1.子どもが夢・目標に向かって自分で勉強できるように導くこと
2.子どものバランスの取れた発達をサポートすること
この2つ目の論点につき、中学受験は子どもの潜在的な可能性を発掘する上では、
バランスの取れた教育とは言い難い、というようなことを述べました。
その論拠の1つめを昨日、申し上げました。
本日は論拠の、2つめ、と、3つめです。
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2つめ
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やや仰々しいですが、教育基本法の第1条と第2条を引きます。
第1条 教育の目的
教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
第2条 教育の目標
教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
1.幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
2.個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
3.正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
4.生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
5.伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
教育基本法自体が最大公約数的な特徴を持ちますので、当然といえばそれまでになってしまいますが、
中学受験の勉強は、教育の目標のごく一部しかカバーしていないことはご理解頂けると思います。
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3つめ
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これまたやや仰々しいですが、もう一点、知能の発達を促すという観点からも、
中学受験勉強がやや偏っているということを御理解頂くために、
ガードナーの提案した多重知能の考え方における、8つの知能類型を紹介します。
1.言語的知能:ことば、言語能力に関する知能
2.論理-数学的知能:論理的に考える力や数的処理をする能力
3.空間的能力:絵を描く能力、建築など立体的に考える能力
4.音楽的知能:作曲や演奏、鑑賞などに関する能力
5.身体-運動的知能:スポーツや体を使った舞踊などの能力
6.対人的知能:人と人との関係をうまくこなす能力、社会的知能
7.内省的知能:自分自身のことを理解する力、個人内知能
8.博物的知能:物を見分けたり、分類したりする能力
社会に出てからの活躍の仕方には様々な形態があり、知能は将来の活躍を下支えします。
しかし、中学受験で鍛えられるのは、知能の一部にしか過ぎません。
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(2011年8月31日のメルマガ第27号に加筆)
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