議員の提案の文書化と公開~私の好きなテーマのひとつです(和光市ネタ?)
以前議会の一般質問で取り上げたのが、議員の提案の文書化と公開についてです。
①議員と職員の間では、非公式ルートのやり取りの方がはるかに多い
実は議員というのは市役所に政策提言をする場合に、一般質問や公開文書などではなく、直接行政職に電話や口頭などで伝える場合が多いのです。昔は「議場での質問なんてしなくてもオレは電話一本で話をつけられる」なんてボスが各地にいたのですが、いまも多くの問題は非公式に処理されています。
②まずい提案の場合にはほのめかしたり脅したり、という人もいるとかいないとか(笑
そして、まずい提案の場合(たとえば特定の業者を推薦したり、特定の市民団体の行動を妨害するなど、明らかにまずい圧力をかけるケースもあるとかないとか、あるいは過去にはあったとか・・・・。あまり言うと、多数決で懲罰を食らいます~正義を多数決で決めようという思想の暴力行為が認められているのが議会。罪刑法定主義はどこへ行った?まあ、立法機能があるからそれも法に準じた決議だといわれればそうなのですが、条例制定権に権能がとどまる地方議会の議決は少なくとも法には従うべきでしょう~ので、察してください)は繰り返しほのめかす場合もあります。
③これは望ましくない状況ではないか
実は、この非公式な処理は役人と議員個人の力関係で話が決まるという意味で、そして、市民には公式ルートでは伝わらないという意味で、冷静に考えて好ましくない状況です。
提言においては役所の資源を使う(つまり税金の配分を決める)わけですから、基本は表ルートであるべきなのです。そして、裏でやるからこそ、決定の主導権は職員にあるという事実も見逃せません。行政には予算の執行権がありますからね。
④表に出せば責任が生じる
一方で、表ルートで要望すると、責任が生じます。「議員さんがいついつの議会でやれと言うからやりました」となるわけですから。
そして、今のところは慣行として裏ルートが主流になっています。これをすぐには変革できなくても、今後その方向に和光市を誘導したい、というのが私の16年12月定例会の質問に込めた思いでした。
⑤他の自治体では意外に好評
ちなみに、この文書化は鳥取県や近江八幡市で実現しており、完全ではないものの、そこそこ機能しています。鳥取県では、当時難色を示した議員にも評判がいいそうです。無茶な市民要望に「俺の手が後ろに回っちゃうよ」と断れるようになったとのこと。
そして、私が思うのは、この制度でやり取りを表にさらしてこそ、説明責任は機能し始めるのではないかということです。
本当はね、国会で真っ先にやってほしいんですよ。今の質問趣意書より機能を大幅に拡充した制度をね。日本の政府の意思決定システムの欠陥が浮き彫りになりますから。
とにかく、今議会でできれば再度質問をしようと思っています。
やらなかったらごめんなさい。
ちなみに、過去のやり取りは以下の通り(原文を変えず、関係部分を抜粋。緑表記は松本の一方的な偏見による解説)。
「◎松本議員 議員の要望・提言の文書化制度について。
議場以外における議員の要望、提言の文書化制度を提案するものです。これは多くの市町村で既に始まっていますが、議員が要望した内容と日時などを上司に文書報告し、公文書として保存していこうというものです。制度の導入について見解をお示しください。
◎企画部長 本件につきましては、鳥取県で公職にある者からの提言、要望、意見等に関する取扱要領が2002年に導入されております。今では宮城、高知、長野の各県で、また県内では川越市、北本市、その他佐賀市、熊本市、八千代市、上野市、中津市、佐倉市などでこれらの制度が導入をされているところでございます。
この制度につきましては、議員側のメリットとして議会の本会議や委員会の場だけでなく、日常的に提言ができ、さらに議員の日常活動が市民に見えるという利点があります。また、職員にとっても文書化することにより個人的な対応とならず組織的な対応がとれ、市民と議会と行政のオープンな情報の共有ができるものと考えております。
現在でも議員を含め市民の提言、要望等につきましては、内容にはよりますが、必要と思われるものにつきましては、文書により上司に報告するなど処理をしております。現行におきましても機能は図られているというふうに認識はいたしておりますが、さらなる情報の共有と透明性を高めるためにも他市の状況等を参考にしながら今後検討をしてまいりたいというふうに考えております。
(松本解説:今も実質的にはやっているようなもの、という論法は役所の基本動作。その際、実質はあえて無視する?)
