毎日のように「勉強しなさい」「宿題終わった?」と言っているのに、
子どもは全く勉強するようにならない。。。
という場合、しばらく、勉強しなさい、という回数を減らすことを提案致します。
その代わり、週に数回、少し余裕をもって、どんな勉強なの?、宿題は多い?、
など、直接「○○やりなさい」という表現にならない言い方で、勉強のことを話題にしたらどうでしょうか。
以上が本日の結論です。
以下は、やや細かい話になるので、興味がある方はどうぞお読みください。
先週、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)の結果が発表されました。
小4と中2の数学・理科の国際調査です。
その中で、今回初めて、保護者の学習への関わり方、という調査が行われました。
「私の親は、学校で習っていることについて私にたずねる」という質問で、
4つの選択肢が用意されました。
(1)毎日あるいはほとんど毎日
(2)週に1回か2回
(3)月に1回か2回
(4)1回もない、あるいはほとんどない
という4つです。
結果は、
(1)毎日あるいはほとんど毎日:11.5%
(2)週に1回か2回:33.8%
(3)月に1回か2回:28.6%
(4)1回もない、あるいはほとんどない:26.1%
でした。そして、それぞれの選択肢を回答した生徒の平均得点を見ると、
(1)毎日あるいはほとんど毎日:11.5%、数学588点
(2)週に1回か2回:33.8%、数学576点
(3)月に1回か2回:28.6%、数学570点
(4)1回もない、あるいはほとんどない:26.1%、数学551点
でした。ですから、基本的には、成績の高い子どもの家庭では、
親が子どもの勉強に関心を持っている、ということが言えます。
ただし、15カ国・地域の国際平均はどうか、というと、
(1)毎日あるいはほとんど毎日:49.6%、数学468点
(2)週に1回か2回:29.0%、数学473点
(3)月に1回か2回:11.5%、数学474点
(4)1回もない、あるいはほとんどない:9.9%、460点
となっています。
一つは、欧米では、日本よりも子どもに、学校でならっていることについて、質問をしている、という
点です。アメリカの映画でよくでてくる、食事の際に、学校での様子を聞きながら会話している、
という感じかもしれません。文化の違いもありますから、一概には言えないのですが、
日本は、もう少し、学校で習っていることを話題にしてもいいのかもしれません。
もう一つは、国際的には、「毎日あるいはほとんど毎日」という層の平均点が高くない、という点です。
これは、「毎日あるいはほとんど毎日」を選んでいる層には、毎日ガミガミ言われている子どもが
含まれていると推測されます。ガミガミ言っても多くの場合、効果ありませんので、
それならば、週に数回、ゆっくり子どもの話を聞く、という方がいいだろうと思います。
国際平均では、その方が平均点が高くなっています。
以上より、繰り返しになりますが、
基本的には学校で何を習っているのか、関心を寄せてあげた方がいい、
しかし、聞き方が難しい、
もしガミガミ言ってだめなら、言い方を変えた方がいいかもしれない、
週に数回、ゆっくり様子を聞く、という方がいいかもしれない、
ということです。
尚、TIMSSの結果の詳細は、文部科学省
のページからアクセスできます。
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