驚いたのが入場者である。
開場時、ぼくは事前に仲間が仕込んでくれたボードとハチマキを入口で配っていたのだが、その列が途切れない。去年は同じようにサイリウムを配ったけれど、去年よりも明らかに人が多かった。
ういたんさい2024でもすごいなと思ったのに、それ以上に人が集まっている。
もうそれだけでうれしくてしかたなかった。
今年は、プライベートでなぬきはなの先生とメジャーアイドルの福岡のイベントにお客として出かけていた東雲さんが、同じようにお客としてプライベートでそのイベントに参加していたみなみぶちょーとニアミスをして、その縁でみなみぶちょーがかつてのMONECCO5のように生誕祭で東雲さんのヘアメイクをすることになったというエピソードがあったので、Tシャツのキャッチコピーは「Otaku is my life」となり、なぬき先生が書いてくださったTシャツのイラストの東雲さんのテーマもオタクになっていた。そのイラストのオタク東雲がハチマキを巻いていたので、生誕委員もハチマキを準備し、ファンやアイドルに配布した。
開演直前のフロアを見渡すと、そのハチマキを巻いてくださっているファンの方が意外に多くてもうぼくは感動していた。
入場時には昨年は主役からのプレゼントとしてしののめガチャが準備されていたが、今年は特賞1本ありのしののめくじがあった。特賞は当たらなかったが、こういう気遣いもいよいよ生誕祭が始まるなと感じさせてくれる。
ステージも前夜祭から一転、生誕祭らしく横断幕やのぼり、風船で派手に飾られている。
客電が落ち、Overtureが流れるとヲタクたちはそのメロディに乗せてハミングする。
ステージにメンバーが並ぶと、東雲推しのヲタクが普段でも「ういちゃんがいちばんかわいいよ」と叫ぶ場面だがこの日は生誕祭。そのOvertureの段階でファンの人たちは、まるでサッカー選手の入場のときのように「東雲かわいいよ」と書かれたボードをステージに向けて掲げていた。その一体感だけでぼくは感動で震えてしまった。
ステージに登場したRe:fiveは、すでに東雲さんは生誕ドレスを着ていて、Re:fiveはレアな白衣装(この日白鳥ひなさんはこの衣装が初披露だったらしい)を着ていた。
それからRe:fiveの名刺代わりの一曲「君とRestart」でステージが開演。
「Otaku is my life」のきっかけの話に戻るが、MONECCO5の頃から感じていたが、メイクは女性の武器である。武器は持っている方が安心できるものだ。あまり持ったことはないけどイメージ的に。そしてみなみぶちょーからその武器を預かった東雲さんは、まるでピストルを持ったヲタクのように(いや持ったことはないけどイメージ的に)、自信にあふれている表情をしていた。
その東雲さんを更に輝かせようと献身的にステージを盛り上げる柊わかばさん、空豆かれんさん、白鳥ひなさん。誰かのために人は生きてるわけで、誰かのために力を注いでくれる姿は美しい。
生誕祭でしか見られない素晴らしいRe:fiveがそこには広がっていた。
その勢いのまま「ツインテール似合ってる?」、そしてこれも生誕の定番曲で「ういが好きーっ」と叫びまくれる「This summer」と来て、一部最後の曲は前夜祭の一曲目でもやった「オトナと僕の。」だった。
ぼくは当然のように「君とRestart」で気持ちは最高潮にテンションマックスになっていたが、東雲さんはそのマックスな気持ちを叫びたいヲタク心を、やはり「Otaku is my life」なのでわかってくれている。前日にやったのにこの日も「オトナと僕の。」をやってれて、声がガラガラになるほど叫ばしてもらった。もうこの時点で最高だった。

Re:fiveの一部が終わると、ゲストの煌~KIRA~の登場になる。
煌~KIRA~とRe:fiveといえば、今年の五月の小倉チャチャタウンの無銭ライブ。
Re:fiveが好きと公言しているメンバーもいる煌~KIRA~は、このチャチャタウンのライブでヲタクを圧倒するほどRe:fiveで沸いてくれた。
そのメンバーたちがステージに並ぶ。ライブで沸くほどRe:fiveを応援してくれているアイドルなのだが、お祝いの気持ちも本当に素直な感じでまったくビジネス感がなく、好感しかなかった。

その時点ではぼくは「ういちゃんのお祝いに来てくれてありがとう」という気分だったが、曲が始まるとこの日が煌~KIRA~として最後になる曲などもあって、寂しさもあり、思わぬ曲をやってくれた意外性もあり、更にはやはりこのグループの醍醐味のアクロバットにも目を丸くする素敵なステージだった。
MCで「ういちゃんおめでとう」と言ってくれて、あ、主役は東雲かと気づくほど、ステージに夢中になった。

