よく、マーケティングと称して「開業したらまずはホームページを開設しましょう。知られないと受任できませんよ」と、やたらとホームページの開設をあおる人がいます。
ホームページに掲載した内容を見た人は、「この行政書士はホームページに掲載した内容を仕事として完遂できる」と当然思います。
もし、この期待を裏切るとどうなるか想像してみてください。自分が相談者の立場になれば簡単に分かるはずです。
では、ホームページをオープンしてもよい実務脳のレベルはどの程度でしょうか。
それは、相談者の希望している内容について
①論理的に分かりやすく説明できること。
②実現することが困難な場合は、その問題点を指摘できること
③②の場合は、さらに希望を実現するための改善点もしくは代替策を提案できること
以上3点ができることです。それができれば依頼者を不幸にすることはないはずです。また、「相談されても受任できない」という負のスパイラルに陥ることもないでしょう。
反対に、以上3点ができない内にホームページを開設して、間違って受任してしまうと、相談者を不幸にします。そうなるとどうなるかは、拙著をお読みの方ならお分かり頂けるはずです。
まぁ、ズラズラ長く書きましたけど、「仕事としてできないことは『できます』と世間に公言してはいけない」という当たり前のことを書いただけです。
それから、ホームページを開設することは、不特定多数の見知らぬ人から問い合わせがくる可能性があるということです。いろんな人がいますから、「相手の見極め」もできないと危険なこともあります。
ホームページ開設の前に実務脳を習得しましょう。ホームページはその後です。実務脳の習得には、相当の時間がかかります。一方、ホームページの開設は数日でできます。
ちなみに、「行政書士合格者のための開業準備実践ゼミ」のホームページは、専門家に原稿を渡してから、5日後にオープンできました。
行政書士合格者のための開業準備実践ゼミについては、下記ホームページをご覧ください。
行政書士合格者のための開業準備実践ゼミ2017