国語。
筆者の言いたいこととして、最もふさわしい選択肢を選ぶ問題で。
母:「この問題、簡単じゃない!」
子:「え~?」
母:「筆者の言いたいことを選ばなきゃ。自分の考えを勝手に入れて読んじゃだめって、
この前も言ったでしょ。」
子:「そっか。。。」
母:「入試は自分の考えを聞かれているんじゃないんだから。」
子:「わかった。」
といっても、子どもの方は、よくわかっていないはずです。
子どもは、自分の考えをわざと入れて読もうとなんてしていないはずです。
本文が正確に読みとれなかったから、誤った選択肢を選んでしまっただけです。
「自分の考えは入れずに読め!」というのは、中学受験の国語指導の定番です。
しかし、ある文を読んで、それに対して、何らかの考えが出てくるというのはごく自然なことです。
「これはちょっと変だな~」「よくわからないな~」などと考えるのは自然で、
考えを入れずに読め、というのは、そもそも無理なことです。
そういう指導が広く行われているために、ご家庭でも同様の指導が少なからず行われている
ものと推測されますが、これは、子どもを自分の意見を言えない人間に育ててしまいます。
私立中学受験入試制度の問題点の一つは、自分の意見を言う、という場が与えられていないことです。
仮に自分の意見は書けても、言えない。知識は確かにある訳ですが、
相手の話を聞いて、それに対して、自分の考えを説明する、という討議が全くできるようにならない。
上位校中心に自分の意見を書かせる問題があるというのは良いだと思いますが、
大半の学校では、自分の意見を書く場もありません。
塾でも「自分の考えを入れるな。」と言われたら、自分の考えを言えない、書けない、持てない、
という人間になります。
「自分の考えを入れるな」という指導をしても、国語はできるようにはなりません。
そればかりか、考えない子どもを育てることになります。
ご家庭ではどうかそのことにご注意いただきたいと思います。
本文を読んで自分の考えを持つのは当然ですし、自分の考えを持ちながら、
筆者の考えを読みとって行くことも当然できます。
もし間違えたとすれば、それは単純に、筆者の考えを読みとれなかっただけです。
ちなみに、私は上記のような考えで、中学受験・高校受験の国語を指導していますが、
国語が苦手な子どもの成績も伸ばせていますし、国語が得意な子どもは、相当高い得点を
取ることもあります(偏差値70を超える水準)。
このことだけで、上記の指導法の正当性を説明できる訳ではありませんが、
一つの論拠と言えると思います。
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