事務所を起点に諸活動。神戸新聞が昨日、今日と上下2日にわたって新知事就任後半年の検証記事を書いている。

 

 

 

上下の上にあたる↑の論評は県政担当記者3人の署名記事。トーンはかなり厳しい。同紙でここまで厳しい視点は初めてだと思う。

 

先日の産経新聞の論評 も厳しかった。私の知っている記者に最近の記者クラブの雰囲気を聞いたら、直近では、まん延防止等重点措置の申請にかかる知事の判断、3府県知事会談との関係などがかなり煮えきらないもので、これが駄目押しのように批判的な形になっているのではとのこと。たまに記者会見の中継をみたくらいではわからない。直接取材している記者の見方は厳しいようだ。

 

記者が厳しい見方をするとメディアを通じて読者、住民に伝わる。メディアを通じた広報の重要性を説いてきただけに百も承知だろう。こうした話が続くと県庁内外の求心力低下にもつながる。

 

私のところには県庁周辺の声もいくつか寄せられているので紹介してきたが、「聞くかどうかは別にしても、親身になってアドバイスする人が必要では」という声は以前からあった。私も誰であってもリーダーは苦言を呈してくれる人が必要だと思ってきた。これは知事本人にも伝えている。

 

求心力の懸念は就任当初から指摘されていたが、就任半年で解消されていないというのは、何か原因があるということだ。狭いところで言っても、県職員からの求心力を失えば、結局ボトムアップでは意見が上がって来なくなる。

 

 

その後、県立高校の推薦入試の追試が行われないことについて、その理由や対応等について、相談者に電話で報告。私の昨日の日記に少し詳しく書いたのでそれもお示ししたところ、こうした返信があった。

 
「受験で人生が変わるんですよ!」こうした悲痛な声も聞かせてもらった。私自身の力不足はお詫びするしかないが、学校現場でも、学校での感染事例が増えていることからこうした対応をとっているのだろう。感染なく、健康で受験されることを願うしかない。
 

 

 

3年前の段階で推薦入試は4割という話もあった。推薦入試や特色選抜を拡大させてきた一方で今回の対応。返す返すも残念だ。

(私が拡大する推薦入試等の透明性確保について、現場の中学校長から要請を受けて本会議で取り上げた3年前の県議会本会議議事録も今回の事案とは直接関係がないが、参考として末尾に記載しておきたい)

 
私たちも、求心力ではないが、頼りにされなくなると終わり。信を失う。そうならないようにアンテナを高く、アタマは低く、地域では気さくな存在、相談してもらえる人であらねばならないと思う。加えて力をつけなければならない。結果がでないと相談を受けても役に立たない。

 

夕刻、県庁のひょうご県民連合控室にS知事が来ていたとの情報。U幹事長からも事実を確認。K政調会長も交えて30分程度意見交換をしたそうだ。同様に他の会派にも出掛けてざっくばらんな意見交換をしている模様。議会行革特や市町懇談会でも丁寧な県政運営をしたい旨の話が出ていた。王騎将軍のいう「信頼、謙虚、誠実」ではないが、大切なことだ。

 

そうそう、Yahooニュースに近畿圏の住みたい街ランキングの結果が。毎年このランキングを目にするような気がするが、実際住んでいるとこういう声はあまり聞かないのだが(苦笑)、しかし、上位に入るのは市民としては嬉しい。

 

 

 

 

 

