うさぎ:「それから、
『優先席は、小学生は座らないべきである』
『公共の場では、騒がないべきである』
『短い時間も大切にして、しっかり勉強するべきである』
『食事は、決められた時間のみにするべきである』
こういうべきである、というのは確かに正しいのですが、
それを子どもに完全に実行させるのは、困難ですよね。
Aさん:「そうですね。電車などで、騒いでも子どもを
野放しにしている親も確かに少数いますが、
子どもを叱りつけている親もいますよね。
そんなにきつい言い方しなくてもいいのに、と思いますよね。」
うさぎ:「そうなんですよ。
『べきである』というのは、線引きが難しいんです。
食事は、確かに決められ時間に食べるべきですよね。
でも、運動会の昼食開始時刻が13時だとしたら、どうでしょうか。
さすがに、みんなお腹減ってきて、12時30分くらいからは、食べ始める人も出てくるでしょう。
それを不快に思う人が出てきて、愚痴をこぼす。
『決められた時間に食事をとる「べき」なのに、あそこの親はだめだ』と。
苛立ちを抱えたまま、食事の時間を迎えることになります。
しかし、ちょっと工夫して、
昼食開始を12時にしてしまえば、この問題は、ほぼ発生しません。
子どもに対しても、同様で、親の正しいことを実行させる、という
ことに執着しない方がいいです。
何度も注意しても難しいならば、それはその時点で、その子にとっては難しいんです。
とすれば、どうすれば怒らずに済むか、ということを考えて、
方法を考えればいいですよね。
これが、受け入れる、ということの一側面です。」
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