過去問を解く意味 | 中学受験・高校受験 学力を伸ばす方法

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学習塾「テイクオフ」は2023年2月19日で閉塾しました。
18年間、誠にありがとうございました。

森下武三は、森下和装工業(横浜市)で
畳・襖・障子の仕事をしています。

Aさん:「過去問を解くようにと言われますけど、過去問は二度と出ませんよね?」
 
うさぎ:「同じ問題にならないように問題を作りますからね。」
 
Aさん:「同じ問題は出ないとすれば、やる意味、ないという気がするんですけど?」
 
うさぎ:「ありますよ。」
 
Aさん:「本番慣れですよね。それは何回かやれば十分だと思うんですよ。」
 
うさぎ:「マラソンで言えば、本番と同じコースで練習するようなものですよ。
本番では、他のランナーがいますから、練習とは違うプレッシャーを受けたり、
駆け引きがあったりしますけど、練習でいいタイムが出なければ、
本番でいいタイムが出るはずがないですよね。
このあたりで下りになるとか、
少しいくと上りでカーブがあるとか、
抜かすならこの直線で勝負だとか、
ということを知り抜くのは、意味がありますよね。」
 
Aさん:「確かに。。。」
 
うさぎ:「このあたりに易しめの問題があって、このあたりは難しめで、こういう感じの
問題があって、というのは、例年、似た感じになりますよね。やはりほぼ同じ先生たちが
問題作りますし。学校によっては、たくさん過去問を勉強してきた子が受かりやすいように、
あえて、似た傾向の問題を出す場合もありますよ。(特に中堅私立中学)」
 
Aさん:「過去問は1冊、一通りやればいいですか?」
 
うさぎ:「できれば、2回、解きたいですよね。2回解いても、結構、同じ箇所で間違えるものです。
記録を残しておいて、2回目でどのくらい点数が上がっているか、確認するのも
意味があります。この科目はだいぶ上がったな、この科目は全然変わっていない、というのが
わかります。」
 
Aさん:「問題を覚えていたら、意味がないですよね?」
 
うさぎ:「数週間以上間隔をあけると、子どもはかなり忘れていますよ。
1週間だと答えの数字を覚えているのであまり意味ない、ということになりますが、
2週間くらい空ければ、意味があると思います。」
 
Aさん:「そうすると、塾で使っている問題集は、やる意味がないですか?」
 
うさぎ:「集団授業で、特定の学校の過去問題集を使う訳にはいきませんので、
仕方ない話ですよ。それと、ある程度、体系的に作られた問題集を解くのは、
意味があります。マラソンで、本番レースでの練習も大事ですが、
時々は、フォームのチェックや筋トレやメンタルトレーニングなどが
必要なのと同じです。」
 
Aさん:「親の役割って、なんですか?」
 
うさぎ:「箱根駅伝で言う、選手の伴走車みたいなものじゃないですか。
だいぶ前に廃止されたんですよね。
その直後、タイムががた落ちした、ということですよね。
誰かに横についてもらって、
一緒に走ってもらえれば、タイムは伸びますよね。
たとえば、そんな感じでしょうか。」