傷だらけの天使 第6話「草原に黒い十字架を 」 子供と修と享の短い旅の先にあるもの | ご存じ無いかもしれませんが、恋愛小説家です。

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 傷だらけの天使 第6話「 草原に黒い十字架を 」

 

この作品は20年くらい前にKBS京都で再放送やっていたのを見たことある作品。

 

でも、今から、UNEXTで見ると、再放送では結構カットになってるシーンがあるような気がするな。

 

修がエンジェルビルの部屋にいると辰巳が訪ねてくる。修は息子の健太が描いた絵を見ている。一つは修の絵、もう一つは母親の絵。母親は見たことが無いからか目も鼻も口も無い。

 

 辰巳は修に名画「六月のマドンナ」を盗むように言う。時価2億円。今は美術館で展示されている。

その絵を国際的窃盗団が狙っていて、盗まれたら保険会社が困るからと綾部事務所に本物を盗んで偽物にすり替えるように頼む。

 既に享が警備員として美術館に潜り込んでいた。

 

美術館の六月のマドンナの前には小学生の女の子が座り込んでいる。ナツメである。ナツメは死んだお母さんに絵の女性が似ているからと毎日見に来ていた。

その日の夜。享が警備装置を切るのでその間に修に偽物にすり替えさせる算段だったが、既にナツメが絵を盗んだ後だった。

仕方なく偽物を展示する。偽物の後ろには享が偽物のマークを書き入れる。

 

 享は修が絵を盗んだが、未遂に終わったと通報。修は逃げることになる。逃げた修をナツメが助けてくれた。お父さんに似ているからと。

 しばらくは偽物が展示されていたが、窃盗団は絵を一目で偽物だと見抜く。

辰巳は本物を探している。修はナツメを訪ねるとナツメは空き地の秘密基地に盗んだ絵を飾っていた。

享はナツメに絵を返すように言うが、返さない。修は絵をナツメにあげるから、隠し場所を修に言うよう約束する。

 

 結局、ナツメが絵を持っていることがバレるので、修と享はナツメと絵を持って田舎に旅に出る。宛ての無い旅。

この旅に特に理由は無いんだよね思えば。

 途中、窃盗団になんどか追われるがなんとか逃げて、3人はもう放棄された農村に住むことにする。そこで3人で農業して暮らそうと享は言う。

 ナツメはそこで、二人に絵を売ってお金にしようという。最初から、お金に替える気だったらしいが簡単にお金にできないので、修たちを仲間に巻き込んだらしい。ナツメはそのお金でこの土地に弟やナツメと同じ親がいない子を集めて住むと言う。

 その夜、享は階段から落ちて捻挫する。修は享を病院に連れてい行く。

その帰り、享を乳母車に乗せて歩いていたら、窃盗団の男が乗った車が二人を追い越していく。その車を警察が追いかけていく。

慌てて修と享が走ってナツメがいるところに戻ると窃盗団たちが警察に捕まっていた。

刑事は修に手錠をかけて、ナツメが殺されたことを告げる。修は刑事を殴り倒して土手の方に行くと、血を流して土手に絵と吊るされているナツメの死体が見えた。

 

 その後、修は指名手配されていたのに無罪放免で解放されてエンジェルビルに居て、ぼんやりとしている。享はなんとか修に元気出してもらおうと料理を作っている。

 享は修に今日、辰巳が絵を返しに行くことを告げると修は部屋を出ていく。

 辰巳が絵を置いたまま離れた車の窓をたたき割って絵を盗み出す。

 

修と享は絵と木で作った十字架を持って山に歩いていく。

景色のいい山の山頂に穴を掘って、そこに十字架を立てる二人。約束は守ったからと修は言うが、盗んだ絵の後ろには偽物のマークが入っていた。

 

 享と修が一緒にいる時、やたらと「おーママママー」と歌っている。

窃盗団と一緒に車に乗ってる時にひたすらこの歌を歌って、イライラさせて隙を作るシーンがある。

 

この歌はザ・テンプターズのお母さん

 

 

この歌を歌っていたテンプターズのボーカルは萩原健一さん。

 

本人がやるかってやつだったんだろうね。

当時は。

 傷だらけの天使は基本、バッドエンドなんですけど、その中でもこの作品最後は寂しかったなぁ。

享と修とナツメで、3人で焚火を囲みながら「ニャンコの目」とかコミカルにナツメが言うシーンとか事前にあるもんだから、余計に寂しくなるんだよな。辻褄も何もあって無い話だけど。