相談を聴く仕事をしていると、人の表現は様々だなぁと実感します。
ある時、あまりに暴言を続ける相手に「不平不満は少し止めませんか」とお伝えしたら、「不平不満?現状を説明しているだけです!!」と言われたことがあります。
あぁ、そうか、これは説明だったのかと驚きました。
私の尺度だと怒りエネルギーを撒き散らしていると感じたことも、相手にとっては情熱的に状況を説明していたに過ぎません。
こうした互いの感じ方の違いはコミュニケーションの中で常に起きています。
人それぞれの表現があるということを知れば知るほど、状況に感情が揺さぶられなくなっていきます。
カウンセリングの中では、主に、相談者のフィルターを通した物語をお聞きすることから始まります。
カウンセラーだけでなく、人のコミュニケーションとして、
そのまま聴くことが大事で、
鵜呑みにしすぎないことも大事です。
問いかけを繰り返していくうちに、自分なりの考えで生まれていた誤解を発見され、解決へ向いていくいくという流れになることも多いですね。
カウンセリングの現場で、話を聴きながら私がチェックしているポイントがあります。
(実際には集中して聴いていて、エネルギーのリズムや流れが飛び出したりへこんだりした部分に付箋を貼っておいて、あとでザっと振り返りながらチェックしています。)
この2点です。
これはどちらも被害者意識に根差しているものです。
は思考パターンを変えない限り、常に悪い人が入れ替わっていきながら、ずっとストレスを感じることになります。
この根底には、自分が正しくて相手が間違っているという観念が存在しています。
は可哀そうな私を分かってほしいという思いがあると、そのパターンを実現するために何度も可哀そうな私という状況を作り続けます。
それぞれのパターンの中にも、さらにパターンがあります。
明日以降のブログで、ひとつずつ具体的に取り上げていきますね。
身近な人が同じ不平不満を何度も話すとき、あるいは自分が不満のループから抜けられないとき、何が作用しているのかを知っていきましょう。
そうすると、状況に感情が持って行かれることが減り、客観的な視点で観察することが上手になります。
相手がこう言ったではなく、自分がこう感じた。
文章の主人公に自分を持ってくるようにしましょう。
自分の意識はいつも中心に。
そうすると、外へ散らばっていたエネルギーが自分の中心へ戻ってきて収まります。
このセンタリングの感覚を整えていくのに、石は強力な味方になります。
5月19日(日)は天然石フェアinTOKYOです。
東京駅から徒歩の会場に、200点の石が並びます。
ぜひお越しください。