「あの子は周りの雰囲気に流されるタイプなので、
レベルの高い学校に入れた方がいいと思っているんです。
周囲が勉強意欲の高い子なら、あの子も勉強すると思うんです。
受かるかどうかぎりぎりなんですが、受けさせようと思っています。」
という声は、いろいろなところで聞いたことがあるのですが、
この学校選びの考え方は、うまく行かない可能性の方が高いように思っています。
前提として、レベルの高い子ならみんな勉強している、というのが正しいとは言えません。
全体としては、レベルの高い子ほど勉強意欲が高い子が多いのは事実ですが、
どんなレベルの高い学校でも、相当数(おおむね下位2割ほど)の子は
勉強意欲は高くありません。大学進学実績を全部確認すれば一目瞭然で、
難関校でも「ずいぶん易しい大学に進学しているんだな」
という生徒がかなりいることに気が付きます。
学校の授業で理解できないことが多く、学校を有効に活用できなかったことでしょう。
当然そのような環境の中でモチベーションが上がるはずがありません。
中学から高校に上がる段階で、多いと30~40名ほどが他の高校に出ていきます。
少ない学校でも10名くらいはいるでしょう。
それでも大学受験では、そうした易しい大学にしか受からないという子が相当数出てくる訳です。
ぎりぎりで入学した場合、この下位層に入る可能性が高いです。
(補欠合格(=繰り上げ合格)した子が全員そうなっている訳では決してありませんので、
単純には言えませんが、下位層ほどリスクがあると考えられます。)
レベルの高い学校に入学させることは、本当にその子のためになるでしょうか?
学力相応の学校で、勉強もわかるし、仲間の自分とレベルが近い。
そういう環境の方が子どもは伸びやすいのではないかと私は思います。
補足ですが、”周囲に流されるタイプで”、という部分は、
改善が必要だと思います。
恐らく、
”言われたことはやるけど言われなければ何もしない”、
具体的には、
”宿題として言われればやるけど言われなければ何もしない”
というタイプだと思います。
自己肯定感などが育っていない可能性があります。
やりたくないことをやらされ続けているものと推測されます。
そのままだと、指示待ち型のやや残念な人間になってしまいます。
子どもとどう関わるか、勉強にどう関わるか、見直した方がいいと思います。
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