マリーザ・モンチ /
Mais
今日紹介するアルバムはマリーザ・モンチの91年リリースセカンド・アルバム "Mais" からです。マリーザ・モンチと彼女のデヴューアルバムについてはすでにここ ★ で紹介済みです。
このセカンドは、88年のデヴューアルバムから3年たっての発表です。
またデヴューアルバムのほうはライヴ盤だったので、このアルバムが初のスタジオ録音ということになります。
このセカンドアルバムで画期的なのはアート・リンゼイをプロデュースに迎えて、これまでのブラジル音楽にはないアヴァンギャルド&ポップなサウンドを実現させたことですね。
アルバム制作にはリンゼイ関連の米国ミュージシャンや、日本でも坂本龍一といった斬新なサウンドを追求する演奏家が多く参加しています。
そういったメンバーを加えたカタチでブラジル人ミュージシャンと演奏を交えることで、これまでにない新しい角度からブラジル音楽をポップに浮かび上がらせたアルバムだと思います。
マリーザ・モンチ (Marisa Monte)
Beija Eu (Arnaldo Antunes, Arto Lindsay, Marisa Monte)
ヒットしたオープニング曲。マリーザのボーカルをじっくり堪能できます。
ギターはマーク・リボー。さらにドラム、キーボード、ベースと、
90年のモントルー・ジャズフェスのライヴ・ヴァージョンも ここにあります。
アヴァンギャルドな演奏をポップに楽しめる、プロデューサーの
アート・リンゼイの個性が出た曲です。
Ainda Lembro (Marisa Monte, Nando Reis)
アヴァンギャルドな演奏の後ではホッとする、爽やかさとリラックスの曲。
De Noite Na Cama (Caetano Veloso)
Eu Sei (Na Mira) (Marisa Monte)
これも心地よいムードに包まれたサウンドです。
ギターはアート・リンゼイ。
Bass – Melvin Gibbs (tracks: 1, 2, 4, 11)
Drums – Dougie Bowne (tracks: 1, 2, 4, 11)
Guitar – Marc Ribot (tracks: 1, 2, 4)
Keyboards – Bernie Worrell (tracks: 1, 2, 4, 11),
Ryuichi Sakamoto (tracks: 3, 5, 7, 10, 12)
Producer – Arto Lindsay
さらに演奏の詳細はこちらを。
1. Beija Eu (Arnaldo Antunes, Arto Lindsay, Marisa Monte) 3:14
5. Rosa (Otávio De Souza, Pixinguinha) 2:45
6. Borboleta (Traditional) 2:04
7. Ensaboa (Cartola, Monsueto) 4:20
8. Eu Não Sou Da Sua Rua (Arnaldo Antunes, Branco Mello) 1:31
11. Tudo Pela Metade (Marisa Monte, Nando Reis) 4:13
12. Mustapha (Marisa Monte, Nando Reis) 2:28
YouTube (全曲) ★