全財産で購入した念願の南部鉄瓶 | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

今日は盛岡を早くにホテルをチェックアウトし、世界遺産の中尊寺へ。昔に行ったことがあるかもしれませんが、何の記憶も残っていません。

 

金が採掘される岩手県、アイヌと鮭と北上川、縄文人が生活をしていたこの地に建立された世界遺産である中尊寺へ。普通のおばさんの感覚で立ち寄りました。平泉から朝8時15分のバスで中尊寺へ、8時オープンですので、人気が全くないウイークデーの朝です。迎えてくれたこの中尊寺の敷地内の紅葉は見事、もう終わっているか期待はしていませんでしたが、私が一番大好きな秋の季節に日本でこんな美しい紅葉の中をひっそり散策なんで本当に贅沢な至福の時間でした。

 

バスを降りると反対側の道路のお店の看板が目に入りました。南部鉄瓶の専門店です。朝がまだ早いのでお店は開いていませんが、私の心の中での決心がありました。南部鉄瓶を購入し、毎日鉄分を摂取、自覚症状はなくても慢性貧血を打破するには、絶対に本物の南部鉄瓶で贅沢な食生活をと。コーヒーだけでなく、ご飯も味噌汁も全部。

 

中尊寺も全く期待はしていない私を十分に癒やしてくれる空間でした。さすたに帰り道には中国人の団体さんが入ってきて現実の世界に引き戻されましたが、朝一番の中尊寺は落ち葉をお掃除する人々の姿は素敵、憧れの生活風景でした。

 

そして最後は南部鉄瓶の専門店です。11時を過ぎてシャッターが空いていました。中からすぐに対応してくださった店の方はもちろん地元のお方でした。私の姿を見るなり、そのお店が自信をもって製作している本物の鉄瓶とちまたで販売されている商品の違いをじっくり説明してくださいました。鉄もくず鉄ではなく本物、そして職人さんはこの道一筋の80才以上の一流の方に作られた南部鉄瓶です。

 

中国人の爆買いの話もでました。私は本当に欲しかったのですが、本当に高級な品物で、お値段を聞いた際にはとても信じられない金額でした。それを中国人がいくつも購入して、本国で転売していたそうです。(これは過去の話し、中国は経済経済破綻していますので、こんな現象はこれからはないでしょう。)日本の職人の巧みな技術は中国では非常に高い評価で、爆買いの対象となっていたのです。

 

お店のご婦人はこの品物は本当に末永く愛して使っていただける人に購入してもらいたいのす。値段は本当にお勉強させていただきますとおっしゃってくださいました。現金のみですが。私は財布の中の全財産を数えました。お札を一枚残さず全部です。しかし定価の値段の足下にも及ばない僅かな金額でした。諦めていましたが、金額を伝えました。女性店主は「結構です。お譲りします。」と。耳を疑いました。現金はもう60円でけでした。もちろんカードとSuica、新幹線のチケットはありましたが。

 

今、鉄瓶でお湯を沸かして、ジンジャーティを飲んでいます。至福のお味と気分です。願いが本当に叶いました。これは生涯、私の家族にも引き継がれる鉄瓶です。忘れられない一日となりました。