七不思議、虹の七色、七という数字に私たちはどこか魔法のようなトキメキを感じます。

 

七福神もそうですね。

 

すべて巡ると何か幸運が降ってきそうなイメージです。

 

今日のブログでは、七福神についてをお話しましょう。

 

 

七福神には、
 
 恵比寿天…漁業、商売繁盛
 大黒天…財宝、福徳開運
 毘沙門天…融通招福
 弁財天…知恵財宝、縁結び
 福禄寿…招徳人望
 寿老人…延命長寿
 布袋尊…笑門来復、夫婦円満

 

という徳があると言われています。
 

 

日本の神々には、それぞれに御利益分担があり、火は火の神に、水は水の神にお願いをしたほうが良いということを人々は知っています。

 

幸運の場合も、福徳をもたらしてくれる福の神に祈願するほうが良いと信じてきました。

 

その代表的な福の神様が七福神です。

 

榛名神社では、参道に七福神の像があります。

まるで宝探しのようにして七福神を探しながら進んでいくのも楽しみのひとつ。

 

そもそも七福神ってどんなもの?と思う方に向けて、少し詳しくお話してみます。

 

1 毘沙門天 悪魔を降伏する福神


右手に宝塔を持っています。(右手に持つのは東大寺の像が有名です。)

 

 

毘沙門天はインド出身です。

サンスクリット語のヴァイシュラバナが略されていく間に毘沙門となっていったとか。

 

古代インドの叙事詩 『マハーバーラタ』 『ラーマーヤナ』 などには、毘沙門はヒンドゥー教(=インドの民族宗教)におけるクベーラ神の別名と記されています。

 

クベーラ神が財宝福徳の神なので、毘沙門天が福徳の神となったのだそう。

 

クベーラは西チベットの山に住んでおり、北方を守護する神ともされています。

 

クベーラは、倶毘羅、金毘羅とも音写されたという歴史から、龍が毘沙門天の眷属となったというお話は、またいつか別の機会に。

 

2 寿老人 幸福と財産と寿命の守護神

 

 

寿老人・福禄寿は一人別名とも言われています。

道教の神で、南極老人星(カノープス)の化身と伝えられます。

 

杖、ひょうたん(不老不死の妙薬が入っている)、鹿とともに描かれることが多く、巻物には人々の寿命が書かれていると言われたことも。

 

こちらの像では、手に不老不死の象徴である桃を持っていますね。


3 布袋 運命と天候を予知する神


 

トレードマークは大きなおなかと、布袋。(この像では袋は持っていません)

 

古くから、袋は単なる入れ物でなく、そこに物を入れておくと、いつの間にか増えるという信仰がありました。

 

それが今の福袋、のし袋、祝儀袋、封筒などに受け継がれているそうです。

 

子供の頃、『ふしぎなかぎばあさん』 という絵本をよく読みました。

大きなバッグから、なんでも取り出してくれるという物語で、私もそんなバッグが欲しいなぁ~と夢を膨らませていました。

 

スピリチュアルなことを学んでいくうち、宇宙全部が布袋なのだなぁとわかりました。

 

欲しいものは、願いさえすれば手が届くのだと。


4 弁財天 財福をもたらす女神

 

弁財天も毘沙門と同じくインド出身の神様です。

日本における弁財天信仰の起源は奈良時代。当時の弁財天は、金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)に登場する護法善神のひとつでした。

 

弁財天は智恵をまし、言説をさわやかにし、悟りを開かしめ、不思議な福智と弁財と無尽の智恵を与えるとあります。

また、悪夢・呪術など人々を惑わす一切の憂苦を消滅し、病苦・闘争などを除去し、寿命を延ばし、生活道具を円満にし、吉祥を成就し、心を安穏にするとのこと。

 

つまり、弁舌や智恵の神、延命や財宝の神となったのでした。

 

5 恵比寿 福利を招来する神

 

七福神の中でもえびす・大黒として特に親しまれているのがえびす様です。

 

七福神はインド由来の神様や中国由来の神様など、様々なルーツを持つ福の神様です。

 

イザナギ・イザナミ神が最初に産んだ子神である蛭子が、西宮浜に漂着して夷三郎として育てられ、福の神となったという説から、西宮神社の主祭神となりました。

 

夷と三郎は、元来、別神であるという説があります。

夷(毘沙門エビス)、三郎(不動明王)とし、現在の広田神社に祀られていたということです。

 

広田社で承安2年(1172年)に行われた歌合せでは、こんな歌が詠まれました。

 

 世をすくふ 夷の神のちかひには 

 洩らさじものを 数ならぬ身も


えびす信仰には蛭子神、事代主神を中心とする二種類の信仰があります。

 

事代主をえびすとする信仰の総社は、私がたびたび訪れている島根県の美保神社です。

 

 

6 福禄寿 幸福・高禄(富貴)・長寿の三徳


 

天にあっては福禄寿神、地にあっては泰山府君とされ、万物の命運を司るとされます。

 

泰山府君(たいざんふくん)と音を聞くだけで、ものすごく喜びの思いで泣けてくる私、この想いは何?と、福禄寿は私の中で長く研究の対象となっています。

 

道教では、日常生活において福・禄・寿に恵まれる方法があると説きます。

 

それは、懺悔(罪過を告白しながら心身を清める)、功過(善行)をすること。

 

七福神信仰は、民衆の現世利益と強く関わっていそうに見えながらも、根底には道徳的な実践があるということがわかりますね。

 

7 大黒天 福徳の神


 

大黒天もインドの神様。大きな黒という、マハ・カーラが本名です。

 

日本に入ってきた大黒天は、武装形と、平服形に大別されます。

 

榛名神社の大黒天像は平服形。大きな袋を持って、打ち出の小槌を手にしています。平服形の最古の像は、太宰府の観世音寺にあるそうです。

 

武装形は、天台系の寺院に多く安置されています。目を見開き、口を固く結んだ厳しい表情は、戦闘神としての大黒天を現します。

 

天文の頃、当時の俗説を収録したもので、塵塚物語は、このような吉田神道を大成した兼倶の説が残されています。


 大黒といふは元大国主のみことなり 

 大己貴と連族にしてむかし天下を経営し給ふ神也

 

(大己貴でなく少彦名の書き違いであろうと言われています。私もそう思います。)

 

狂言 『蛭子夷大黒殿』 では、ある男が富貴を願い、西宮の蛭子三郎殿と比叡山の三面大黒天へ祈誓を掛けると、二神は男の家へ来臨し、それぞれに由来を語り、めでたく舞い、宝を与えたとあります。


ところで、海外からの神様で構成された福の神のブームに、純粋な日本精神を求めた国学者は黙っていませんでした。

 

日本の神々だけで構成された七福神があります。

大己貴尊、事代主命、厳島大明神、天穂日命、高良大明神、鹿島大明神、猿田彦大明神です。

 

榛名神社の拾い境内を歩いていると、至るところに精霊の存在を感じます。
 
 

いつか参拝したい神社として夢リストに加えていただけたら嬉しく思います。

今日は七福神についての概要を書いてみました。

今年の春分は7日間ヒーリングをお送りします。
 
セッションで配信する動画では、さらに踏み込んでお話ししていきます。七福神をありありと感じていただければ嬉しいです。

 

春分の遠隔セッションはこちらのページからどうぞ。

 
 

それでは、今日もこの言葉で。

 

愛は世界をつくる ~ Love makes the world. ~ ラブラブ

 

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