今朝の朝日新聞。私の2月末の県議会本会議での質問が改めて取り上げられている。あれから一ヶ月。取材は後日受けていた。


神戸からも連絡があったので、県内全域でこの記事は使われている模様。

この質問の数日後、知事の居所が防災幹部にも初めて伝えられるとともに、県の災害時マニュアルが知事や外部にも改めて示された。

また質問を聞いた阪神淡路大震災を体験した議員からも議論が起こった。震災直後は道路が割れ、ビルも倒れるなどしていてとても自転車なんか乗れる状況でなかったと。

結果は別にして、質問が問題提起となり、防災訓練のような一定の効果があったのではないかと思う。貝原知事が任期最後に述べた「一木一草」。後世にも影響を与えた。

その後、神姫バスの猫尾練習場(姫路市飾東町小原新)で2年目を迎えるバス運転士の方の研修にオブザーバー出席。

東日本大震災の際に震災ボランティアに行ったとき神姫バスを借りて宮城県に行ったがそのとき運転してもらったO指導員の呼び掛けによるもの。

当時のボランティア




S安全教育課長を中心に、運転技術はもちろん、道路表示の意味、構えブレーキ、ミラー、ホーンの使い方、バック禁止の徹底など、現場でどんな安全教育が行われているかを学びました。

途中、乗客に扮した指導員はまさに迫真の演技!姫路ではたまに見る光景?のようで、不謹慎ながら笑ってしまうほどでした。

その後、姫路市消防局との合同訓練に移ります。
事故発生!!人命にかかわる大規模な交通事故があったとの想定で、119番通報で消防に伝える点、消防隊の出動、救急搬送、バス車内での非常ドアからの救出など多岐にわたる訓練が行われました。













そして、最後に救命救急、心臓マッサージ、AED訓練、消防車両の見学と盛りだくさんでした。







訓練終了後に、私も一言、素人なのにおこがましいですが、講評させて頂きました。




神姫バスと姫路市消防局の合同訓練の始まりは、消防士の方が消火手法等については日頃の訓練や消防学校で学ぶ機会があるものの、緊急時の公道での大型車の運転で事故が起こるなどしている現状に鑑み、プロとして大型車を毎日運転し、どこで事故が起こるかなどを現場で把握している事業者のプロ向けの研修を受けてみたいという話があったからと聞きました。

通常の教習所で行われている研修は免許取得者向けのもので、プロ向けの研修はどこでも行われているものではないそうです。こうしたプロ向けの研修によって大型車の事故は減少しているとのこと。総務省消防庁や県消防課でも、消防自動車や救命車の使い方に加えて、運転という点での研修をさらに加えて対応が必要かもしれません。

勉強になりました。お声がけありがとうございました!


参加者全員で記念撮影

午後、自宅にピンポン。朝日新聞の記事を読んだという元小学校長Kさんが事務所が閉まっていたからと自宅に来られる。

学校で何か起きたときに自分は不在で知らなかったとか言い訳はできない。全責任は校長がとるという気概でやってきた。記事からは知事が責任者であるという姿勢が伝わらないと。石原慎太郎元東京都知事に貝原元知事がどれだけ攻撃されたか知事は知らないのだろうかといったご意見だった。現に危機管理部門にいる方や管理職掌の方からは同様の意見が多数寄せられている。

一方、若い方はプライベートは別という方もいる。公人・私人についての世代間の考えの違いもかなりあると感じる。全員が同じ考えではない。

とはいえ、公人・私人を区別することを敢えて強く主張するなら沖縄戦のさなか死を覚悟して知事として赴任した「県民の命はおろか『一木一草』にまで責任をとる」という島田叡元沖縄県知事の覚悟を引用したことは何だったのか。今もってわからない。