◎松本議員 現在もいろんな市で条例化しているところもあれば、あるいは要綱に定めているところもあるんですけれども、実際にこの制度が機能するためには、現在の和光市のような割合個別的な対応をされているようなんですけれども、そういうやり方では逆に透明性という意味でちょっと矛盾があるのかなというふうに感じます。むしろ要綱とか、あるいは条例で定めて一律の対応をすることこそが透明性を担保するのかなと思いますが、この点については見解はいかがでしょうか。
(松本解説:上記答弁に対してその論法は私の認識と違うと突っ込み)
◎企画部長 私の立場でそれの答えをしていいのかどうかちょっと苦しくなっているわけですけれども、行政は大半は信頼関係で成り立っているのかなと、そういう中で改めてこういう形で文書化するとか制度化するといった場合、やはり私の口から申し上げるのも恐縮ですが、議会との合意形成等も必要になってくるのかなと、そういう中である程度検討をしていかないと逆に効果が出てしまうと、そっちの方もやはり心配ですので、研究しなければいけないというふうに思っています。
(松本解説:他の議員さんの意見も重要、という答弁。実際の意味は「議会の皆さんがイエスとは言わないのではないですか」という答弁。うまくかわされました)
◎松本議員 鳥取県の事例などでは逆に制度導入のときには議員側がちょっと難色を示したようなところがあったそうなんですけれども、取り入れてみると議員の方も非常に仕事がやりやすくなって、本来の政策的な提言とか、あるいは本来の政策研究の方に随分時間がとれるようになったというふうな声がいろんなところで聞かれておりますので、その点やってみると実は意外によかったというふうになるのかなというふうに私個人としては考えておりますし、そしてまた、やはり市民の目として議員と役所の関係というのは、実際に非常にわかりにくいというか、どういうふうになっているのかというのは実は全く見えないわけですよね。それがこの文書化で透明化されると、こういうときにこういう頻度でこういう要望をだれだれがやっているということがすべて明らかになりますので、逆に私たちとしての例えば私が実は1年に1回ぐらいしか要望していないとしますよね。それが松本は1年に1回しか要望しないんだと、そのぐらいしか仕事しないやつなんだというふうに見えてしまうというふうなことがわかると、じゃもっといろいろと頑張って要望しなければなとかそういうインセンティブも出てくると思うんですね。ですから、これは役所の方だけではなくて、議員の側に座っていらっしゃる皆さんにもちょっと含んでおいていただきたいと思いますので、今後の検討課題として要望をさせていただきます。」
(松本解説:要望とは、市民に対しての「働いていますよ」いうアピール。実際には今回はここで引き下がったという意味)
○この続きをやることになるのですが、変化球を用意しています。その準備状況次第で今回やるかどうか決めようかと。
追記:9月定例会では質問したものの進展なしでした。(2005/10)
追記:三たび提案するために、前振りとして街頭演説をこの内容にしています。(2005/12)
政治について語るのはおかしいか、恥ずかしいか?そう信じさせられていないか?
日本人は政治について語るのを避ける傾向があります。
なぜなのか、よくわからないのですが、そういう風潮があります。
「おじいちゃんの遺言」で「政治には一切係わるな」というのもよく聞きます。
そして、政治は汚い、などというイメージがあります。
本当に?
