ママ:「どうしてJ太君のこと、突き飛ばしたりしたの?暴力振るっちゃダメでしょ!」
D君:「何回言ってもわからないからだよ。大人だって、口で言ってわからない場合は暴力使うでしょ。」
ママ:「だからって。J太君、頭から血が出たって言っているじゃない。頭を怪我させるのはダメよ。」
D君:「でもあいつは、前から何度も、テストの成績を自慢してさ、色んな奴のこと、バカだって言っているんだよ。」
ママ:「あなたも言われたの?」
D君:「そうだよ、言われたよ。本当、腹が立ってさ。オレは何もあいつにひどいことなんてしていないのに。何度も口では言ったよ。ふざんじゃねえって。人のことバカにするなって。とうとう、今日は我慢できなかったよ。K太にもバカだって言い始めてさ。もう、思い切り突き飛ばしてやったよ。」
ママ:「。。。」
D君:「怪我したのは、あいつが勝手に倒れて頭ぶつけたからだよ。この件、俺は絶対に謝らない。どんなに叱られたってね。」
ママ:「J太君がそれでもまだバカにしてきたら、あなたどうするの?」
1.
暗い話になってしまって、すみません。
以下、更に暗い話が続きますので、お気に召さない方はページを閉じて下さい。
2.
今日、世界中のどこでも学校教育というのが教育の基底を成していますが、
その学校教育というのは、産業革命後のヨーロッパで誕生したものです。
列強諸国は原料調達と製品供給先として植民地支配を強化していき、
植民地教育も施していきました。宗主国の言語や地理・歴史を教え込み、
宗主国の優越性を頭から叩き込みました。
教育というのを支配の道具として使った、わかりやすい例です。
そもそも、産業革命後の学校教育自体が、一定の質の労働力確保のために、
資本家側からの要請で構築された、という経緯を考えれば、
学校教育というのが支配者側が隷属させるための装置という宿命を負っている、
と考える方が自然であろうと思われます。
3.
当然、今日の学校教育においても、支配者側に都合のよいシステムになっています。
そして、レベルの差もあるにしても、似たような構造が、中学受験の中にもあります。
4.
算数教室で有名な○△氏は、著書の中で、「クラスのできる子だけを見て授業をする。
その他はみない。それが一番効果的なやり方だ。」ということを書かれています。
私などは、こういうのを読みますと、ぞっとしますし、自分の子どもを預けようとは
とても思えませんが、実際には、大人気らしいです。
「麻布に○人合格」「開成に○人合格」、こういうのを見ただけで、「すごい!」と思う方々が
現実はたくさんいらっしゃって、それにあやかりたいと思うから、そういう現象が起こるのだと
思いますが、偏差値65という子どもがいれば、およそほとんど同じ数の偏差値35という子どもが
いるはずです。同じ内容の授業を受けて、偏差値65の子どももいれば、偏差値35の子どももいます。
5.
中学受験教育の色々なものを否定するつもりはもとよりありません。
ただ、中学受験教育の供給者側の最大の眼目は、”いかに難関校に合格者を出すか”、です。
(植民地教育で言えば、いかに本国に利益をもたらしうるか、であり、植民地の子どもの
利益は直接的には考えられていなかったのです。)
そのことを踏まえて、受験生の教育というのを考えるべきだろうと思います。
高い偏差値を目指す、というのは悪いことではありませんが、
あまりこれに毒されすぎないように、ということも重要な点です。
子どもは、親が思う以上に、学校や塾で偏差値というのを意識させられます。
中学受験教育にはせいぜい50年ほどの歴史しかありませんが、
家庭教育は人類誕生以来ある訳で、何万年という歴史があります。
「なんとか子どもがひもじい思いをしないように」、と親は考えて子どもを育てる、
ということを脈々と繰り返してきたはずです。一度そこに思いを馳せることで、
偏差値偏重の考え方を修正することができるだろうと思います。
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