煌~KIRA~の洗練されたポップな曲とダンスに魅了された後は、OvertureもなしにRe:fiveが登場。東雲さんはこのときも生誕ドレスだったが、ちょっと衣装が進化していてお姫様感がアップしていた。メンバーは白衣装から一転、生誕Tシャツに着替えてくれていた。
「Avalon」のイントロが流れ、激しいダンスが始まる。
「Avalon」のあとはこれまでやったことがない系統のカバー曲だった。マイクスタンドを用意していて、そのスタンドを東雲さんが「はしごちゃん」と名付けている小芝居も楽しかった。
このカバー曲をきっかけにステージは怒涛の「この日しか見られないスペシャルな時間」に変わる。
Re:fiveとして一回ハケた後に東雲さんだけがステージに上がり、東雲さんの「りおさん、とみんなで呼びましょう」のきっかけで、アイドル時代は天草の至宝と呼ばれた現在ラジオパーソナリティー等で活躍中のタレント、吉川りおが登場する。しかも額には生誕委員が配布したハチマキが巻かれている。
前夜祭からMCとして出演していたけど、この日はアイドル時代のように歌もダンスもしてくれるとのこと。
吉川さんが「毎年ういたんさいでしかみなさんの前で歌やダンスを踊らない」とおっしゃっていたけれど、やはり天草の至宝とかつて呼ばれたすごさはあった。
一曲、吉川さんと東雲さんのふたりで踊ったあとは、吉川さんに加えて、Re:fiveと、それからなんと、ひぜんりささんまで加わってのコラボ。
圧巻のステージはこれを見るためだけでもチケット代の元が取れるほど豪華だった。
そしてコラボステージラストは、東雲さんと煌~KIRA~による「朝からカツカレー」。5月の小倉で煌~KIRA~のメンバーがヲタクたちを圧倒してRe:fiveを応援してくれていたときに、ステージで演じられていた曲だ。それを見せる側として演じる煌~KIRA~の額にも、フロアのファンと同じようにハチマキが巻かれていた。そこにうれしく混ざっている東雲さんもほほえましかった。

コラボステージが終わる。
東雲さんが考えたタイムテーブルのトリは佐賀からやってきたひぜんりささんだった。
アイドルらしいかわいらしい衣装に、アイドル離れした卓越した歌唱力、そして額には当たり前のようにハチマキを巻いてくれての登場。
フロアでは佐賀から遠征してくれているヲタクさんと東雲推しが混ざり、いわゆるりさちワールドの空気にスタジオ5が包まれる。
歌詞に「ういちゃん」をアドリブで入れてくれたり、MCで何度も「おめでとう」と言ってくれたり、「Re:fiveはもっともっと伸びるグループ」と言ってくれたりと、生誕祭の主役の東雲さんのために素晴らしいステージを見せてくれた。
こんな素敵なアイドルが東雲さんを応援するために歌い、会場を盛り上げてくれている。
東雲推しのひとりのヲタクとして、感動的なステージだった。
ひぜんりささんは最初の頃はぼくは「ひぜんワールド」と言っていて、それから「りさちワールド」と呼ばれるようになったけど、完全にこの人にしか出せない自分の世界を演じるアイドルである。それはまるで、Re:fiveの新曲「ツインテール似合ってる?」の

  誰かの真似じゃ意味がない
  自分らしさが一番大事

を体現しているアイドルのように思う。
推しとしてぼくも東雲さんに唯一無二のアイドルになってほしいと思っている。
そのお手本として、唯一無二のひぜんりささんが、東雲さんをお祝いするためにステージをやってくれて嬉しかった。

「これにてういたんさい2025は終了します」というひぜんりささんの茶番によって本編が終了し、生誕委員によるアンコール。
ひぜんさんが言ってくれた「Re:fiveはもっともっと伸びるグループ」という言葉を引用して、「Re:fiveにも東雲さんにももっともっと活躍してほしい」という気持ちをこめたアンコールから、生誕ソロ曲を歌ってセレモニー。
東雲さんは「16歳はがんばっても、思ったようにうまくいかないことのほうが多かった」とファンに本音を話し、それでも支えてくれるファンに対し感謝の言葉を述べてくれた。
ただ、今年の生誕祭、フロアのテンションが高かったこともあって、終始お祝いムードのほうが強く、あの空豆かれんすら泣かないほど楽しさのほうが前面に出ていた。
演者として、自分が感情に負けて泣くよりもステージを見てるファンを楽しませたいという意識の変化もあったように見えた。
そのため、あまりステージのメンバーやファンが涙を流す場面はほぼなかったのだが、それを崩したのは橘かえでの手紙だった。
自称リーダーのバトンを東雲さんに渡した先輩としての熱いエールは、思わずぼくの涙腺を危うくしかけたほどの素敵なものだった。
本当のラストはその橘かえでさんと縁の深い「ダンデライオン」
もうメンバーにもフロアのヲタクにも涙はなく、ただこの楽しいういたんさいが終わる名残惜しさと、それでも楽しまなきゃ損という気持ちの高ぶりの混じった時間だった。
東雲ういさんは明日、9月30日に17歳になる。
いまぼくが一番推しているアイドルだ。
推しの生誕祭はやっぱり特別で夢の時間だった。
推してるヲタクから見ると東雲さんらしさもある素敵なアイドルだ。そして生誕祭のたびにその良さが広がっているのを感じられて幸せな気分になっている。
だけど、やっぱり東雲さんも人間だから迷ったり悩んだりされているだろう。
でもそんなときこそ、「ツインテール似合ってる?」のように上を向いて、アイドルを続けてくれているんだと思う。
来年のういたんさい2026、東雲さんはもっともっと東雲さんらしいアイドルになっているだろうと、今回の生誕祭で感じた。
そんな東雲さんを来年、ういたんさい2026でまたたくさんの人と一緒にお祝いしましょう!