Mali Day | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどり、世界を旅するブログ

三和 導代 です。

 

一昨日のこと。以前にマリ共和国の農村の人々を支援するNGOで5年間働いていた経験があります。東京の事務所、マリ共和国の首都バマコの事務所、そして村の活動地を往復していました。アフリカの女性はとてもお洒落、着道楽です。滞在中の私の楽しみはカラフルな布を買って、それを仕立ててもらうことでした。そうオーダーメイドです。日本でオーダーメイドしたらすごく高いですね。でもアフリカは既製品の洋服は輸入ですので、その方が高い。皆布からオーダーメイドするのです。女性でしたら3点セット、頭に巻く布、そして上下です。下は長い巻きスカートです。

 

私もアフリカにいた時にはいろいろ仕立てもらいました。今でも夏になりますと、その服を着て楽しんでいます。仕立てるには時間が必要ですので、なかなか旅行者には難しいですが、駐在者ならの特権でした。日本円に換算しますととても安く、贅沢な楽しみでした。今でも20年以上の前に仕立てたアフリカの洋服が結構あります。大人になりますと成長しませんし、多少太ってもアフリカの洋服って大丈夫なのです。スカートはゴムか巻きスカートですので。だからアフリカの女性は安心して太れるのかもしれませんね。(笑)

 

さて一昨日の夜は久々にNGOで働いていた時の会員さんと久々にアフリカレストランでお食事会でした。10年以上お会いしていない人もいらっしゃいます。そこでマリ共和国の首都のバマコにいた時に仕立てた服を着て出かけたのです。自宅から駅まであるいていますと、駅近くで背後から男性の声がします。私に声をかけているようです。振り返らず無視していましたが、3度声が聞こえましたので、思わず振り返ってみました。何と白いマスクの下は黒い肌のアフリカ人でした。私がアフリカの洋服、それもマリで仕立てたものですので目立ったのだと思います。

 

私は声をかけた人が日本人であれば変なおじさんと思いそのまま歩き続けましたが、黒人の優しそうが目でしたので、思わず私も「あなたはどこからの人?」と尋ねましたら、「マリです。」と返事が返ってきました。まさか地元でマリの人と会うとは。相手も私がマリに住んでいたことにびっくりしていました。私もこれからアフリカレストランでマリ時代の人々とマリ料理を食べ行く矢先でしたので。なんと20年も日本に住んでいるようです。今はコロナ禍で仕事がないって話していました。私と同じく被害者でした。これはちろん日本語での会話です。先を急ぐので彼の名刺だけもらって別れました。

 

そして東京の浜町町駅近くのアフリカレストラン・カラバッシュへ。西アフリカ料理のレストランです。西アフリカも沢山国があります。今料理を作っている厨房の女性は私が2年間仕事をしていたガーナ共和国のクマシ出身の女性です。もう何度も行っていますので顔なじみです。その日に私が行くことを知っていましたので、ガーナ時代の懐かしいケンケ(酵とうもろこし粉を練り とうもろこしの葉っぱで包んでゆでたもの)を特別に用意して待っていてくれました。久々で涙が出そうなほどとても感激でした。

 

西アフリカはとても暑い国、主食はイモ類、雑穀、イモ類、トウモロコシ、米、 プランテーンなどですが、それを発酵して食べるお料理がとても多いのです。とてもヘルシーで私は大好きです。このコロナ禍では日本人も見習うべき食事が多くあります。そう発酵食品です。穀物は1年に1度しか収穫はありませんので乾燥させ、それを小出しに使うのですが、その際に発酵させるのです。アフリカでは基本的には1品料理ですが、てても手間がかかります。1回の食事の準備にどれだけ主婦は時間をかけることか。水は井戸から運び、杵でついたり、野菜を細かく切ったり(まな板は使わず切れない包丁で)、愛情が一杯のお食事です。コンビニ弁当よりずっとずっとヘルシーで愛情がこもったお料理なのです。