昔、スピリチュアル修行時代に、師がこんなことを問いました。
「人生って何でできていると思う?」
答えは、「記憶」でした。
この答えは、あまりにシンプルで、一瞬だけ頭が真っ白になってから、「なるほど!」 と腑に落ちました。
私たちは記憶することで、学習をしていきます。
ところが、人には感情があるため、単純に「経験した」 とだけ学習することは難しく、何らかの感情とセットで記憶していきます。
それが、喜びや悲しみの経験として記録されていき、それを思い出すたびに感情もセットで現れてくるのです。
また、ある人は、「次から気をつけてね」 と励ましてくれるとします。
あなたはどちらの人が好きですか?
きっと、前向きな人の方が好きですよね。
私の親戚に、常に相手を責めて攻撃するタイプの人がいました。
お説教が始まると、過去の出来事もあれこれ引っ張り出してきます。言われる方は、「もう済んだことなのに…。早く終わらないかなぁ…。」 と思うのです。
その親戚と食事に行くと、普段ではありえないような事件が度々起きました。
食事に何かが混じっていたり、なかなか出てこなかったり、注文と違うものが出てきたりするのです。
繰り返す一連の出来事を体験しながら「誰かを攻撃するとブーメランのように戻ってくるのではないか」と思い始めました。
ある意味では反面教師として、人に優しくしようと決めるきっかけにもなりました。
さて、パートナーとは、最も近い距離に入ってくる人ですね。
だからこそ、ありのまま、素のままの自分を見せることも必要です。最初は勇気や覚悟が必要かもしれませんが、自然と出来るようになっていきます。
また、お互いを知っていく努力が必要です。
分かり合っていくプロセスで、 相手を崇拝する必要はないのです。
お互いに人として生きてきて、成功も失敗も過ちも、それなりにあるものです。
そういうものです。
自分はひどくて、相手は素晴らしすぎる…みたいに考える必要はありません。同じ、一人の人間です。
これが分かれば、相手を神格化して自分を卑下する必要もないし、比較して優劣を結論づける必要もありません。
最も許しあえて安心しあえるのが家族です。
頼るときも、甘えるときも、あるのです。お互い様です。
新しい一日を始めるのに、これからのことへ目を向けるのか、ここまでの過去を繰り返し思い出していくのかでは、生き方に大きな違いが出てきます。
自分のことに対しても、同じことが言えるのです。
こんなひどいことをした自分は許してもらえないと毎日思い返して生きていくと、相手との間に、その出来事に対する思いの差が出てきます。
10年間、許してもらえないに違いないと思って生きていたとしても、ひょっとしたら相手はそのことをもう忘れていることもあります。
もちろん、その逆もあります。
こちらが忘れかけていても、怒りを何度も思い出して増幅させる人もいます。
シャーマンは、私たちは夜に一度死んで、朝に生まれ直すと説いています。
シャーマンの教えのように、朝になったら、新しい自分でスタートしてみませんか。
この映画も参考になります。
今月の個人セッション枠はこちらにページにあります。
45分の動画『エネルギーを感じる力を育てるセミナー』を、メルマガ内でご案内しています。
メールマガジンはこちらです。(購読お申し込み後、確認メールが届きますのでメールボックスをご覧ください。)