ウエツフミとは① | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどり、世界を旅するブログ

三和 導代 です。

 

偽書と言われる古代史である竹内文書のウガヤフキアエズ朝の歴史は、偽書と言われる古代史であるウエツフミの記録にとてもよく似ています。スメラミコト73代のお名前もそっくり、記述内容も瓜二つの部分がある。ウガヤフキアエズ朝の記録におきましては、ウエツフミの方が竹内文書より詳細な記録が残っています。特に目を引くのが、1年の祭日、食物の分量、長命法などの人民の生活規範も同様な数字や表現が多く見られます。

 

「ウエツフミ」の研究書の中で一番私が信頼をしている書は「ウエツフミ要録 上巻と下巻」2冊本、吾郷清彦著 霞が関書房刊 です。(昭和49年発行)吾郷氏は既にお亡くなりになっていますが、この本は35年のウエツフミの研究の後に出版されたものです。高坂和導も若い頃、一緒に超古代史として「竹内文書」「ウエツフミ」を吾郷先生や林信二郎先生等と富山県高岡市にて定期的に研究会に開催、参加していました。もう40年以上も前の話しとなりますが。

 

吾郷先生はウエツフミ、竹内文書、ホツマツタエ、九鬼文書の古代史の他に数々の神代文字の著作も残されました。島根県のご出身でもうお亡くなりにはなっていますが、吾郷先生のご著書は我が家の書棚にたくさん残っています。満州から引き揚げてから、お亡くなりになるウエツフミの研究をされました。

 

本書は、大友能直公(源頼朝の長男・庶子)が貞応2年3月8(皇紀1883年)その子秀親朝臣をはじめ、家臣7人をして編纂させた古記録です。本書の編纂資料となったのものは、高千穂大神宮司家の伝書ほか2通を底本とし、出雲国造上世記ほか、全国各地に秘蔵されていた11種の古文書です。冒頭は古事記と同様に、天地の開闢より説き起し、別天津神8柱、神世16代、国生み、神生み、高天ノ原朝、ニニギ朝、ホホデミ朝、ウガヤ朝、神武朝までで終わっています。その間宗教、政治、軍事、教育、科学、産業、文芸、家事など広範囲にわたって、あらゆる資料が網羅されています。

 

現在伝わっているものは、宗像本と言われるもので附録を合わせて42綴です。特徴として

(1)古代和字(豊国文字)で記されている。

(2)ウガヤ朝73代(うち54代から66代まで期間欠本)の功績が詳しく伝えてある。

(3)心霊研究に値する記録が多い。

(4)記紀にない文化的伝承を多分に持っている。

(5)日本古代の稀有な科学資料を含んでいる。

などがあげられます。            (吾郷清彦著書より)