昨日の記事の続きです。
気の早い人は、国語だけでもそろそろ過去問を解き始め、
夏前から社会なども取り掛かろうとするかもしれません。
過去問は、私は秋からでいいと思っています。
最も大きな理由は、
今の時点で解くには難しすぎて、あまりに身につかずに終わってしまうためです。
半分弱でも地力で解けるくらい(40~50点くらい。合格最低点が60点とするなら、その8割程度。)でないと、
よくわからない問題ばかり、という印象しか残りません。
解説を聞いても大半が理解不能という状況だろうと思います。
そういう理解度の状況で、問題演習を解いても、あまり身につきません。
ならば、少し易しい学校のものを解けばいいのではないか、という意見があると思います。
たしかに、自分の模試の偏差値からマイナス10くらいの学校の過去問を選べば、
春~夏に解いても、演習素材になると思います。
しかし、その付近の学校は、特に過去問を解かなくても秋~冬になれば
合格最低点を楽に超えてきます。
そもそも解く必要性はあまり大きくありません。
過去問は総合問題ですから、それよりも、
塾の進行に合わせて、単元ごとにしっかり理解していくという
作業に時間を使った方がいいと思います。
結局、どこの中学も、標準的な私立型のカリキュムラは
すべて理解していないと対応できないのが普通で、
夏まではどこの学校を受けるにしても、やるべきことはほぼ同じです。
特に第一子の場合は、どうしても焦るものですが、
成績を上げるということよりも、
子どもが生き生きと勉強に関われているか、という点を
追いかけてほしいと思います。
勉強時間が充実するためには、友達のとの関係も大事ですし、
友達と遊ぶ時間も必要です。
保護者とゆったり過ごして、保護者にたくさんほめられる時間も必要です。
もし、子どもが「過去問楽しい!」と言うなら過去問でいいと思いますが、
それほど志望度の高くない学校の過去問を解いて楽しいという可能性は小さいと思います。
子どもは何を楽しいと感じているでしょうか。
是非子どもが楽しく感じる、保護者としても楽しいと感じる、
そういう内容を家庭で探して一緒に勉強してみてほしいと思います。
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