三和 導代 です。
一昨日より山形県米沢市に来ています。米沢といえば米沢牛が有名です。駅の構内にも大きな牛の巨象が迎えてくれました。国内ではほとんど牛肉を食べない私です。駅前から20分ほどホテルまで歩きましたが、やはり牛肉料理のお店が多く、ラーメンにもなぜか牛肉が入っていました。やはり牛肉の産地ですね。
私は縄文土器が大好きで全国を歩き回りましたが、最後に残ったのが国宝土偶の「縄文の女神」でした。今回は山形市にある県立博物館所蔵の「縄文の女神」にお目にかかるのを大変楽しみにしてきました。出張中でないことを確かめての出発でした。
山形県立博物館は山形駅から徒歩10分の山形城跡の霞城公園内にあるヒッソリと静まり返った質素な博物館です。2階のみの展示ですが、お目当ての「縄文の女神」が出迎えてくれました。中の見学者も数えるほどですので、ゆっくりと見学撮影ができました。本当に縄文人は芸術家だったようです。土偶を見る度に縄文人の芸術性に感嘆します。
国宝土偶は「縄文の女神」(完全な形の土偶としては国内最大)のほか、函館の内部が空洞の「中空土偶」(北)、八戸の祈るように手を合わせる「合掌土偶」」、茅野のハート形の顔が特徴の「縄文のビーナス」、茅野の逆三角形の仮面をつけた「仮面の女神」(同)がある。5点の中には一番有名な亀ヶ岡遮光器土偶が入っていません。片足だからでしょうか。似た遮光器土偶が沢山発掘されているからでしょうか。
山形駅までは新幹線、米沢までは1時間1本のローカル線で戻りました。米沢は上杉信玄を祀る上杉神社があります。昨日は平日の金曜日でしたので、山形の霞城公園には社会科見学でやって来た小学生グループくらいしか目につきませんでしたが、今日は土曜日でしたので上杉神社には早い753の子供、中国人観光客を始めとした観光客でにぎわっていました。
人を祀った神社ですので、あまり興味はありませんでしたが、様々は上杉家の当主の像を見る中で一番印象に残ったのが10代目の上杉鷹山「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」が残した名言です。政治手腕と誠実な人柄を併せ持つ人物で人々から慕われ、現代でも理想尾のリーダーとして慕われています。ジョン・F・ケネディ元大統領が尊敬した人としても有名です。
この上杉神社の左手にはひっそりと春日社があります。ヒッソリと訪れる人がいない神社ですが、一番気になった神社です。上杉鷹山が代々守り神として敬ってきた春日社を自分の時代の上杉家危機の頃に、誓詞奉納されたという言い伝えが残っています。大正8年に大火で上杉神社と共に春日社は焼失し、昭和56年に市民の浄財として再建されたものです。市民の浄財とは上杉鷹山がいかに慕われていたことか。私は上杉神社よりこの春日神社に大変意義を感じました。