Aさん:「子どもの将来を考えると、何とかして、
レベルの高い高校・中学に進学させたいんですよね。」
うさぎ:「将来がどう心配なんですか?」
Aさん:「だって、ニートとかになったら心配じゃないですか。」
うさぎ:「ニートが不幸だと?」
Aさん:「不幸の典型ですよね。」
うさぎ:「不幸に違いない、と決めつけているだけで、
本人の幸福度が高い場合も少なくありません。」
Aさん:「そうなんですか?」
うさぎ:「それから、レベルの高い高校・中学に進学すれば、
ニートにならない、というのも偏見です。
高学歴ニート、と言いますか、高学歴で社会的ひきこもりに陥る、
というケースもあります。
勉強できるようにしておけば安心、ということは全くないです。」
Aさん:「じゃ、どうしたらいいんですか?」
うさぎ:「どうしようもない、ということを受け入れることだと思います。
今、ひきこもりの長期化が問題になっています。
親は高齢になり、「子どもは自分が死んだあと、ひきこもりのままで、どうなってしまうのだろうか?」
と心配するケースが増えてきています。
親が死後も、ひきこもりのままになり、社会がこれを支えなければならない時代が来ると思います。」
Aさん:「支えるって、どういうことですか?」
うさぎ:「財政面の支援とか。生活保護の受給者側に回るでしょうし、
こうした方々を支援する、新しいケアワークの仕事も生まれるだろうと思います。」
Aさん:「何か、予防策って、ないんですかね?」
うさぎ:「親がちゃんとしているからこそ、子どもが難しい問題に陥る、というケースもあります。
親が責任を背負い込む必要はないと思うんですよね。
子どもが難しい問題を抱えたからこそ、感じることのできた幸せだってあるはずで、
そういうものに目を向けていくと、数年スパンで変わっていくのかな、と思います。」
☆ホームページ:http://www.takeoff-takeoff.com