いよいよ最後の生誕祭となった昨日の橘かえで生誕祭。
会場ではヲタク有志による生誕委員からアンコールのソロ用のサイリウムと、最後の曲が予想される「Ifの向こう側へ」用の緑色のタオルが配られました。
会場もほぼ満員の大入りでした。
一曲目に流れたイントロは「ダンデライオン」のオルゴール。先週の水曜日にこのMV初公開と共に橘かえでさんの卒業が発表されましたから、そのトラウマがフラッシュバックしたヲタクも多く、悲鳴の中の上がる中でメンバーの登場。だけど、この曲もタオル曲。一曲目から配布されたタオルを振っているうちに、どんどん楽しくなっていきます。
橘さんが考えられたという怒涛のセットリストでした。
続いて「なんてんまんてん」、「St…you」「ラクガキアクセル」とあらゆる曲が歌われていきます。
もともと東雲ういさんの生誕祭で橘さんがアドリブでやった「This summer」の「君が好き」の「君」をその日の生誕メンバーの名前で歌うのも、ちょっと字余り気味に「かえでが好き」と歌われてました。
曲によってはかれんさんが入って五人になりましたし、常に四人のメンバーはステージにいました。
この光景を見られるのもそう長くはないと思うと、ちょっぴり寂しさも胸によぎります。
ライブの中盤には、つきさんの生誕祭でも披露された「キセキノサキヘ」も登場しました。MONECCO5の頃から異色の名曲として扱われてきた大事な曲。これをRe:fiveでやるのを見るのはぼくは二回目だったけど、やっぱりこの曲はキラーチューンです。ダンスに特化してたMONECCO5の面影も感じられ、Re:fiveの強みとしてもこれからもやってほしいなと感じました。
Re:fiveのステージが一旦終わると、Junior flavor熊本のミサキさんがステージに登場。
きっと今頃、橘さんはドレスに着替えてるのかなと思ってたら、なんとミサキさんの呼び掛けで橘さんがステージに登場しました。
5月のRe:five劇場ワンコインライブでも披露された橘かえでさんとJunior flavor熊本とのコラボ「かえでflavor」で「シエスタ」をやってくれました。
MCでみんな知ってるのに「2012年生まれの10歳」と言い張る橘さんに「お母さんみたい」と突っ込みを入れるヲタク。この空間はさすがでした。
アンコールでは、緑一色のサイリウムが光るフロアに向かって、橘さんは赤いドレスを着てソロを歌ってました。イメージカラーが緑だから緑のイメージが強いけど、テレビで「好きな色は?」と訊かれて「赤」と答えてたなと思い出しました。
最後は当然「Ifの向こう側へ」。なにげにRe:fiveでは初めて見ました。
MONECCO5時代はMONECCO5公式のタオルがあったのでみんなそれを振ってましたが、今日は生誕委員が配布してくれた緑のタオルを振って大盛りあがり。
素敵な生誕ライブでした。
ただやっぱり、卒業が発表されただけあって、どうしても話題は卒業に。
最後の挨拶で橘さんは転勤で活動を続けることがむつかしくなったという卒業の理由を、自分の口からちゃんと話してくれました。
途中のMCでメンバーに橘さんの第一印象を聞くのを振ってたのですが、西園寺つきさんや東雲ういさん、かれんさんはかえでさんと出会って一年ぐらいなのに、柊わかばさんはもう八年ぐらいなるといわれてて、橘さんのアイドルをしていた時間の長さを感じました。
橘さん本人も「六回も生誕していただき、こんなにたくさん生誕祭をしてもらったアイドルはなかなかいない」と言われてました。
ぼくはそれを聞きながら、それだけ長い期間アイドルをしていれば、逆にそれだけたくさんのアイドルの卒業も橘さんは見てきているんだなと感じました。
アイドルというのは少女にとって夢の世界と思います。
芸能界で職業として活動することが夢なのかは人によるかもしれませんが、そういう夢を抱いてアイドルを始め、夢破れアイドルを卒業する人を橘さんはたくさん見てきてるんじゃないかなとふと考えました。
大人は子供に夢を持てといいます。でも実際、どんな夢にしろ、子供の頃の夢は叶えていない大人の方がずっと多いものです。
芸能やスポーツの世界で夢を叶えて華やかに成功する人、そんな人はもちろん人に夢を与え、娯楽を与え素晴らしいと思います。夢を叶えるために、常人には想像を絶する努力をされてきてるとも思います。
でも、ぼく自身が一般人として社会に揉まれてるからこそ、本当にえらいのは、夢を叶えられなくてもしぶとく生きる人なんじゃないかと思うのです。そういう人が人の役に立つために働いてくださるからインフラが整備され、ぼくらは便利な生活ができます。
橘さんにとって、これからの生活においてはアイドルよりもそんな社会生活が大事になったのでしょう。
それが橘さんにとって子供の頃描いていた夢なのかはわかりませんが、たとえ子供の頃の夢ではなくても、その社会生活の中で新しい夢を描いて生きていかれることをぼくは尊敬します。
願わくば華やかなステージにはもう立てなくても、アイドルの頃のように元気を忘れず19歳を、更にこれからの未来を生きてほしいと願ってます。
そして残されたメンバーに、華やかな夢を託してほしいと思いました。