遺言・相続手続 実務講座 その56「依頼人とのトラブルを防ぐ方法④」 | 実務直結!行政書士 開業準備 実践講座

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『そうだったのか!行政書士』『行政書士合格者のための開業準備実践講座』『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』他の著者・竹内豊が、失敗しないための開業準備について語ります。

このブログは
「遺言の普及とすみやかな相続手続で社会に貢献する」をコンセプトに

開業13年、『親に気持ちよく遺言書を準備してもらう本』ほか2冊
『週刊朝日』『婦人公論』『週刊スパ!』の遺言・相続コメンテーターの
行政書士竹内豊が

・遺言・相続業務に関心がある行政書士をはじめとする士業の方
・行政書士の有資格者・受験生の方
・遺言・相続について関心のある市民の方に
「実務レベルの情報」を発信しています





医療の世界では
「インフォームド・コンセント」が重要ですね

同様に、遺言・相続業務でも
「インフォームド・コンセント」は重要です


インフォームド・コンセントの概念は、
「説明・理解」と
それを条件にした「合意」の、
いずれも欠けないことです

たとえば遺言書を作成することを希望する依頼人に
私は必ず遺言書の説明をしています

・遺言書とはそもそもなんなのか
・遺言書を残すとどうなるのか
・遺言書を残さないとどうなるのか
・遺言書を残すメリット・デメリット などなど


依頼人からしてみれば
わかりきったこともあると思います
しかし、私は
「ご存じなこともあると思いますが、
念のため、知識の確認も含めてご説明差し上げます」
と前置きをしてご説明します

そして、「前置き」の内容をご理解していただいた上で
遺言書の作成にとりかかります

依頼人の希望を聞いて
すぐに業務に取りかかるのではなく
「前置き」をしてから着手しましょう

そのことが、依頼人の希望する遺言書を
ご提供することにつながり
また、自分の身を守ることにもなります

このことは、相続手続きにおいては
さらに重要になることはいうまでもありません