過去問についてです。
秋からでいいのではないか、と書きましたが、
自分の塾では8月最終週から宿題にしていますので、
正確には、夏の終わり、と書くべきだったかもしれません。
手順としては、例えば、模試の結果が偏差値50くらいの子ですと、
第一志望校は偏差値55くらいの場合が多いでしょう。
その偏差値55の学校の問題は1度、解いて、どんな問題か、体験してみるは価値があります。
しかし、あまりできないと思います。
それもそのはずでまだ9月ですから、合格最低点に届くはずがありません。
合格最低点の8割にも届かないくらい(50点に届かないくらい)の問題での
演習は難しすぎて、投じた時間の割には身につきにくい水準です。
1度その学校のものを解いた後は、
もう少し易しい学校(偏差値50~40)の過去問を解いていった方がいいと思います。
過去、偏差値が10ポイント以上難しいの学校の過去問を解かせ続けたケースがあります。
何度も解いていけばできるようになるはず、というご家庭の強い主張でした。
毎回20点とか30点でした。
子どもは素直に頑張って解いていましたが、点数はほとんど上がりませんでした。
3か月くらいで、さすがに心が折れました。
これは辛い思いをしただけになってしまったと思います。
解いた後、子どもが「よし、できた!」のような気持になれ、
保護者も「よくできたね」と言えることが大事です。
そう言える学校のものを選んで解く方がいいと思います。
合格最低点が60点くらいのところ、30点とか40点で、
「よくできたね。」とは言えないと思います。
そうすると子どもの方も、段々楽しくなくなってきます。
ここは家庭の役割ということになりますが、
適度なものを選んで進めるのが有効と思います。
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