深く傷ついた体験は、強烈に記憶に残ることがあります。
すると、それと似たようなことが起きるたびに、その時の自分へと心が戻ってしまうのです。
また、似ているポイントを探して、自身の気持ちをそこへ繋げてしまおうと意識が働きます。
これは条件反射的に起きるので、気が付いたときには反応が起きていることが多いです。
出来事に対してでも、人物に対してでも、こうした相談はもちろん数多くお受けしています。
今回、浜田市での個人セッションでも、過去に捉われて苦しくなっているというご相談が続きました。
まずは繰り返しそれを思い出すことによって、解決しない方向へ自らを向けているということをお伝えします。
だけど、繰り返しているパターンなのだとしたら、向き合い方を少し変えることで一歩の変化を起こすことをお勧めしています。
若い時の話をひとつだけシェアしますね。
時はバブル期、ビビッドで派手なスーツばかり着ていた私に対して、社内で「服装が派手だ」と陰口を言われていることが耳に入ったのです。
私が傷ついたのは、仲良くしている同僚もその陰口に加担していたことでした。
がっかりしたけど、ここで自分がどうするかの選択肢は、
・派手な服のままで行く
・地味にする
の二択だと考えました。
(当時からノートに書いて考えていた)
そこで私は、当時大好きだった映画「ワーキングガール」を参考に、キャリアウーマンを目指すことにしたのでした。

黒・紺・グレーの服しか着ないと自分で決めて、半年経った頃のこと。
ある朝、母が、「いつもモノトーンの服を着ているから、マニキュアでもしてみたら?」 と貸してくれたので、朝からマニキュアを着けた瞬間、気持ちがパッと明るくなり、明るい服を着たくなったのです。
このとき「また陰口を言われたらどうしよう」 とは考えず、明るい色の服を自分にOKしようと、ふと思ったのでした。
それで明るいサーモンピンクのスーツを着て行ったら、会社で色々な人から 「今日どうしたの?」 と声を掛けられました。
もっと派手なのを毎日着ていたのにね。(笑)
この時、人の思い込みは半年ぐらいなんだなぁと思ったのです。

こうして、「風が吹いたかのように」 変化を掴める瞬間が誰にも起きます。
その時、以前の恐怖に取りつかれてしがみつかないこと。
前と今回は違うと、自分に言い聞かせましょう。
勇気を持ってこれまでと違う選択をした瞬間から、新たなタイムラインへと移ります。
そうなったとき、過去の出来事に執着することは、もはや意味がなくなります。
以前の自分の感情と繋がって、今起きていることを前と同じだと錯覚することを選ぶこともできます。
別のことだから、起きることは違うだろうと未来を信じることを選ぶこともできます。
苦しさを選びたいのか、選ばないのかを、まず選んでみてください。
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