山田町のコムシコムサで日替りランチ。ハンバーグ、塩焼きそば。(これでも)ライス小。
 
平成31年 2月第343回定例会(第4日 2月21日)
○竹内英明議員
 次に、2.推薦入学・特色選抜の合否判定の透明性確保についてお尋ねします。
 毎年2月に実施される推薦入学・特色選抜、昨日発表されましたが、一般入試と違いまして、入試を実施する高校ごとに一定のルールを定めて実施されております。中学校側からしますと、想定外の結果が出ることがあると聞きました。特に運動部活動が盛んな高校で面接や小論文等の評価が難しい試験項目がある場合、中学時代での運動部成績が学習評定点の差をはるかに凌駕したものになる事例がある、そのように聞きました。
 私はそうであるならば、事前にそうした合否基準を推薦する中学校や生徒側に開示しておくべきだと思いますし、その関係者もそのようにおっしゃっておりました。
 現在の規定で高校側は、独自の推薦入学の結果を県教委に報告することになっておりますが、80人受験して60人が合格したといったごく簡単な報告が必要なだけで、ある中学校の関係者は、推薦入学の合否判定はブラックボックスと言われておりました。
 推薦入学・特色選抜を実施する場合は、合否判定の点数内訳を事前に公表するとともに、その個別の合否判定内容を県教育委員会に報告するか、または当該学校関係者以外の第三者が時に監査する制度のようなものを導入すべきではないでしょうか。
 学校が運動部等での活躍を期待して恣意的な合否判定をしているとの中学校側からの疑念がみじんにもあってはならないと私は思います。
 そうした生徒を取りたいならば、当初から運動部の大会成績等を大きな加点要素とし、その得点枠を示し、公表すれば私自身は問題はないというふうに思います。
 こうした公表された一定のルール、公平なルールを用いるべきだと考えますが、ご所見をお聞かせください。

○教育長(西上三鶴)
 2点目の推薦入学の関係でございました。透明性の確保についてであります。
 本県の高等学校の入学者選抜につきましては、生徒の多様な個性や能力を多面的に評価できるよう、選抜方法の多様化に努めております。
 2月に行います推薦入学・特色選抜と3月の学力検査を行っているところでございます。
 推薦入学・特色選抜につきましては、当該学校、または学科で学びたいという目的意志をより明確に持ち、そこでの学びに対する適正を持つ生徒が入学できるように3月の選抜にはない小論文ですとか、適性検査、そして面接等を各学校ごとに実施しております。
 また、合否判定につきましては、当然当日の検査結果はもとよりでございますが、中学校の学習活動の記録を基本としながら、部活動ですとか、生徒会活動の活動等も加味しながら、総合的に判定を行っております。
 各学校におきましては、あらかじめ合否判定の手順ですとか、基準を定め、校長及び校長が任命いたします複数の教員で構成いたします委員会をもちまして、合否判定を行うなど、公正、厳正に実施しているところでございます。
 また、生徒が学びたい学校を選択できるように各学校、学科の特色や卒業後の進路情報につきましては、例えばオープンハイスクールや学校説明会、そしてホームページなど、さまざまな場面で周知を図っているところでございます。
 したがいまして、現時点では、学校選択の手段としての合否判定の基準を公表することは考えておりません。
 今後とも魅力ある学校づくりを進めますとともに、進路選択のためにその魅力を中学生、保護者に積極的にPRしてまいりたいと思います。
 併せまして、入学者選抜の改善については、引き続き検討を行い、学びたいことが学べる学校選択に向けて取り組んでまいります。

○竹内英明議員
 それと推薦入学、これ例えば大学でスポーツ推薦のような形で、例えば駅伝に強い生徒をとるとか、これは堂々とされているんですけど、そこに加点を公表しているかというのは実際していません。していませんけれども、先ほど絶対評価に変わった段階でかなり学校で一生懸命やってもらうということが中学校の現場ではすごいありがたかったし、受験にとってもそれを活用してほしいという思いの中で、一部のそういうスポーツに特化したというか、部活動で有利な子をとりたいときだけそういうのが全く無視されてしまうと。自分が本当に推薦したAという子が残念ながら落ちて、推薦するかどうかためらったと、私には推薦をもっと厳格に県教委で定めをして、推薦したくない人間については、それを断れるような制度をつくってほしいと言われたんですけど、その子だけが本来でしたら普通の受験だったら絶対に逆転されないような得点差が逆転されたので、非常に憤ったと、そういう現場の声がありました。これは多々あることだと思います。
 なので、第三者が見るとなると、面接で100点とかなかなかつきにくいことも今やっているのかもしれませんけど、そういったことが現場で疑念として持たれること自体が良くないと思いますので、これは意見として言わせていただきますけれども、よろしくお願いしたいと思います。