発見された日本列島2021 に行ってきました。 | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどり、世界を旅するブログ

三和 導代 です。

 

日本には46万カ所以上の遺跡が既に知られいると言われるほどの遺跡の宝庫です。

 

毎年開催されます発見された日本列島2021を見に東京都江戸東京博物館に行ってきました。今年は昨年以来のコロナ禍の影響で発掘少なかったためか、開催を危うんでの開催かは計り知れないとことがありますが、毎年実施している「新発見考古速報」の他に、「わが町が誇る遺跡」と題した企画で既に発掘が終わった地域の特性や魅力に目を向けの展示が始まりました。

 

今年は開催期間と開催場所が限られています。東京都江戸東京博物館は7月4日(日)まで、その後は苫小牧市美術館博物館、群馬県立歴史博物館のみの開催です。

 

新発見速報の中には私が以前から気になっていました徳之島(鹿児島県天城町徳之島)の下原洞穴遺跡で発掘された隆起線紋土器の展示がありました。下原洞穴は遺跡は徳之島西部にあり、平成28年以来発掘調査をしてきましたが、隆起線紋土器が14点が出土しました。炭化物を年代測定したところ1万3820+-40年前のものです。一気に奄美大島の土器文化の起源は1万年以上前までに遡ることが確実となったのです。さらにこの遺跡には古い地層があり、そこで確認された炭化物は2万5千年前をいう結果が出ています。今後の調査によってまた歴史を塗り替えることになるでしょう。

 

同時に天城町浅間の浅間湾屋洞窟(通称ウンブキ)の海底鍾乳洞内で見つかっています。7千年以上前のものとみられる土器の一般公開が昨年7月29日、町歴史文化産業科学資料センターで公開されました。土器は町から潜水許可を受けて海底鍾乳洞を調査している写真家の水中探検家が2019年5月、ウンブキ洞口から約70㍍の地点で見つけたものです。土器表面には波線文様や「ハ」状の条線が見られ、口径17㌢、高さ21㌢。1万1700年前から7400年前の間に製作された可能性が高いことが分かっています。

 

つまり海底からも地上に残る洞窟遺跡からも超古代の人類の痕跡が同時に発見されています。天変地変あるいは縄文海進により沈んだ文化、生き残った文化となる旧石器時代から縄文時代への奄美大島諸島の歴史の解明が始まったということです。

 

また今回の展示会の紹介のトップに出てきますミミズク土偶が千葉県我孫子市の下ヶ原貝塚から発見され、接合が終わり展示されています。とても愛らしい土偶です。小型ながら、頭部には船を乗せたデザインでとても興味深いものがあります。この他にも人面を模した土版、異形台付土器、骨角器なども出土され、屋外での祭祀や儀式の遺物であると考えられています。耳飾りもとても精工につくられています。

 

ご興味がおありの方はどうぞ博物館へ。直接のエネルギーを体感してください。