こんばんは。またはこんにちは。もしくはおはようございます。






3話、良すぎた。






こちらは前回のブログ。




なるべく頻繁に、本当は毎日更新したいなと思って(いつつ思うだけのこのブログ…)るんですが、その理由のひとつが記事を更新してそのまま放置してると推し関係ないアカウントがアメブロのいいね欄にいつのまにか連座してる問題』があります←唐突な語り。



自分のブログのいいね欄、アメブロガーの皆さんはご覧になるんでしょうか?私は見ます。ちまちま見ます。頻繁に見ます。「ククク…またあの方にいいねをもらったぞ…」「クッ…今回のあの記事はあの方に読んでほしかったのにいいねが無い…ッ!」など、感情豊かに(感情豊かに)見ています。




けどね、更新が滞るとね、その隙間にガンガンやってくるんですよ明らかに私のブログの内容に無関係なアカウントのいいね共が…これね…Twitterみたいにブロックとかミュートとかできないんすかね…すっごい目障り…「Youは何しにみたブロに?」て問いたくなる。







てなわけで(前置きが長い)100よかです。今回無駄に長いです。


ここに来て「佐藤健を起用した理由」が最高潮に明確になるわけですよ。























『100万回言えばよかった』、すごく練られたドラマだなぁという印象。ただ私は『半分、青い』みたいな、キャラクターがてんで一貫性が無かったり「どうしてそうするのか」の整合性が伝わりにくい物語も大好きです。人間って本来そういうものだと思ってるので。一貫性や整合性とは相容れない存在ですよ我々は。



とは言え十二分に練られた人物造形が半端なく素晴らしい今作の輝き、いやはや特筆ものです。以下感想(やっと感想)。







悠依の元に怪しい影!と思ったらオーナーかぁ!てか…てか人の良いオーナーとだけ思ってたけどまさか事件に一枚かんでたりしないよねオーナー。荒川良々だし。荒川良々だよ?荒川良々…



「直木は人殺しなんてぜっっっったいしない」100%の信頼と確固たる信用。サラリと場面展開したけれど、この悠依の言葉は直木にとってきっと本当は叫びたいほどに嬉しい。それはラストまで観ると分かる。胸に迫る。



てかすみません、私の旧姓は『ヒグチ』なのでちょっと嬉しかったですムフッてなりましたムフッて。ムフッ(特に必要ない情報)。ヒグチさんとのやり取り、短いシーンだけどすごくいい。



上から下まで白の服って何か違和感だな香里奈…恋つづのサバサバしたお姉さんとは全く違う、ちょっとホラーじみた不穏さだったよ香里奈…。



メガネとニット帽の彼女に惚れ直しちゃう直木かわいすぎかwwwwそれバラしちゃう魚住ナイスである。



怖がる自分に構わず乗りうつりチャレンジをする直木への意趣返しに「悠依ちゃん」と宣う(多分すぐバレるようにわざとちゃん付けした)魚住。と、それにカカカカカと豪快に笑う悠依。ぷんすかする直木。おまえら何?早くも可愛いこちゃんアワード2023総舐め??????はん????????






オムライスキス!!!!!!!
(七転八倒)




チュッて!!!!!チュッてしてからの!!!!!!!「美味いっしょ?」だよ????????「美味いっしょ?」ておま、おま、おま、おま、お・ま・え?????????????????????




お、お、お、お、オムライスの味を!!!!!!!チッスで!!!!!!伝える!!!!!!!!何ならぷんすかする彼女のうるさ可愛い唇を黙らせる!!!!!!!直木お前その百戦錬磨千人斬りな恋愛手管どこでモノにしたの????中学時代にはピュアな感じだったじゃん、悠依と離れてからの高校寮生活及びコックの修行時代に何があったの????やだ破廉恥!!!!!
←落ち着いて。




と身悶えしているところに、誰も手をつけていない生姜焼のショットへと。美味い。や、上手い。




直木の孤独、恐怖、戸惑いに思いを馳せる悠依が尊かった。自分だってさみしいし悲しいし怖いし戸惑うだろうに、自分より相手を思う。お互いに。



その切々とした思いを聞く直木のカラカラに渇いた心に、それらの言葉がどれほどの重みを持って注がれているか、これもまたラストまで観ると分かるという構成。



「病院に迎えにきていた方はご家族ですか?」に「見えるんですか?」と悠依。悠依にとって『家族=直木』なんだと分かるセリフ。



夫を事故で失くした宋医師、「幽霊かと思っちゃいました」と。診察では「実際は幽霊は存在しません」と言い切った彼女こそ、幽霊でもいいから夫に会いたいと思っているのではないか。夫との関係性が良好だったかどうかは今の時点では分からないけど。




そして直木父登場。ここからの直木の表情がバイカル湖並みの氷点下なのがすごい。悠依に見せる顔とは全く違う。



父親の会社は調味料とかの食品関係?(直木の後ろに商品のポスター)。直木が食に興味を持ったきっかけでもあるんだろうか(のちの描写で、弟の闘病により母親が食事の準備もままならないこともあったのでは…とも推測され、そこからの料理上手だったのかな?とも)。



