今回紹介するブラジル サンパウロ州出身のSSW、ジョタ・ペーは
女性SSWと組んでÀVUÀというデュオ名で発表した
2022年のアルバム ("Percorrer Em Nós") が評判になっていたので知っていましたが、
見た目がチャラいのであまり聴かずに敬遠していました。(笑)
2年後の本盤はそのジョタのソロ・アルバムということで、
気をとり直して聴いてみて、とても気に入ったのでこれを今回の記事に。
見た目のチャラさとは関係なく、MPBの進化形として
真っ当に成長(?)していると、エラそうに言うのも何ですが、
気をてらっていたりアヴァンギャルドだったりするわけでもなく、
素直に楽しめたアルバム。
経歴をみるとショーロやサンバを聴いて育った、音楽的な環境に恵まれた育ち。
アフロブラジレイロらしい、混血音楽としての豊かさも感じられます。
タイトルの " Se o Meu Peito Fosse o Mundo " は翻訳ソフトによると
「もし私の胸が世界だったら」という意味になりました。
収録曲になく、つまりはアルバムのためにつけられたタイトルですね。
2024年の発表。ソロアルバムとしては2作めになると思います。
ジョタ・ペー (Jota.pê)
ブラジルのSSW。
本名はジョアン・パウロ・ゴメス・ダ・シルヴァ(João Paulo Gomes da Silva)
音楽一家に生まれた彼は、幼い頃から7弦ギタリストで生涯ショーロを弾き続けた祖父、
指揮者の叔父、オズ・オリジナイス・ド・サンバのコンサートのオープニングを務めた父など、
音芸術を代表する人物に恵まれ、また家族のパーティに参加する気軽なミュージシャンたちにも
恵まれていた。
オーディション番組「ザ・ヴォイス・ブラジル」での活躍によって名が知られる。
2015年 初ソロ・アルバム " Crônicas de um Sonhador " ★ を発表。
また、また、最新の音楽プロジェクト「Duo ÀVUÀ」★ を通じて、
ラテン・グラミー賞 2021の最優秀サンバ/パゴーデ・アルバム部門にノミネートされた。
Tá Aê
オープニング曲。
MPBの伝統を引き継ぎながらも、そこだけにとどまらない
カリブ海音楽的な展望も感じられるサウンド。
Um, Dois, Três
ライトでユルい、心地いいノリです。
ブラジルは米国と同じく人種のるつぼ。いろんなジャンルの音楽が
自然に溶け合っています。
A Ordem Natural Das Coisas
Quem É Juão
パーカッシヴなギターとヴァイオリンの絡みが
気持ちいいですが、だんだんと盛り上がっていきます。
上の曲もそうですが、ラップのようにコトバの詰まった歌詞。
♪ タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
♪ () 表示のない曲は ジョタ・ペー の作詞/作曲。
5. Ouro Marrom 4:38 ★
6. Quem É Juão 3:31 ★
8. O Que Será Nós Dois (Jota.pê, Rafa Castro) 3:26
9. Caminhos (Jota.pê, João Cavalcanti) 4:32
☆ YouTube (全曲) 【Spotify に表示された収録時間】 5分42秒