三種の神器と言うと、鏡・剣・勾玉ですね。
玉は、古来より鉱物のことを表しました。
中国最古の漢字字典『説文解字』によると、美しい「玉」には、人間がそなえるべき五つの徳がある、と記されています。
仁…人を温かく思いやる心
義…澄んだ目をもって正しい道を知る心
智…打てば響く智恵
勇…何者をも恐れない勇ましさ
虜(潔・ケツ)…清廉で潔い様子を意味する高潔さ
五徳が備わった美しい玉を持つことで、その力を身に着けることができると考えられていたのです。
勾玉には穴があいていて、そこを通じて他の玉と繋がることができます。
スピリチュアルなあり方を人生に取りいれていくとき、この「繋がる」という力が大切な意味を持ちます。
神と繋がる、自然と繋がる、土地と繋がる、自分と繋がる、大切な人と繋がる。
何と、誰と、繋がりたいですか?
そもそも、繋がるってなに?
繋がることについてを考えるのには、繋がれなくなることを考えてみると分かりやすいでしょう。
・誰かを否定する
・誰かを攻撃する
・誰かを裏切る
・誰かの豊かさを奪う
・誰かを傷つける
という行為です。こうすると、相手との関係にはヒビが入ったり、分離しますよね。
こうして、何かを考察するとき、その逆も考えていくと、知りたいことが浮かび上がってきます。
さて、あるクライアントが、息子さんに貸したお金が返ってこないと怒っていました。
「どうせ返さないだろうと思いながら貸していませんか?」とお聞きすると、「思ってます」とのこと。
その思い通りの現実が作られているわけです。(笑)
恨みエネルギーを乗せながら貸せば、恨み返しの一番イヤな形として返さないという行動が返って来ます。
恨みの循環です。
よくよく気持ちについてを観察していくと、傷ついている奥には悲しみがありました。
お金が返ってこないことで傷ついたのもあるけれど、信じて裏切られたことを悲しいと感じていたのです。
こうして感情をしっかり確認していくと、自分自身をより深く知ることができます。
南アルプスにお住まいの方だったので、金櫻神社を参拝するようお勧めしました。
カウンセリングセッションでは、私は繋がりに着目します。
このクライアントからは、息子さんがお金を返さないということだけをお聞きしましたが、もっと奥に別の何かがありそうに感じたので、聞いてみました。
「息子さん以外との関係の中で、ご自身がお金を返すのが遅かったり、なにかお金に関することがありませんか?」
すると、色々と思い当たることが出てきました。
ご自身が親から借りたお金を返していなかったのです。
(ほとんどの場合、金額の辻褄が合います。)
宇宙はとてもシンプルな法則で動いています。
相手の豊かさを奪えば、自分の豊かさは奪われます。
奪われるということは、奪ったことがあるからという風に自分の過去も見直してみると良いでしょう。
人はつい、されたことについて敏感になりがちです。
だけど、もっと基本に立ち戻ると、されるということは自分も似たようなことを誰かにしている可能性があります。
繋がりを取り戻していくことは、自分も相手も大切にすることです。
返さない方が悪いのはもちろんですが、返させないようにしているエネルギーを変えてみることで変化を起こすことができるかもしれません。
返していないことで罪悪感があるのなら、まずごめんなさいを伝え、たとえ千円でも返すという風に行動を起こすと良いですね。
このクライアントは、参拝への道中でもずっと息子さんのことを考えていたそうです。
そして、ご自身が親へ返さないのは、物事を完結させないことで「繋がり」をキープしておきたいと思っていたということに気づきました。
それは、繋がりがあれば見捨てられないと思えるからだったのです。
ここに気づいた瞬間、息子さんへの見方が変わりました。
息子さんなりの、愛されたいという表現なのかもしれないという考えが浮かんだのだそうです。
神社から帰宅したその日のうちに息子さんから連絡があり、これまでに貸していた金額を全額、持って返しにきてくれたそうです。
そして、ゆっくりと世間話をして過ごし、お互いがホッと満たされる時間を過ごせたとのことでした。
捻じれた「繋がり」への渇望を、純粋な愛へと変化させたことで、まっすぐにお互いがコミュニケーションを取れるようになりました。
繋がりは、温かさでもあります。
私たちは、繋がって温かさを感じたいのです。
玉は、繋がりを私たちに思い出させてくれます。
人と繋がる力は豊かさに直結します。
だからこそ、水晶玉をご神体としてお祀りする金櫻神社は、豊かさを願う人にはっきりとしたご利益を下さるのではないかと私は捉えています。
武田神社と金櫻神社を一緒に参拝したいという方、来週イベントがあります。詳しくはこちらのページをどうぞ。
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