政治とは単なる税金の再配分の手続きです。
どう配分したら幸せになれるか皆さんで考えましょう、というのが本来の議会です。
だから、真剣に関心を持って当然です。
そして、政治について普通に皆さんが周りの人と議論できる環境が必要だと思います。
「これ言ったら相手が怒るかな」という配慮でがんがらめになっているのが日本社会です。そして、政治ネタは特にそうです。
私はふと思います。
以前の森さんの発言。
「無党派層は寝ててくれたほうがいい」。
これはエスタブリッシュメントの本音だし、まさに「知らせるのではなく依存させろ」という世界ですね。
人々が本気で疑問を語り合い、政治について議論が起これば、無関心に裏打ちされたエスタブリッシュメントの消極的な(しかし網羅的な)支配は揺らぐのではないでしょうか。
多分、政治について語るのをためらうのはそう仕向けられているからなのです。
日本社会の構造は中学の部活に象徴されている、と考えることがあります。
理不尽な仕打ちがあっても文句も言えない、経験者も「オレが我慢したんだから」と取り合わない。
のど元を過ぎれば熱さ忘れる、の繰り返し。
そのうち、思い出が美化されて定着する。
本当のところ、どうなのか。
幸せなのか。
幸せになるためにどう行動すべきなのか。
その出発点は政治について少しずつ、オープンに語り合う土壌作りだと思っています。政治について語ることがおかしいのではなく、おかしいと思わされているのが多分現実なのですから、人々が議論し、考え、選挙に行くとき、幸せへの螺旋階段が見えてくるのかな、と。
まずは夫婦、恋人同士、家族同士から、始めませんか。
総選挙にかかる費用は700億円、入場券は1000円。
総選挙にかかる費用は700億円余。そして、わが和光市でも2000万と言われるコストが。
ざっくり計算して、あの入場券は皆さん1000円とかで買っている計算になります。
1000円で買ったものをなぜ捨てますか(たとえ自動的に買わされるとはいえ)。
もうひとつ、私はふと思うのですが、皆さん、幸せになるために努力していますか?
異性を口説いたり、おいしい店を探すのは幸せになるため。
そして忘れてはならないのが政治を通して幸せになることです。
税金が安くなれば幸せな人、ばら撒き福祉が幸せな人、などなど。役所との関係での幸せにはいろいろあると思います。
政治はお金の配分です。そして、皆さんの多くは公金の使われ方に不満を持っています。
とするなら、違う配分にするには投票に行くしかないのです。
もうひとつ、皆さんが幸せになるための努力は継続的です。
しつこく異性を口説く人、おいしい店を求めて全国行脚する人・・・・。
一回投票してすぐに何かが変わるわけないです。
継続的に、少しでも自分の思うよい選択肢に投票し続けることです。
もうひとつ、最高裁の判事は全部バツでいいです。
あそこまで出世する裁判官はできのいい盆栽みたいなものです。
情熱がありすぎたり、正義にこだわる人には登れないポストです。
だから、全員バツでいいです。
追記:有権者はざっくり1億人ですから、735億と言われる直接費は基本的に735円です。未成年の数をかなり多く考えていました。お許しを。(8/22)
追記:下記にて最高裁判事の過去の主な実績が見られます。情報提供ありがとうございました。(8/23)
http://courtdomino2.courts.go.jp/shokai_J.nsf/View01?OpenView
「諭旨免職」とは退職金のもらえる自主退職の意
「経産省前室長を「裏金」で告発
経済産業省の裏金問題で、全国市民オンブズマン連絡会議(事務局・名古屋市)は11日、裏金を流用し株取引にあてたとして、******・前官房企画室長(48)(諭旨免職)について、業務上横領容疑で東京地検に告発状を提出した。
同省の調査によると、***室長は、同省の外郭団体「産業研究所」の委託研究費の残余金約2900万円を預金した通帳を前任者から引き継ぎ、管理していたが、2004年4月、約2400万円を引き出し、カネボウ株などを購入した。告発状は、約2400万円の流用について、業務上横領に当たるとしている。
***室長は流用の発覚後、流用金と株式運用益計約2600万円を返還した。政府は今年7月、前室長について、「告発に足りる事実が認められない」として、刑事告発しない方針を表明している。(読売新聞) - 8月11日」
出ましたね。諭旨免職。これ、皆さん懲罰だと思うでしょう。本当?わいせつ教員事件でもよく諭旨免職があるますが、諭旨免職については下記の通り。
「諭旨免職とは、一般に、重大な非違行為を行った職員を諭し、当該職員に辞職の申出を求めこれを承認するという一連の行為をいうものであり、国家公務員法(昭和二十二年法律第百二十号)及び人事院規則に規定されている用語ではなく、国家公務員制度上は、人事院規則八-一二(職員の任免)第七十三条の規定による職員からの申出による辞職の承認に分類されるものである。」(下記の長妻議員の質問趣意書参照。まあ味わってくださいな)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a162096.htm
要は、自主退職なんですよ。自主退職。そして、実は記録にも残りません(質問趣意書の答弁の最後参照)。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b162096.htm
諭旨免職とは免職でもなんでもない自主的な退職扱いなのです。