このブログは行政書士竹内豊が
「遺言・相続の現場」を実況しています
先日、懇意にしていただいている税理士の方から
興味深いお話をお聞きしました
法律的にまったく問題がない遺言書なのに
遺族が遺言書の真贋をめぐって
ドロ沼の争いをしているというのです
亡くなった方は病床で公正証書遺言を作成しました
遺言書は通常ある相続人に多く財産を残すために
作成されます
裏返せば
法定相続より少ない取り分になってしまう
相続人が出てくるといいことです
お話によると、遺言書によって
少ない取り分になった相続人から
「親父は兄貴にそそのかされて
遺言書を作らされたに違いない、
だって、親父が遺言書を残したときは
意識がもうろうとしていたじゃないか!」
とクレームが入ったというのです
結局、遺言書に則って
遺産は分けられましたが
兄弟間の関係は木っ端みじんになってしまった
ということです
相続は法律に則って行います
しかし、感情抜きで片づけられないことも
たくさんあるのです