芸事(げいごと)

芸事とは琴・三味線・踊り等遊芸に関すること。(大辞泉)

 

2004年4月私は都内で行われた大前研一さん講演会に参加、最後の質問時間にて手を上げ質問させて頂きました。

 

「37歳で初めて赤字子会社社長になった。会社を立て直すためには社員教育が必要と考えている、アドバイスを頂きたい。」

 

大前さんから頂いた三つの言葉の最後が次のものでした。

「経営は芸事、目標となる経営者を真似て行動を起こせ。」

 

私は典型的な体育会系のため文化的な趣味を持っておらず、上記お言葉の「芸事=スポーツ」と捉え行動を続けてきました。ラグビー、ランニング、水泳、トライアスロン、ゴルフ等スポーツからビジネスへの結びつきからは学びが多かったです。

 

2022年4月静岡県伊豆の国市に来ました。ここでは「伊豆長岡の芸者文化」があり現役の芸者さん10名が活躍していることを知りました、また、経営者懇親会等で実際の芸者さんが踊られたり、あるいは芸者さん主催コンペを経営しているゴルフ場で開催頂く等接点が出来ました。

先日「経営は芸事」を思い出し「芸者さん自身は芸事をどう考えているのか?、そこから経営を再度考えるヒントは無いか?」と考え芸者さんのお一人から話を伺いました、大変勉強になりました。

 

その芸者さんは社会人としてはOLからスタート、複数の仕事を経て生まれ故郷の伊豆長岡に戻り、お母さまがされていた芸者の仕事を「文化の継承」と捉えキャリアを始めました。

 

1.芸は練習を続けることが大変重要、練習しないで舞台に上がると必ずわかるお客様がいる。

2.先輩達を見ていて「芸は一生」と感じる、この世界に終わりはない。

3.芸の練習は厳しく苦しいことが多い、しかしある師匠に「自分が苦しんだことだからこそ人を感動させられる」と言われた。

4.芸者は踊り・歌・三味線等のプロではない、しかし、その場で人を楽しませることはプロと考えている。

5.根底には「人が好き」がある、この仕事もその共通点があるので続けられている。

 

インタビューでの要旨です。すぐに「経営は芸事」と理解するには至りません、しかし「練習を続けること」「人を楽しませるプロ」は大変含蓄がある言葉でした。

 

「経営は芸事」

 

これからも学び行動を続けます、ありがとうございました。

 

伊豆長岡温泉の芸者文化 - 伊豆長岡温泉ミライ会議 (izuspamirai.com)

 

大前研一さんとの出会い 最終回 | ”知命” 問題解決者の挑戦日記 "Problem Solver's Challenging Diary" (ameblo.jp)