で、職場の美容室の椅子に座る直木に近づき何かに気づく悠依。これは直木云々でなく直木が座ってる椅子=尾崎莉桜が座った椅子だったのな。



直木の母親に会うことを、きちんと直木本人に許可を取る悠依が良い。そして会わせるべきかどうか躊躇う直木の心を汲んで「会ってもらえますか」と代弁する魚住。直木と魚住の間に、言葉を介さなくても通じ合うものがあることが示唆される。



「私も少し怖かった」「あなたにはいてもらわないと困る」「たくみがまた再発したらどうしよう」と。弟のため、母のため、家族のために犠牲になり続けた直木への母からの言葉は、石つぶてのように直木を殴る。父親からの物理的な拳よりずっと強く、ずっと重く、ずっとずっと抉ってくる。





そしてそこからの、悠依の言葉です。




「今 私からあなたの声は聞こえない」

「でも私は伝えられる」

「私は、あなたのことが好きです」

「この世界で 一番  大好きです」

「理屈じゃないの  何だか分からないけど 好きなの  一番」

「やさしいとか 仕事にすごく熱心とか 話してて楽しいとか」

「好きになったところはいっぱいある」

「でもそういうのは何ていうか 照れ隠しの言い訳みたいなもの」

「そういう理由があるからじゃないの  理屈じゃないの」

「ただ 好き」

「あなたがいれば見てしまうし あなたが笑うとこっちも笑っちゃうくらい嬉しいし」

「あなたが悲しいと 胸が潰れるくらい悲しい」

「何っ回でも言う!」

「私はあなたが好き」

「あなたじゃないとだめ  あなたがいない世界なんてもう、本当 意味わかんない」

「私は伝えられるから 言う」

「返事なんかいらない」

「あなたが大好きです」

「理由なんかない」




この…ここの井上真央が…井上真央が震えるほどの凄みと慈しみに溢れていてぶん殴られた。井上真央ここにあり。この真っ直ぐさは彼女でなければならなかった。


直木の姿が見えない、声が聞こえない、いるなら触れてよと泣いた悠依はもうどこにもいない。直木の過去と、そして今も彼を密かに蝕んでいるその孤独を知った悠依は、はっきり言う。「返事なんていらない」と。



見返りなんていらない。好きという思いに理由なんてない。見えなくても、聞こえなくても触れられなくても、もうそんなものどーーーーーでもいい!!!!



直木を削ぐもの、直木を損なわせるもの。直木を傷つけその尊厳を失わせようとするものに対し、怒りもあるだろうに、胸が潰れるような痛みがあるだろうに、悠依が見つめるのは自分の痛みや怒りではなく直木ただ一人で。



母親の言葉に打たれ抉られた傷に、とっぷりと塗りこめられる薬のような悠依の言葉。人を生かすも殺すも言葉次第。この作品は言葉の持つ攻撃性と癒す力、計り知れない両面の影響力をよくよく分かって(そして分かってほしいと願って)作られている。




と、ここまでが(まさかの)前置きで。
←はい?



佐藤健の涙の演技!!!!佐藤健の涙の演技!!!!佐藤健の涙の演技!!!!
大事なことなので3度言いました。








すっっっっっっっっっごい私の好みの演技だったんですが何なん…?たける、私の好みリサーチした?←せんわ。



バイカル湖なんですよ母親を見る目が。苦しみも悲しみも孤独も憤りも遥か深い青の中に、深く深く沈めたままに、自分を刺し貫くその言葉にさえ眉ひとつ動かさない。その奥の激情を、美しい湖面の奥の奥に溜めて、溜めて、溜めて、溜めて。



けれど悠依が紡ぎだす言葉に、直木自身がずっとずっと欲しかった言葉に、自分に降り注ぐ優しい雨のような言葉のシャワーに、氷は遂に瓦解する。



水位は湖面を超え頬を伝い顎から落ち、そして天を仰ぎ号泣。美の過ぎる顔面を惜しげもなく歪ませて、そうして言うのが「悠依に見えてなくてよかった~!」ですよ。本当この脚本、いとおしさが突き抜けてる。



 


でね、この悠依の「大好き」「理由なんかない」のシーンで思い出したのが、懐かしいですね恋つづ天堂先生の、七瀬への「好きだ…お前が、好きだ」のシーンです。



こちらは逆に、ひとつひとつをいとおしむように、七瀬を好きなところを挙げていくんですよね天堂先生。ソフトクリームをうまく食べられないところ、自分で色気がないと思っているところ、すぐ寝落ちして、家事ができなくて、笑った顔が誰よりもかわいい。



ああ、共に恋愛ドラマの歴史に残る揺るぎない名演技、名シーンよ。抑えに抑えた表情の中に、千も万もの感情の揺らぎを体現してくれる。私は幸せ者です。役者・佐藤健のファンで嬉しい。ありがとう。







いや~もうこれクライマックスだよね?な満足度なのにまだ序盤。折り返してすらいねぇ。やっと3話が終わったとこよ?すっげぇな。




 


次回を楽しみに1週間過ごしたいと思います。はー!最高。本当にありがとうございます。主題歌のメロディ、良い意味の軽みがあって不思議と物語にしっくり寄り添う…完璧な仕上がりです、こちらもありがとうございます。





微笑ましい家族の写真を置いて終わりたいと思います。ではまた後日。






お疲れさまでした。