
行政書士が関与していないことを祈ります。
さて、相談者の質問に「わかりません」と答えるのに躊躇してはいけません(実際は「調べてお答えします」と言う)。
新人のときに辛いのは、どの程度のレベルの質問に、専門家として答えられなければならないのかわからないところです。
「この程度の質問に即答できなければ恥ずかしい」
「これぐらいの質問に即答できなければ依頼を逃してしまう」
などと強迫観念にとらわれて、ついつい相談者が喜びそうな返答をしてしまう。
たとえば、許可基準を満たしてないのに「前向き」な返事をしてしまう。最悪です。
遺産分割協議をどうしたら円満に遂行できるかという質問に、「相続分の通り分けましょう」としたり顔で言う。恥ずかしいです。
どこまで「即答」できなければならないのか。
どこまで「調べてお答えします」と言っても専門家として許されるのか。
相談者と面談する前に「即答」のメルクマールを把握するのは「事故防止」に欠かせません。
ちなみに、「仕事を取ってから考えればよい」という考えの方がいますが、私は危ない仕事のやり方だと思います。
その前に、相談者の目は厳しいですから、「即答すべきレベル」の質問に即答できなければ、相談者は依頼をすることは、まずありません。