今回紹介するブラジル サンパウロ州出身のSSW、ジョタ・ペーは
女性SSWと組んでÀVUÀというデュオ名で発表した
2022年のアルバム  ("Percorrer Em Nós") が評判になっていたので知っていましたが、
見た目がチャラいのであまり聴かずに敬遠していました。(笑)
 
2年後の本盤はそのジョタのソロ・アルバムということで、
気をとり直して聴いてみて、とても気に入ったのでこれを今回の記事に。
 
見た目のチャラさとは関係なく、MPBの進化形として
真っ当に成長(?)していると、エラそうに言うのも何ですが、
気をてらっていたりアヴァンギャルドだったりするわけでもなく、
素直に楽しめたアルバム。
 
経歴をみるとショーロやサンバを聴いて育った、音楽的な環境に恵まれた育ち。
アフロブラジレイロらしい、混血音楽としての豊かさも感じられます。
 
タイトルの " Se o Meu Peito Fosse o Mundo " は翻訳ソフトによると
「もし私の胸が世界だったら」という意味になりました。
収録曲になく、つまりはアルバムのためにつけられたタイトルですね。
2024年の発表。ソロアルバムとしては2作めになると思います。
 
 
 
 
ジョタ・ペー (Jota.pê)
 
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ブラジルのSSW。
本名はジョアン・パウロ・ゴメス・ダ・シルヴァ(João Paulo Gomes da Silva)
1993年 同国 サンパウロ州 オザスコ 生まれ。
 
音楽一家に生まれた彼は、幼い頃から7弦ギタリストで生涯ショーロを弾き続けた祖父、
指揮者の叔父、オズ・オリジナイス・ド・サンバのコンサートのオープニングを務めた父など、
音芸術を代表する人物に恵まれ、また家族のパーティに参加する気軽なミュージシャンたちにも
恵まれていた。
 
オーディション番組「ザ・ヴォイス・ブラジル」での活躍によって名が知られる。
2015年 初ソロ・アルバム " Crônicas de um Sonhador "  を発表。
また、また、最新の音楽プロジェクト「Duo ÀVUÀ」 を通じて、
ラテン・グラミー賞 2021の最優秀サンバ/パゴーデ・アルバム部門にノミネートされた。

 

 

 

 

Tá Aê

オープニング曲。

MPBの伝統を引き継ぎながらも、そこだけにとどまらない

カリブ海音楽的な展望も感じられるサウンド

 

 

 

 

Um, Dois, Três

ライトでユルい、心地いいノリです。

ブラジルは米国と同じく人種のるつぼ。いろんなジャンルの音楽が

自然に溶け合っています。

 

 

 

 

A Ordem Natural Das Coisas

 

 

 

 

Quem É Juão

パーカッシヴなギターとヴァイオリンの絡みが

気持ちいいですが、だんだんと盛り上がっていきます。

上の曲もそうですが、ラップのようにコトバの詰まった歌詞。

 

 

 

 

 

タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。

() 表示のない曲は ジョタ・ペー の作詞/作曲。
 

 1. Tá Aê  (Jota.pê, Theodoro Nagô )  3:01 
 2. Um, Dois, Três  2:57    
 3. Naíse  feat. Xênia França   (Caroline Oliveira da Silva)  4:23   
 4. A Ordem Natural Das Coisas  (Damien Seth, Emicida )  2:36  
 5. Ouro Marrom  4:38  
 6. Quem É Juão  3:31  
 7. Feito A Maré  feat. Gilsons   (José Gil , Jota.pê)  3:12      
 8. O Que Será Nós Dois  (Jota.pê, Rafa Castro)  3:26
 9. Caminhos  (Jota.pê, João Cavalcanti)  4:32
10. Banzo  (Caroline Oliveira da Silva, Jota.pê)  3:21   

YouTube  (全曲) 【Spotify に表示された収録時間】 5分42秒
 
 
 

"Se o Meu Peito Fosse o Mundo" の詳細は → Rate Your Music   Discogs