三和 導代 です。
日本いえ世界中の土偶と土器に興味があり、歩き回っています。
東北以外にもちろん縄文遺跡や遺物は残っています。どうしても東日本が中心ではありますが、三重県にも縄文遺跡が発掘されています。三重県と言いますと伊勢神宮が一番有名ですが、伊勢神宮よりずっと古い時代には既に集落が築かれ人々が生活を営んでいました。
そんな中で私が興味を引いたのは三重県松阪市にあります粥見井尻遺跡から発掘された土偶です。三重県埋蔵文化財センターにその本物の土偶があると思い、斎宮歴史博物館内にあるということで昨年の10月に訪れましたが、ここでは一般公開はされていませんでした。せっかく足を運んだのですが、残念でした。しかしその代わりに斎宮歴史博物館で伊勢神宮の女性斎宮の歴史を学ぶことができました。とても興味深いです。伊勢神宮からは離れていますが、おススメいたします。
粥見井尻遺跡は櫛田川の中流域にあたる松阪市飯南町にある遺跡です。 平成8年度の調査で、縄文時代草創期(約 13,000~9,000 年前)の遺構・遺物 が確認されました。ここから日本最古と思われる 土偶の出土です。女性の上半身を表した全長6.8cm の土偶で、竪穴住居の中で 頭部と体部が離れた状態で見つかりました。
今回はこの発掘場所を訪れました。誰一人訪れる人はいませんですが、やっとお目当ての場所に行き着きました。お目当ての土偶はレプリカですが野外のガラスケースに展示されていました。初期の土偶ですので、目や鼻や足などはありませんが、とてもシンプルで愛らしい宇宙人の姿の土偶です。この遺跡はJR、近鉄松阪駅からバスで40分[粥見神社]バス停下車5分にあります。バスの本数が少ないので確認してお出かけください。