週刊文春に連載している鷲田康さんの「野球の言葉学」
今回はサンディエゴ・パドレスの投手、ダルビッシュ有さん。
ダルビッシュさんが何を言ったかというと「署名活動なんかする訳ないし、したところで変わる訳はないじゃないですか。影響力って、僕が持ってる訳無いじゃないですか」です。
これだけ読むと何のことか分かりません。
記事を読むとお話はロッテ・マリーンズの佐々木朗希選手のお話。
佐々木選手がメジャー移籍を直訴しているというお話。
ロッテの高坂社長は活躍した選手がメジャーに挑戦していくことについては、球団としても後押ししていきたいと発言しました。
つまり、佐々木投手のメジャー移籍に反対してる訳じゃないけど、年間通じて活躍したこと無いのに来年、メジャーに行かせてくれってなんやねん。となってるってことです。
話によると佐々木投手は強固に今オフの移籍容認を求めているそうです。
どうやら、ロッテに入団した時に本人が希望した時にメジャー移籍を容認するという覚書があったんじゃないかと言われているそうです。
もし、そんなのがあったんなら佐々木投手が今オフにメジャーに行きたいと思ったんだから、認めないといけないのかもしれないのですが、はっきり言って、佐々木投手はパーフェクトゲームをやったりと、力があることは示してますが、山本由伸投手のように優勝に貢献したとか、澤村賞獲ったとかは無い訳です。なんとこの3年間10勝以上したことありません。
山本由伸投手は18勝、15勝、16勝と文句なしの成績。
メジャーは25歳過ぎてから行った方が年俸が高くなるんだから、それまでロッテにいて、ファンも世間も球団も納得する成績を残せばいいと思うのだが。
そんな騒動の中、ダルビッシュ投手は音声配信の番組で、佐々木投手のメジャー移籍を応援してあげて欲しいとか、ロッテファンの方は、メジャーに行かせてやれと署名活動して欲しいとか言ったそうです。
ダルビッシュさんとしては佐々木選手を応援したつもりなんでしょうが、ロッテファンの気持ちをまるで考えていなかった。
おかげで一斉にブーイングを浴びて、言葉学のような言い訳をしたそうです。
他人のことに首を突っ込まなくてもいいのになぁ。ダルビッシュさんも。
僕が影響力無いってロッテに対してって意味かな?
パドレスが佐々木投手を欲しがってるから、ダルビッシュさんに佐々木投手のポスティング移籍容認に力を貸せとか言われてるとか思われたのかな?
メジャーでもFAになるには6年かかるそうです。日本では9年かかる。これは長いから、ポスティングってやつができた。
でも、このポスティングって球団と選手が納得すればそれで行使することができるそうで、どれくらい活躍したとか、何年プレーしたとかは関係ないそうです。
関係ないにしても、あんまり活躍してないんだから、このままじゃメジャーにいけないっていう気持ちは佐々木投手には無いのかなぁと思ってしまう。