親の「まさか!」の相続人 | 実務直結!行政書士 開業準備 実践講座

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『そうだったのか!行政書士』『行政書士合格者のための開業準備実践講座』『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』他の著者・竹内豊が、失敗しないための開業準備について語ります。

「人生には3つの坂がある
上り坂、下り坂、そして『まさか!』だ」

これは、戦国武将の毛利元就が語ったと言われています。
そして、小泉純一郎元首相がスピーチで引用して
知られるようになりました。


相続でも、その「まさか」が起きることがあります。

実際に、私が仕事で経験した「まさか」をひとつご紹介します。


依頼人は、父親の相続人が母親、自分それに妹の3人だと
思っていました。
しかし、父親の死後に調べてみると、
父親が前婚のときに、女の子を1人もうけていたことが判明しました。
つまり、相続人は、母親、自分、妹、そして異母姉の4人でした。

遺産分けの話合いを成立させるためには、
「相続人の全員参加、全員合意」が必要です。

そのため、父親の遺産分けの話合いに
前婚のときにもうけた子どもも遺産分けの話合いに
参加させなければなりません。

このケースは、話合いが成立するために2年の月日を要しました。

相続で『まさか!』に遭遇しないように、親の相続人は
きちんと調べておきたいところです。
特に、親が離婚経験者の場合は、調べてみることをお勧めします。
親の相続人の調べ方は、別の機会にお話ししましょう。


今日は、前日より寒さが厳しいようです。
風邪などひきませんように、気を付けましょう。

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