家族との関係をもっとよくするというテーマ、第2回目は
家族に対する罪悪感についてお話していきます。
小宇宙とも呼べる家族関係をもっとよくするということをテーマに、4回にわたり連載していきます。
家族に対して「申し訳ない」という罪悪感を減らしていこう
(この記事)
「申し訳ない」と思う気持ちは、贖罪へと気持ちを向かわせます。
こんなひどいことをした私は、~しなければならない
…という思いが、あらゆる行動の動機となっていきます。
そうすると、ほんとうの自分の思いや願いよりも、申し訳なさを埋めるということに優先順位を持たせてしまうようになります。
本来、家族のためにと思う気持ちは、純粋で尊いものです。
「ただ、そうしたい」 と素直に思いが生まれてくるようなら、その思いに従いましょう。
もしも、償うために喜ばせようと思っているとしたら、そのベクトルは、自分をラクにしたいというところへ向いているかもしれません。
ある時、こんなご相談がありました。
中学生になった時に、「本当は生むつもりではなかった」 とお母さんから告げられたというケースです。
本当は生まれていなかったかもしれないと告げられるなんて、これまでの人生や、存在そのものを全否定されたように感じたことでしょう。
そのショックから、「自分は本当は存在してはいけない」 という風に
自分を責めるようになり、常に母親に対して申し訳ないという気持ちを感じるようになっていった…とのことです。
そのために、どんなに人から褒められても、受け取れなかったのです。
告げられたことは事実で、そのことから性格が形づくられたということも事実です。
もしも、捉え方を変えようと思わなければ、この価値観はさらに積み重ねられていき、ますます変えづらくなっていくかもしれません。
セッションの中で、私は問いかけました。
「もしも、褒められたことを受け取ると、どんなことが起きますか?」
「………。なんにも起きませーん。」
そう答えて、泣きながら笑い始めました。
「何が怖かったのか、もう分かりません。でも、お腹の底から笑いがこみあげてきて、勝手に涙が溢れます。」
そうして、二人でしばらくの間、笑い合いました。
これを一致させなくても良いのです。
娘としての自分の思いを、自分がしっかり感じて受け止めてあげましょう。
まず、自分が自分を攻撃したり、責めたりすることを 「止める」 ことから始めましょう。
それでは本日のワークです。
許されたくて(本心ではないまま)行っていることを書き出す
それで本当に許してもらえることになりそうなのか、未来の展開をイメージし考えてみる
どんな状態になれば罪悪感が癒えたと思えるかをイメージする
悩みの迷路に入るときは、何がどうなればゴールなのかを見失っている(あるいは最初から悩みが解消した状態を見ていない)状態です。
申し訳ないという気持ちは、日本人は抱きやすい傾向にあります。
決して珍しいことではありません。
だからこそ、乗り越え方をマスターしていけば、周囲の人をも勇気づけることができるようになります。
愛は世界をつくる ~ Love makes the world. ~
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ペースと内容については打ち合わせながら決めていきましょう。
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