厨房設計/繁盛店づくりの厨房計画を理解する/ボーダーレスコーヒーアンドブックス-1 | 厨房設計/繁盛店づくりの新しい厨房計画を学ぶ/竹谷経営塾。ティファーズコンサルティング

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厨房設計/飲食店開業繁盛づくりを目指す人へのアドバイスをするブログ、飲食店コンサルタント「ティファーズコンサルティングの竹谷稔宏。その他厨房会社設計部門など飲食店の心臓部である飲食店の厨房設計について解りやすく解説する講座です。

厨房設計/繁盛店づくりの厨房計画を理解する/ボーダーレスコーヒーアンドブックス-1

 

(セルフスタイル/エスプレッソマシン・ドリップマシン)

エスプレッソ主軸のテイクアウト可能なブックカフェ

 

複合型カフェボーダーレスコーヒーアンドブックス業態特性とコンセプト

 

このカフェの企画はブックショップとカフェの複合カフェである。
近年では異業種とカフェの複合施設が増加傾向にあり、例えば雑貨カフェ、八百屋カフェ、ブティックカフェなど相乗効果を産み出している。


このカフェの場合は、カフェの利用だけでもよいし、本を読みながらコーヒーを楽しむことができるように、二つの動機や需要を効果的に捉える業態である。
客層としては、やはりヤングアダルトから40代後半までをターゲットとしてコンセプトをまとめておくことが大切であろうし、立地や客席環境によってもその利用動機や需要は変化してくることになる。


立地としては、駅周辺や商業施設の一角にあることが利用動機を喚起するにはよい、さらに立地は様々なシチュエーションを十分に検討しておくことが大切である。
このカフェの看板メニューは、コーヒーと簡易的軽食やスウィーツなどに絞ることであり、あくまでも本を読むという利用動機や目的を明確化しておくことであろう。


勿論コーヒーには、こだわりの厳選した豆を使用したドリップやエスプレッソなどバリエーションコーヒーに至るまで様々なコーヒーを提供できるようにしておくことが大切である。


サービスシステムとしては街のセルフカフェ同様な仕組みで全体構成をしておくことが重要である。但し本屋との複合カフェのためブック用の専用レジを計画しているものの、レジにスタッフを配置しないセルフレジの活用も効率的である。
また客席形態は(街にあるセルフカフェと異なるため)、全体のブックラックと客席スペースを配慮すると、十分な客席寸法を確保することができないため、客席は比較的小さいスペースにできるように工夫する客席構成にしている。

 

例えば、椅子やテーブルの寸法を小さくするあるいは座は腰掛程度奥行約250ミリになるように工夫するなど、ブックショップとカフェの売上効率を配慮し全体計画に臨むことが大切である。