1.
ア、イ、ウ、エの4択の問題ならば、
アが正答になる可能性は低くて、
ウかエが正答になる可能性が高い、
という印象を持っている方は少なくないと思います。
あるいは、
「時間がなかったら、適当に「ウ」でも書いておけば当たるかもしれないんだから、
とにかく答案用紙は埋めなさい。」
というアドバイスをされたことがあるかもしれません。
2.
実際に入試ではどうなのでしょうか?
3.
まず、時間が足りなくなってしまう、という状況は対策不足です。
過去問を何度も解いて、時間配分に十分に慣れておくべきです。
4.
過去問の解答を見ると、確かに、学校によっては、正答に「ア」が少ないです。
学校によってはそのような偏りがありませんので、個別に知りたい場合は、
過去問の解答を見ればわかります。
顕著に少ないということはありませんが、
確率としては低いかな、という学校はあります。
5.
また、たとえば、同じ記号が3問続く場合は、4択ならば、
1/4 × 1/4 × 1/4 × 1/4 ×4 =1.6%、となりますから、
あり得なくもないのですが、正答を見る限り、ほとんど見つけることができません。
出題者側があえて避けていると推測されます。
つまり、3問同じ記号だと受験生はおかしいな、と思うもので、
そうすると、本当は正答がわかっていたとしても、違う選択肢を選んでしまうという
可能性が出てきます。
学校側からすれば、正答がわかっている優秀者な受験生をみすみす
排除することになります。
ですから、3問同じ記号が連続する可能性は低いと考えられます。
ちなみに、都立高校入試の問題では、過去6年間(350問程度)の中に、
3問同じ記号が正答になっていることは一例もありません。
6.
学校によっては、ウやエが正答になる確率がわずかに高い、ということは
確かに存在しますが、これが起こりやすいのは、国語の読解問題です。
とりわけ、穴埋めなどではなく、文章の大意を問うような問題です。
理由は、問題を作るのが大変だからであり、また、だからこそ、受験生に
じっくり選択肢を読ませ、正答を選ばせたい、という心理が働きやすいからです。
7.
とはいえ、受験生に、迷ったらウかエを書いておけ!、と短絡的に忠告するような
国語指導は不適切です。筆者の主張や物語の筋をつかんでくれた受験生には、
正答を選んでほしいという出題者側の願いがある訳で、そういうことも考えずに、
単に「得点できさえすればいい」という考え方は戒められるべきです。
時間が足らなければ空欄でも潔いと思います。
(さすがに受験が近づきましたら、空欄は避けるように指導しますが)
私は国語の授業で、実際に子どもたちに、選択肢を作らせています。
作問者の気持ちになって考えるという体験をさせています。
面白い体験でもありますし、問題を作るのが大変だというのもわかります。
8.
軽薄な方法論を書くつもりはなかったのですが、
全くもって些末な方法論に堕してしまったかもしれません。(笑)
受験生には、あくまで正答を導けるようになるための努力を重ねてほしいと願います。
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