大学入試における民間英語検定試験の活用が見送りになり、
これに続いて、国語の記述式問題の採点の問題がクローズアップされました。
これを受け、インタービューで、
「受験は戦略なので、自己採点が正確にできないと困ります」
と答えていた高校生がいました。
「受験は戦略」
まさか普通の女子高校生からそのような言葉出てくるとは思わず、驚きました。
しかし、確かに、と思いました。
無計画で受験する場合と、しっかり計画して受験する場合で比べれば、
差が出ます。
では、中学受験で戦略というのは一体何だろうか、とふと思いました。
様々な側面がありますので、ここでは一つの切り口だけ、書きたいと思います。
戦略=どう戦うか=どう準備して受験に臨むか、と前提した上で、
時間という制約条件の下での、子どもの長期的なパフォーマンスの最大化、
と、とらえる切り口があります。
受験の場合は、費用よりも時間の方が強い制約条件になるというのは、
あまり異論はないと思います。
私が大事だと思うのは、”長期的な”、です。
30~50年にわたる子どもの(30年後はおっさん・おばさんなのですが)、
パフォーマンス、という点です。
直近の模擬試験の成績でいい点を取ることも、
中学校を選ぶことも、
長期的なパフォーマンスを最大化するベクトルに合っていることが望ましいです。
その時点で相応の学校を選ぶのがいいと思うのですが、
どちらかと言えば、鶏口牛後と思います。
ぎりぎりで難しい学校に入学した場合(”牛後”)と、
余裕をもって少し易しい学校に入学した場合(”鶏口”)を比べると、
大学入試の時点は、”鶏口”の方がうまくいきやすいと思います。
その後の様々な話を聞いた私見ですが、
”鶏口”型は、学校生活も充実しているケースが多いです。
”牛後”型でうまくいくケースももちろんありますが、
学校になじめなかった、などのケースは”牛後”型に多くなります。
日本の大学入試は、合格してしまえば終わりですが、
中学受験はそうではありません。
長期的な視点で関わっていくのがいいと思います。
そのためには、合格にしろ不合格にしろ、
どこの学校に、よりも、それをどう受け止め、
子どもと関わっていく覚悟を持つか、という
ことの方が重要であると思います。
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